ハノイの水族館が、水深7メートルの水槽の中で獅子舞を舞わせている。vnexpressが9月26日に伝えたもので、演目は15分、9月19日から27日まで1日2回、10時30分と15時に上演されている。中秋節(Trung Thu)に合わせた期間限定の催しで、記事が取材した9月25日には水槽前が客で埋まった。会期の終わりが27日なので、これからハノイに入る人には「間に合うか」が最初の問題になる。以下では原文の事実と、運営会社が公式サイトで公開している開館時間・入場料・上演表を突き合わせる。
15分の演目に出るのは獅子とテウと人魚、動きは陸上より遅い
水の抵抗で獅子頭を操るのが難しくなる
vnexpressの原文によると、演目の長さは15分。登場するのは獅子(lân)、チューテウ(chú tễu/日本語では道化と訳されることが多い役)、人魚(tiên cá)である。主催者側の担当者の説明として、演者は水中での移動、バランスの保持、獅子頭の操作に慣れるため長期間の練習を積んだと書かれている。陸上と比べると水の抵抗があるため、速く強い動作が出しにくい。
これとは別の条件として、ガラス水槽で飼育されている魚の群れに影響を与えないように演じる必要があるとも書かれている。演者の訓練内容と、魚への配慮という演出上の制約は、原文では別の話として並んでいる。ここを一つにまとめると「魚に配慮する訓練を受けた」という原文にない話になるので、分けて読んでおきたい。
笑いが起きたのは演出の失敗ではない
主催者側の担当者は「水という環境を使って、伝統的な獅子舞とは違う動きを見せたい」という趣旨を語ったとされる。一方で9月25日の現場について原文は、多くの客が演目を面白いと評し、中秋節の新しい見どころになったと受け止めた反面、水の抵抗で演者の動きが遅くなるため「かなり笑える」と感じた観客も多かった、と書いている。つまり、ゆっくりした動きそのものが受けている。速く激しい獅子舞を期待すると違うものが出てくる。
ハノイのどの水族館なのか、併催の人魚ショーとペンギンで絞る
原文が並べた同時期のプログラム
原文の表記は「ハノイのある水族館(một thủy cung Hà Nội)」で、施設名も住所も出てこない。ただし原文は、同じ中秋節期間に人魚ショー、陸上の伝統的な獅子舞、カピバラとペンギンを連れた灯籠行列、ドー紙(giấy dó)の灯籠づくりワークショップも行われていると書き添えている。
この演目と飼育動物の組み合わせは、ハノイのタイムズシティで営業する Vinpearl Aquarium Times City が公式サイト(VinWonders)に掲載している内容と重なる。同館の公式ページには人魚ショーの上演時刻とペンギンの給餌時刻が明記されている。ここでは同館の公開情報を実用情報として並べるが、水中獅子舞そのものを同館の催しと断定はしない。
場所は地下1階、営業は夜22時まで
Vinpearl Aquarium Times City の住所は、VinWonders の料金ページでは「ハノイ市ミンカイ通り458番地 タイムズシティ商業施設 地下1階(B1)トゥオンライ通り50番」と記されている。開館時間は月曜から金曜が10時から22時、土日祝が9時30分から22時。地下鉄ではなく、バスなら19番と24番が商業施設に近い。夜22時まで開いているので、日中に旧市街を歩いてから夕方に回す組み方もできる。ハノイ初日の半日をどう使うかは元ミス・ワールドがバイクタクシーで旧市街に入り歩道で4品食べた例のほうが屋外向きで、屋内の水族館は雨や猛暑の逃げ場として後ろに置くと噛み合う。
入場券は平日21万ドン、土日祝は27万ドンに上がる
身長で区分が変わる
入場料は年齢ではなく身長で分かれる。VinWonders の料金ページの表では次のようになっている。万ドンでも書き添える。円換算は1円=約165ドン(2026年9月26日時点、open.er-api.com の公開レート)で計算した。
| 区分 | 身長140cm超 | 身長80〜140cm |
|---|---|---|
| 月〜金 | 210,000ドン(21万ドン・約1,270円) | 160,000ドン(16万ドン・約970円) |
| 土日祝 | 270,000ドン(27万ドン・約1,640円) | 210,000ドン(21万ドン・約1,270円) |
同じページには併設のキッズ施設VinKEとのセット券も出ている。身長140cm超は月〜金が320,000ドンから300,000ドン(約1,820円)への割引表示で、土日祝が380,000ドン(約2,300円)。身長80〜140cmは月〜金が240,000ドンから220,000ドン(約1,330円)、土日祝が300,000ドン(約1,820円)である。なお料金ページの本文には平日の子ども料金を190,000ドンと書いた一文があるが、同じページの表ではVinKE側が190,000ドン、水族館側は160,000ドンになっている。運営側も「料金は時期と割引施策によって変わる」と注記しているので、表の数字を目安にして、決済画面の金額で最終確認するのが安全である。
