Doobie Doo Bar——ホーチミンに上陸した「ディスコ酒場」昭和レトロ×日本酒×おでんの夜

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シンガポールの名バーチームがサイゴンに「ディスコ酒場」を開いた

ホーチミン市ビンタン区ファムビエットチャン通り118番地。クラフトビール店やローカル食堂がひしめくこの通りに、「Doobie Doo Bar」が静かにオープンした。看板には「Disco Sakaba(ディスコ酒場)」の文字。シンガポールのApollon/Am-bar、Mobomoga、Hearth、Sakemaruといった名バーのチームが集結し、日本の酒場文化とディスコの高揚感を掛け合わせた空間を作り上げた。

「酒場」と名乗りながらも、ここはただの居酒屋ではない。花酵母で醸した日本酒、手仕込みのおでん、そしてターンテーブルから流れるグルーヴ——3つの要素が1つの夜に溶け合う。

シンガポール×日本×ベトナム——3カ国の夜が交差する

バックアップするシンガポールのバーチームは、アジアのバーシーンで確かな実績を持つ。Apollon/Am-barは東京・銀座の名バーの系譜を引くシンガポールの人気店。Sakemaruは日本酒に特化したバーとして知られ、Mobomogoはアジアの素材を使ったカクテルで注目を集める。Hearthはクラフトカクテルの名店だ。

この4チームが共同で手がけるDoobie Doo Barは、いわばアジアのバー文化のクロスオーバー拠点。ホーチミンのナイトライフシーンが、CỌIリスニングバーのようなリスニングバーから、こうした酒場業態まで多層化していることを示している。

日本酒セレクション——花酵母と幻の米

Doobie Doo Barの真骨頂は日本酒のキュレーションにある。ハウスサケではなく、ストーリーのある銘柄だけを厳選する。

銘柄 特徴 味わい
天吹(Amabuki)ストロベリー酵母 佐賀県・天吹酒造。花酵母(苺の花から分離)で醸造 華やかでジューシー。フルーティな酸味が際立つ
鳳凰美田(Hououbiden)Black Phoenix 栃木県・小林酒造。希少な愛山米100%使用 芳醇でリッチ。メロンのような吟醸香
「神戸スタイル」角ハイボール 氷なしで提供するハイボール ウイスキーの香りがダイレクトに立つ

天吹の花酵母シリーズは、苺・ひまわり・コスモスなど自然界の花から分離した酵母で醸す独特の製法。日本の酒好きの間でもコアなファンが多い銘柄だが、ホーチミンで飲めるのはここだけだろう。

おつまみ——「がっこチーズ」と「きつねバインミー」

フードメニューは「おつまみ(Otsumami)」と銘打ち、日本の酒場料理をベースにベトナムのテイストを加える。

  • がっこチーズスプレッド: 秋田のいぶりがっこ(燻した漬物)をクリームチーズと合わせたスプレッド。日本酒との相性は言うまでもない
  • きつねバインミー: 甘辛く煮た油揚げをバインミーのバゲットに挟んだ一品。ベトナムと日本の国民食が1つのパンの中で出会う
  • おでん: 出汁から仕込む本格派。大根、卵、練り物が中心

「きつねバインミー」は、フランス→ベトナム→日本→再びベトナムという食文化の旅を1口で体験できる逸品だ。

現地の反応——「ファムビエットチャンがまた進化した」

オープン以来、在住外国人コミュニティを中心に話題が広がっている。

  • 「ファムビエットチャンはクラフトビール通りだと思っていたけれど、日本酒の名店ができるとは。この通りのポテンシャルに驚かされる」(ベトナム在住シンガポール人)
  • 「おでんを食べながら花酵母の酒を飲めるバーがサイゴンにあるなんて。日本に帰る理由が1つ減った」(在住日本人ビジネスパーソン)
  • 「音楽のセンスがいい。DJイベントの夜は特に盛り上がる。ベトナム人の若い客も増えてきた」(地元フードインフルエンサー)

日本人旅行者が知っておくべきこと

ファムビエットチャン通りはバックパッカー街のブイビエンから南東に約2km。GrabやBikeタクシーで10分程度だ。周辺にはローカルの海鮮食堂やバインミー屋台が並び、夕食をローカルで済ませてからDoobie Doo Barで締める、という流れがベストだろう。

タオディエン カフェ激戦区2026の記事で紹介したタオディエンのカフェ巡りを昼間に楽しみ、夜はビンタン区のバーホッピングに切り替えるルートもおすすめだ。

ホーチミン・バーシーンの変化

ホーチミンのナイトライフは、従来のルーフトップバーやクラブ中心から、The Pickerのようなウイスキー専門バーや、Doobie Doo Barのような酒場業態まで、急速に多様化している。その背景には、シンガポールや東京のバーカルチャーに触れた若いベトナム人の帰国組や、アジア各国のバーテンダーの越境的な交流がある。

2023年のミシュランガイド上陸がファインダイニングを活性化させたように、Asia’s 50 Best Barsに選ばれるホーチミンのバーが増えれば、夜の観光需要はさらに高まるはずだ。

基本情報

項目 詳細
店名 Doobie Doo Bar
住所 118 Pham Viet Chanh, Ward 19, Binh Thanh District, HCMC
営業時間 月〜土 18:00〜24:00
ジャンル ディスコ酒場(Disco Sakaba)
メインドリンク 日本酒(花酵母系)・ハイボール・カクテル
フード おでん・がっこチーズ・きつねバインミー
バックアップ Apollon/Am-bar, Mobomoga, Hearth, Sakemaru(シンガポール)
Instagram @doobiedoo.bar
言語 英語・ベトナム語対応

まとめ——日本酒とおでんとディスコが出会う夜

Doobie Doo Barは、日本酒の繊細さとディスコの熱気を同居させるという、一見矛盾した試みを見事に成立させている。花酵母の酒を飲み、おでんをつまみ、気づけばグルーヴに体が揺れている——そんな夜を、ホーチミンで過ごしてみてほしい。

引用元

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この記事を書いた人

ベトナム・ホーチミン在住3年目|旅行で来るだけでは知ることができない、現地にいるからこそわかるローカル情報を中心に発信していければと思いベトナム旅行の専門情報サイトを立ち上げました。

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