ハノイ

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ハノイの街に電車が走っている

ハノイはベトナムの首都で、千年の歴史を持つ北部の古都。ホアンキエム湖を中心に、迷路のような旧市街、フランス植民地建築、文廟やホーチミン廟といった史跡が密集する。エッグコーヒー発祥の地でもあり、街歩きとカフェ巡りが尽きない街だ。このページでは街の全体像から回り方、定番スポット、モデルコース、グルメ、お土産、最新トピックまでをまとめ、カフェ・ニュース・お土産の個別記事へ案内する。

位置北部の首都
人口約850万人
ベスト時期10〜11月・3〜4月
目安日数3日
言語ベトナム語(観光地では英語も通用)
通貨ベトナムドン(VND)
日本との時差-2時間
目次

ハノイはどんな街か

ハノイは人口約850万人のベトナム首都で、1010年以来1000年以上続く古都。北部に位置し、年4回の四季があるのが特徴です。旧市街(ホアンキエム湖周辺)の36通りには伝統工芸の店が並び、フランス植民地時代の街並みと中華文化の影響が混在。ホーチミン廟・文廟・タンロン皇城といった歴史遺産が市内に点在し、フォーやブンチャー、エッグコーヒー発祥の地として食文化も豊か。 中心部はホアンキエム湖を起点に、北側に旧市街(36通り)、西側にバーディン地区(政府機関・ホーチミン廟)、南側にフランス人街と呼ばれる植民地建築の並ぶ閑静な地区が広がります。タイ湖周辺は近年カフェ・西洋料理レストランが集中するハノイのおしゃれ地区。市内には今も路面電車のような長距離鉄道が走り、市民の足として機能しています。一方で旧市街の細い路地裏では、午前4時から始まる屋台、夜のビアホイ(生ビール酒場)など、北部独特の市民文化が色濃く残ります。

ハノイへのアクセスと回り方

日本からはベトナム航空・ANA・JALの直行便でノイバイ国際空港まで成田・羽田から約6時間、関西から約5.5時間。空港から旧市街までタクシーで45分前後。市内はGrabかタクシーが便利で、旧市街内は徒歩で十分回れます。

旅の中心はホアンキエム湖と、その北に広がる旧市街(36通り)。狭い通りに業種ごとの店が並び、徒歩での散策が楽しい。ホーチミン廟や文廟は湖の西側、トレンドのカフェやバーは西湖(タイ湖)周辺に集まる。

ハノイの定番観光スポット

代表的なスポットを早見表にまとめた。動線を組むときの目安に使ってほしい。

スポットメモ
ホアンキエム湖と玉山祠旧市街中心の還剣湖
旧市街36通り業種別に分かれる商業地区
文廟1070年創建の孔子廟
ホーチミン廟建国の父の遺体安置
タンロン遺跡世界遺産の皇城跡
タンロン水上人形劇水面で演じる伝統芸能
西湖・鎮国寺市内最古級の湖畔の寺

ホアンキエム湖と玉山祠

旧市街の南端に広がる南北に細長い湖で、ハノイ散策の起点になる場所です。北側の小島に建つ玉山祠へは、朱塗りの棲旭橋(フク橋)を渡って参拝でき、堂内には軍神として名高い陳興道らが祀られています。湖の中央には伝説の大亀にちなんだ亀の塔が浮かび、写真の格好の被写体になります。早朝は太極拳やジョギングをする市民で賑わい、夕方は涼を求める人々が集まるので、空気の澄んだ朝の時間帯に橋を渡るのがおすすめです。徒歩で一周しても30分ほどなので、旅程の合間に立ち寄りやすい立地です。

旧市街36通り

湖の北側に広がる古くからの商業地区で、通りごとに扱う商品が分かれているのが最大の特徴です。各通りには「ハン(Hang=商品)」に品目名を付けた名前があり、例えばハンガイ通りはアオザイや絹製品、ハンマー通りは紙細工や提灯を扱うなど、歩くだけで街の成り立ちが伝わってきます。北端のドンスアン市場まで路地が網の目状に続き、食堂や雑貨店、土産物店が密集しています。バイクと人波が絶えず賑わうので、スリに注意しつつ夕方の活気ある時間帯に散策すると雰囲気を楽しめます。

文廟

1070年に孔子を祀る廟として創建され、1076年には裏手にベトナム最古の高等教育機関「国子監」が置かれた、学問の聖地です。境内は5つの区画が一直線に連なる構成で、科挙の合格者名を刻んだ石碑が亀の像の上に並ぶ「進士題名碑」が見どころになります。シンボルである奎文閣は100,000ドン紙幣にも描かれ、ベトナムの教育文化を象徴する建物です。試験前の学生や受験生も多く訪れる場所で、緑に囲まれた静かな境内は喧騒の旧市街とは対照的な落ち着いた空気が流れます。半日観光の合間、午前の比較的涼しい時間に巡るとゆっくり見て回れます。