表示額に何が含まれるかを先に見る
ベトナムの施設料金は、表示額がそのまま支払額になる場合と、税やサービス料が別の場合がある。飲食ではサイゴン28階のロブスターが公式メニュー表示79万ドンでサービス料とVAT別という例があり、同じ表示でも手元から出る額は変わる。入場券はオンライン決済で総額が出るので、購入ボタンの手前で合計を見ておけばよい。
10時30分の回は人魚ショーに続けられる、15時の回はペンギンと重なる
午前に入ると2本立てになる
水中獅子舞の2回(10時30分・15時)と、館が公式に出している常設演目の時刻を並べると、時間割の相性が見えてくる。
| 時刻 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 10:30/15:00 | 水中獅子舞(15分・9月19〜27日) | vnexpress |
| 10:45〜10:55/15:30〜15:40/17:00〜17:10/20:00〜20:10 | 人魚ショー | VinWonders公式 |
| 10:15〜10:30/15:00〜15:15/19:30〜19:45 | ペンギンの給餌 | VinWonders公式 |
| 11:00〜11:45/17:30〜17:45 | 魚の給餌 | VinWonders公式 |
| 月〜金10:30〜11:00/土日祝10:30〜11:00・17:00〜17:30 | 海のダンス(Vũ điệu đại dương/施設案内ページのみに記載) | VinWonders公式 |
| 月〜金10:00〜22:00/土日祝9:30〜22:00 | 開館時間 | VinWonders公式 |
10時30分の回は15分で終わるので、そのまま10時45分の人魚ショーにつながる。開館10時の平日に入るなら、10時15分のペンギン給餌から見始めて獅子舞、人魚ショー、11時の魚の給餌まで一続きに回せる計算になる。これは公開されている2つの時間割を突き合わせた筆者の読みで、運営がそう告知しているわけではない。なお施設案内ページには10時30分から11時の「海のダンス」も載っており、料金ページの上演表には出てこない。平日の10時30分は水中獅子舞とこの演目が重なる可能性があるので、どちらを取るかは当日の掲示で決めることになる。
午後は先にペンギンを諦める
15時の回はペンギン給餌(15時〜15時15分)と正面から重なる。午後に入るなら獅子舞を取ってペンギンは19時30分の回に回すか、逆に獅子舞を捨てて15時30分の人魚ショーに向かうかの二択になる。加えて、同じ運営会社の2ページで亀の給餌時刻が16時15分からと16時からで食い違っていた。館内の当日掲示が最終的な根拠になるので、入場したらまず上演表を1枚撮っておくと動きやすい。
27日で終わる催しに合わせて動くか、別の日程に振るか
灯籠と紙のワークショップは中秋節の側の企画
ドー紙の灯籠づくりワークショップとカピバラ・ペンギンの灯籠行列は、水中獅子舞と同じ会期に組まれたものとして原文に書かれている。個々の開催時刻は原文に出ていないため、ここでは時刻を書かない。常設展示(淡水魚エリア、爬虫類の洞窟、海水魚のトンネル、標本展示)は会期と無関係に見られる。運営は飼育生物を3万匹規模と公表している。
日付が動かない催しは前後の予定から先に決める
会期が数日しかない催しは、旅程の主役にすると失敗しやすい。ホーチミン市カンジオのクジラを神として迎える海の祭は9月24〜26日で、26日9時に船団が沖へ出るという具合に、時刻まで固定された地元の行事もある。この種の予定は、飛行機と宿を押さえる段階で日付を確かめ、動かせない側から順に組む。
27日までに行くなら、当日の上演表を1枚だけ確保する
今回の水中獅子舞は、演目の質より「水の中だから動きが遅くなる」という物理の面白さで受けている催しである。9月27日で終わる予定なので、間に合う人は平日の10時台に入って獅子舞と人魚ショーを続けて見る組み方が無駄がない。間に合わない人は、入場料が平日21万ドンから始まる屋内施設として、雨や猛暑の日の逃げ場に残しておけばいい。
次にとる行動を1つに絞るなら、チケットを買う前に運営公式サイトの水族館ページで当日の上演表と料金を開き、演目名に水中獅子舞が残っているかを確認することである。会期の最終日が近い催しは、告知が消えるのも早い。


