ベトナム社会主義時代のレトロをそのまま閉じ込めたような空間で、看板の「ココナッツコーヒー」を味わう──Cộng Cà Phê(コンカフェ)は、観光客が「ベトナムらしいカフェ体験」として親しむ人気チェーンだ。軍服カーキの内装、ホーロー容器、古いプロパガンダポスター。一杯のコーヒーが、そのまま街歩きの思い出になる。
| ジャンル | コーヒー |
|---|---|
| 創業 | 2007年(ハノイ) |
| 発祥 | ベトナム・ハノイ |
| 展開エリア | ハノイ・ホーチミン・ダナン |
| 店舗数 | 63店舗 |
| 看板メニュー | ココナッツコーヒーと卵コーヒーが看板メニュー |
| 公式サイト | https://congcaphe.com/ |
Cộng Cà Phêとは|社会主義レトロを売る人気カフェ
創業のストーリー
Cộng Cà Phêは2007年、ハノイで生まれたベトナム発のカフェチェーン。店名の「Cộng(コン)」はベトナム語で「共」を意味し、社会主義・配給制(バオカップ)時代へのノスタルジーがブランドの核になっている。1980年代、物資が乏しかった時代のベトナムを、あえて懐かしさとして再構築した世界観が、国内外の若い世代と観光客の心をつかんだ。
ハノイで生まれた一号店から人気に火がつき、ホーチミン・ダナンといった主要観光地へ拡大。2018年にはソウル(延南洞)に海外一号店を出し、その後マレーシアなどにも進出した。ベトナム生まれのカフェが、自国の歴史をブランド資産に変えて海を渡った好例といえる。
なぜ観光客に刺さるのか
Cộng の魅力は「コーヒーの味」だけではない。店ごとに少しずつ異なる内装、ヴィンテージ家具、軍隊色の制服を着たスタッフまで含めて、ひとつの体験として設計されている点にある。スマートフォンを向ければどこを切り取っても画になり、SNSとの相性が抜群に良い。
日本人にとっては「昭和ノスタルジー」に近い感覚で楽しめるのもポイント。古さを売りにしながら清潔で居心地が良く、初めてのベトナム旅行でも安心して入れる。チェーンならではの均質さと、店舗ごとの個性が共存しているのが強みだ。
Cộng Cà Phêの看板メニューと味わい
メニューはベトナム式コーヒーを軸にしつつ、Cộng ならではのアレンジが効いている。価格は観光地店舗でもおおむね数百円台で、気軽に名物を試せる。
ココナッツコーヒー(Cốt Dừa Cà Phê)
Cộng の代名詞が、ココナッツミルクをシャーベット状に凍らせたスムージーに、濃いロブスタコーヒーを注いだ一杯。スプーンで混ぜながら飲むと、ココナッツの甘く濃厚な口当たりとコーヒーのほろ苦さが層になって変化していく。甘さがしっかりあるので、暑いベトナムの街歩きの合間にちょうどいい。
卵コーヒー(Cà Phê Trứng)
ハノイ発祥の名物で、卵黄と練乳をふわふわに泡立ててコーヒーにのせた一杯。ティラミスのようなコクで、コーヒー初心者にも飲みやすい。ハノイの店舗で味わうと発祥地ならではの趣がある。
そのほかの人気ドリンク
| ドリンク | 特徴 |
|---|---|
| バクシウ(Bạc Xỉu) | 練乳多めのミルク寄りベトナムコーヒー。苦味が苦手な人向け |
| カフェスアダー(Cà Phê Sữa Đá) | 練乳入りアイスコーヒー。ベトナムの王道 |
| ヨーグルトコーヒー(Sữa Chua Cà Phê) | ヨーグルトにコーヒーを合わせた爽やかな変化球 |
口コミで評判の一杯
旅行・グルメサイトの口コミで繰り返し名前が挙がる、評判のメニューをまとめた(複数のレビューで好評の品を中心に紹介)。
| メニュー | 口コミで評判のポイント |
|---|---|
| ココナッツコーヒー(Cốt Dừa Cà Phê) | 看板。多くの口コミで「マストトライ」と評される濃厚クリーミーな一杯 |
| ソルトコーヒー(塩コーヒー) | 「個性的でおいしい」と評判の、塩気を効かせたコーヒー |
| ココナッツ系フローズン各種 | コーヒー以外に緑豆・若緑米(コムデップ)・チョコ・コーラなど風味違いが人気 |
| スノーレモン(レモンのアイスブレンド) | さっぱり系で暑い日の一杯として評判 |
Cộng Cà Phêの店舗展開とおすすめの立ち寄り方
規模と展開エリア
ベトナム国内で60店舗以上を展開し、ハノイ旧市街・ホアンキエム湖周辺、ホーチミン1区と3区、ダナンのハン川沿いなど、観光客が歩くエリアに集中して出店している。「気づけば近くにある」立地戦略で、街歩きの休憩に組み込みやすい。
海外にもソウル・マレーシアなどに店舗があり、ベトナム旅行の前後に現地で予習・復習できるのもユニークな点だ。
この店が楽しめる主な街:ハノイ・ホーチミン・ダナン。各都市の観光情報は街ページからチェックできる。
観光で訪れやすい店舗
ハノイではホアンキエム湖を見下ろせる上階席のある店舗が人気で、窓辺の席は早い時間に埋まりやすい。ホーチミンでは1区の中心部に複数店があり、観光の動線上で立ち寄りやすい。ダナンはハン川沿いの店舗が夜景込みで楽しめる。