ホーチミン廟

建国の父ホー・チ・ミン主席の遺体が安置された荘厳な石造建築で、ハノイ西部のバーディン広場に面して建っています。廟内は私語・撮影・立ち止まりが禁じられ、参列者は列に並んで静かに進むため、現地の人々が建国の父に寄せる敬意を肌で感じられます。露出の多い服装(ノースリーブ・短パン・膝上丈のスカートなど)では入場できないため、肩と膝が隠れる服を用意しておくと安心です。月曜・金曜は閉廟で、毎年秋には遺体保全のため数か月閉鎖される時期がある点にも注意が必要です。午前のみの開廟で混雑しやすいので、開門に合わせて早めに並ぶのが賢明です。

タンロン遺跡

1010年に李朝が都を定めて以来、約800年にわたり歴代王朝の中枢が置かれた皇城跡で、2010年に世界文化遺産へ登録されました。李朝・陳朝・黎朝など各時代の遺構が層をなして重なり、近年の発掘で出土した礎石や陶磁器からは往時の宮殿の規模が伝わってきます。ベトナム戦争時の地下作戦本部「D67」も残り、王朝史と近代史の両方を一か所でたどれるのが見どころです。敷地が広いため、正門の端門(ドアンモン)から見学路に沿って奥へ進む順路がわかりやすいです。ホーチミン廟から近く、午前にまとめて巡ると効率よく回れます。

タンロン水上人形劇

ホアンキエム湖のほとりにある専用劇場で、水面を舞台に人形を操るベトナム北部発祥の伝統芸能を鑑賞できます。竹竿で水中から操られる人形が農村の暮らしや龍の伝説を演じ、生演奏の民族楽器と歌が舞台を盛り上げます。台詞がわからなくても動きと音楽で十分に楽しめるため、言葉の壁を感じにくい演目です。公演時間が決まっていて人気が高いので、当日券に頼らず早めに席を確保しておくと安心です。湖の散策とあわせて夕方に組み込むと一日の締めくくりにちょうどよい立地です。

西湖・鎮国寺

市街北西に広がる市内最大の湖・西湖の畔に建つ、ハノイ最古級の仏教寺院です。湖に突き出すように築かれた境内には朱色の多層塔が立ち、水面を背景にした景観が写真映えします。観光客で混み合う旧市街と違い、参拝する地元の人々の姿が中心で、静かに祈りの空間を味わえます。夕暮れには湖面が茜色に染まり、西湖は市内屈指の夕景スポットとして知られています。旧市街からはやや離れているため、時間に余裕のある日に組み込むのがおすすめです。

ハノイのモデルコース

1日目:午後にハノイ入りし、ホアンキエム湖と玉山祠を散策。朱塗りの棲旭橋を渡って祠を参拝した後、旧市街36通りへ。業種別の路地を歩きながら土産選びと屋台グルメを楽しみ、夕食はブンチャー。夜はタンロン水上人形劇で伝統芸能を鑑賞する。

2日目:午前は早めに動いてホーチミン廟(肩と膝の隠れる服装で)と隣接するバーディン広場を見学し、続けて世界遺産のタンロン遺跡で端門からD67地下司令部までを巡る。午後は文廟へ移動し、国子監跡と進士題名碑をじっくり見学。夕方は西湖へ足を延ばし、鎮国寺と湖畔の夕景を楽しむ。

3日目:朝食に澄んだスープのフォーを味わい、旧市街の老舗カフェでエッグコーヒーを一杯。前日に回りきれなかった通りや市場で買い物を済ませ、昼にチャーカーやバインクオンなど北部の味を堪能してから帰路につく。

ハノイのグルメ・名物

ハノイで味わいたい郷土の味を表にまとめた。

料理特徴
フォー米麺を澄んだスープでいただくハノイ発祥の代表的な麺料理です。北部のフォーは牛骨や鶏ガラから引いた透き通るスープが身上で、南部のように香草を山盛りにせず素材の出汁を味わうのが特徴です。朝食に食べる地元の習慣にならい、屋台や食堂で湯気の立つ一杯を味わうのが王道です。
ブンチャー炭火で香ばしく焼いた豚肉と、つけ汁、米麺ブン、生野菜を組み合わせて食べるハノイの名物料理です。甘酸っぱいタレに焼き肉とブンをくぐらせる食べ方で、暑い気候でもさっぱりと進みます。昼どきに賑わう専門店が多く、揚げ春巻きを添えるのが定番の組み合わせです。
エッグコーヒー濃いベトナムコーヒーに、卵黄と練乳を泡立てたクリームをのせたハノイ発祥の飲み物です。とろりと甘いクリームとほろ苦いコーヒーが層になり、デザート感覚で楽しめます。旧市街の老舗カフェが発祥とされ、街歩きの休憩にぴったりの一杯です。
チャーカーターメリックで下味をつけた白身魚を、たっぷりのディルや青ネギとともに卓上の鍋で焼きながら食べる北部の名物料理です。香草の香りと魚の旨みが溶け合い、米麺ブンやピーナッツと合わせて味わいます。専門店で供される一品料理として知られ、ハノイならではの味覚です。
バインクオン米粉の生地を薄く蒸し、ひき肉やきくらげを包んだハノイの軽食です。つるりとした柔らかな食感が特徴で、揚げエシャロットを散らし、つけダレにくぐらせていただきます。朝食や軽い昼食として親しまれ、屋台でも気軽に味わえます。