Cộng Cà Phêの店内の雰囲気と過ごし方
内装・デザインの特徴
内装はバオカップ時代を再現したヴィンテージ空間。色あせたプロパガンダポスター、古いラジオやミシン、ホーロー製のカップや皿、カーキとダークブラウンを基調にした配色で統一されている。店舗ごとに造作が少しずつ違うため、何店舗か巡って見比べるのも楽しい。
薄暗く落ち着いた照明と木のぬくもりで、外の喧騒から切り離されたような居心地。フォトスポットとして撮影する観光客が多いので、混雑時間帯は譲り合いの意識があるとスムーズだ。
Wi-Fi・電源と長居のしやすさ
多くの店舗でWi-Fiと電源が利用でき、ノートPCを広げて作業する人や、街歩きの予定を練り直す旅行者の姿も見られる。ただし観光地の人気店は回転重視で席が詰まっていることもあるため、長時間の作業目的なら比較的空いている時間や上階席を狙うとよい。
Cộng Cà Phêの価格目安と支払い
| メニュー | 価格目安 |
|---|---|
| ココナッツコーヒー | 65,000〜75,000ドン(約450〜520円) |
| 卵コーヒー | 55,000〜65,000ドン(約380〜450円) |
| ベトナムコーヒー系 | 40,000〜55,000ドン(約280〜380円) |
観光地価格でやや高めだが、それでも日本のカフェより割安。支払いは現金のほか、店舗によってはQR決済やカードに対応する。小額紙幣を用意しておくと会計がスムーズだ。
価格は店舗や時期によって変わることがある。最新は店頭または公式メニューで確認したい。
Cộng Cà Phêのテイクアウト・お土産
全メニューがテイクアウト可能で、街歩きのお供にちょうどいい。物販では家庭でココナッツコーヒーを再現できるパウダー&コーヒー粉のセットや、Cộng ロゴ入りのカップ・トートバッグなどがあり、ベトナム土産として人気がある。
Cộng Cà Phêの地図・アクセスと注文のヒント
ハノイではホアンキエム湖周辺、ホーチミンでは1区・3区など観光中心部に店舗が集まる。下の地図で現在地周辺の店舗を探せる。
注文で使えるベトナム語
現地で役立つ基本フレーズをまとめた。指差しでも通じるが、ひと言添えると注文がスムーズになる。
| ベトナム語 | 意味 |
|---|---|
| Cho tôi một … | 〜をひとつください |
| nóng / đá | ホット/アイス |
| ít đường | 甘さ控えめ |
| không đường | 無糖 |
| ít đá | 氷少なめ |
| mang đi | テイクアウト |
| ở đây | 店内で |
| tính tiền | お会計 |
最新のメニュー・価格・営業時間・店舗一覧は公式サイトで確認できる。
Cộng Cà Phêを訪れる前に知っておきたいこと
賢い楽しみ方
観光地の店舗は休日の午後に混みやすい。比較的ゆっくり過ごすなら開店直後の朝7〜9時か、ランチ後の午後3時前が狙い目。写真を撮るなら自然光が入る窓際の席を確保したい。
「Cộng らしさ」を味わいたいなら、まずはココナッツコーヒー、次にその土地ゆかりの一杯(ハノイなら卵コーヒー)という順で頼むと満足度が高い。
注意点
看板メニューは甘さが強めなので、甘いのが苦手な人は注文時に「甘さ控えめ(イット ドゥオン)」と伝えるとよい。氷入りの冷たいドリンクが中心のため、体調や胃の調子に合わせて選びたい。
店舗ごとに営業時間や提供メニューが少し異なる。確実に名物を狙うなら、公式サイトや各店の情報を事前に確認しておくと安心だ。
📖 Cộng Cà Phêの創業ストーリーや楽しみ方は、読み物コラム「Cộng Cà Phêをもっと詳しく」でも紹介しています。
🗺️ ほかのカフェとも比べたいなら、ベトナムの人気カフェ30店 徹底比較ガイドで一覧から探せます。
よくある質問
- Cộng Cà Phêの世界観は?
-
社会主義・配給制時代のレトロをコンセプトにしたヴィンテージ空間。プロパガンダポスターや軍隊色の内装で、観光客に「ベトナムらしいカフェ体験」として人気がある。
- 看板メニューは何ですか?
-
ココナッツミルクのスムージーにコーヒーを合わせたココナッツコーヒー(Cốt Dừa Cà Phê)。甘く濃厚な口当たりとコーヒーの苦味のコントラストが名物。
- 外国人や日本人でも入りやすいですか?
-
観光地の店舗は英語メニューや英語対応があり、日本人観光客にも人気。レトロな雰囲気は日本の昭和ノスタルジーに近く、初めてでも入りやすい。
- どの街にありますか?
-
ハノイ・ホーチミン・ダナンを中心にベトナム各地に展開。海外ではソウルやマレーシアにも店舗がある。
- 値段は高いですか?
-
看板メニューでも一杯おおむね数百円台。観光地価格でやや高めだが、日本のカフェより割安で名物を気軽に試せる。