ハノイのカフェ

ハノイで立ち寄りたいカフェを表にまとめた(店名から個別ページへ)。

店名ジャンル特徴
KOI Thé(コイティー)お茶黒糖ボバ入りマキアートが台湾発の看板メニュー
Maison Marou(メゾンマルゥ)チョコレート国産カカオのホットチョコレートが看板メニュー
ChaTraMue(チャトラムー)お茶本場タイ仕立ての赤茶ミルクティーが看板の名物
Phê La(フェラ)お茶ダラット産オーロン茶ミルクティーが定番の看板
Trung Nguyên Legend(チュングエン・レジェンド)コーヒーウィーゼルコーヒーとG7ブレンドが看板の名物
Cộng Cà Phê(コンカフェ)コーヒーココナッツコーヒーと卵コーヒーが看板メニュー
Phuc Long Coffee & Tea(フックロン)お茶黄金蓮茶とフィンスアダーが定番の看板メニュー
The Coffee House(ザ・コーヒーハウス)コーヒー桃ジャスミンレモングラスティーが看板メニュー
Trung Nguyên E-Coffee(チュングエンEコーヒー)コーヒーロブスタブレンドとカフェスアダーが看板の名物
Gong Cha(ゴンチャ)お茶黒糖ブラウンシュガーパールミルクティーが看板
Nagocha Matcha(ナゴチャ抹茶)抹茶宇治と鹿児島産抹茶ラテと和菓子が看板メニュー
King Coffee(キングコーヒー)コーヒープレミアムロブスタブレンドの一杯が看板の名物
Aha Cafe(アハカフェ)コーヒーベトナム式カフェスアダーが定番の看板メニュー
Starbucks Vietnam(スターバックス・ベトナム)コーヒーベトナム限定のフィンココナッツラテが定番です
Milano Coffee(ミラノコーヒー)コーヒー低価格カフェスアダーとドリップが看板メニュー
Passio Coffee(パシオコーヒー)コーヒーテイクアウト式コールドブリューが看板メニュー
Katinat Saigon Kafe(カティナ)コーヒーアボカドミルクとローストミルクが看板メニュー

ハノイで買いたいお土産

ベトナムらしいお土産を品目別にまとめた(品目名から個別ページへ)。

品目ジャンルメモ
バッチャン焼き雑貨・工芸近郊バッチャン村の陶器が名物。旧市街や村の工房で
刺繍雑貨・工芸市場・スーパー・空港で購入できる
ノンラー(菅笠)雑貨・工芸市場・スーパー・空港で購入できる
ベトナムコーヒー豆食品市場・スーパー・空港で購入できる
漆塗り雑貨・工芸市場・スーパー・空港で購入できる

ハノイの最新トピック

現地の最新の話題は個別記事で深掘りしている。サパの空中散歩が累計1000万人 ファンシパン索道10年の到達点ノンラーが世界配信に登場、お土産が世界に届いた日フーコックがバリ超え、アジアの島2位に躍進した理由スーツケースが菓子で満杯、ベトナム土産ハウルが#snackvietnamで拡散閉店通知の翌日にミシュラン入り、ホーチミンのフォー店に起きた皮肉ハノイ旧市街に現れたホビット庄 丸い扉のカフェGiao Mua、などをチェックしたい。

ベストシーズン・予算・旅の準備

ベストシーズンは乾季かつ涼しい10〜11月、3〜4月。気温20〜25℃で過ごしやすい。冬(12〜2月)は10℃前後まで下がるため上着が必要。夏(6〜8月)は35℃超えの猛暑。雨季は5〜9月。

予算は1日500〜1,500円(食費)、宿は3,000〜8,000円が中心価格帯。冬の12〜2月は気温10℃前後まで下がるため、フリースや軽いダウンが必須。乾季初頭の10〜11月は最も湿度が低く晴天が続く黄金期。両替はハンマー通り界隈の金行(銀行よりレート良)。市内移動は配車アプリGrabが最安値で安心。旧市街内は徒歩で回れる規模感です。

知っておきたい注意点

旧市街はバイクが多く、道路横断は流れを止めず一定速度で。鉄道街は列車通過時刻に注意し、係員の指示に従う。観光地のシクロやタクシーは料金トラブルがあるためGrabか正規メーター車を。冬(12〜2月)は冷え込むので上着を。

地図で見るハノイ

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この記事を書いた人

ベトナム・ホーチミン在住3年目|旅行で来るだけでは知ることができない、現地にいるからこそわかるローカル情報を中心に発信していければと思いベトナム旅行の専門情報サイトを立ち上げました。

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