【2026年9月15日訂正】初出時、この事前申告を「4月15日から義務化」と記載していましたが、在ホーチミン日本国総領事館は開始翌日の4月16日に「義務とはなっていない」と案内し、ベトナム公安省も5月の発表で「義務ではなく任意」と説明していました。タイトルと本文を訂正し、6月以降に対象空港が広がったことと、義務かどうかで各国の案内が分かれている現状を反映しました。
2026年4月15日、ベトナム公安省出入国管理局が南部のホーチミン市タンソンニャット国際空港で、外国人向けの入国前の事前申告「Pre-Arrival Information(PAI)」、いわゆるデジタル到着カードの試験運用を始めました。入国予定日の3日前からオンラインでパスポート情報や宿泊先を登録し、発行されるQRコードを入国審査で提示する仕組みです。6月にはハノイのノイバイ空港やダナン空港などにも広がりました。公安省と日本の大使館・総領事館は「義務ではない」としている一方、米国大使館は「義務」と案内しており、情報が分かれています。無料なので、登録しておくと安心です。
特にホーチミンのタンソニャット空港のイミグレーションは長時間並ぶことが多いので注意が必要です!
デジタル到着カードの仕組みと申告手順
デジタル到着カードの手続きは以下の通りです。
ステップ1:入国予定日の3日前以降に、ベトナム公安省出入国管理局の公式サイト prearrival.immigration.gov.vn にアクセスする。登録サイト:https://prearrival.immigration.gov.vn/
ステップ2:パスポート情報、フライト番号、ベトナムでの宿泊先住所、訪問目的を入力する。公式サイトは日本語でも案内されている。
ステップ3:送信が承認されると、登録したメールアドレスにQRコードが届く。
ステップ4:ベトナム到着時、入国審査官にQRコードを提示する。スマートフォン画面での提示、または印刷した紙のいずれでも可。
※登録に料金の支払はないので、クレジットカード等の入力は不要です。偽サイトや代行サイトなどにご注意ください
対象者と適用範囲
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 運用開始日 | 2026年4月15日 (タンソンニャット空港で試験運用) |
| 義務か任意か | 案内が分かれている ・ベトナム公安省(5月):義務ではない ・日本の在外公館(6月):義務ではない ・米国大使館(6月17日):義務 登録は無料 |
| 適用空港 | ホーチミン(タンソンニャット):4月15日〜 フーコック:6月1日〜 ハノイ(ノイバイ):6月第2週〜 ダナン:6月15日〜 ニャチャン(カムラン):6月下旬までに導入 ※フーコックは報道と各国大使館の案内 ※ニャチャン以外は試験運用と案内 |
| 対象 | ベトナム以外のパスポートで入国する人 |
| ビザ免除者 | 対象 (日本人の45日間ビザ免除入国も含む) |
| eVisa保持者 | 対象 |
| 申告できる期間 | 入国予定日の3日前から |
| 料金 | 無料 (クレジットカード情報の入力はない) |
| 事前に申告しなかった場合 | 到着後に空港のQRコードや紙の様式で 申告することもできる(米国大使館) |
| 今後の拡大 | 全国の国際空港へ広げる方針 陸路の国境への導入も検討中(公安省) |
なぜこのタイミングで導入されたのか
ベトナム政府は2026年の外国人観光客目標を2,500万人に設定している。第1四半期だけで676万人が入国し、過去最高を更新しました。急増する旅行者の入国審査を効率化するための施策です。
入国者の情報を事前に受け取っておき、到着時はQRコードの確認で手続きを進めることで、入国審査の効率化と迅速化を図る狙いです。
公安省の発表によると、試験運用が始まった4月15日から30日までに161,596件の申告があり、119,854件が完了しました。義務ではない試験運用だったにもかかわらず、タンソンニャットに到着した外国人旅客の約70%が申告したとしています。
日本人旅行者への影響と注意点
日本国籍者はベトナムに45日間ビザ免除で入国できます。ビザ免除で入国する場合も、この事前申告の対象です。
特に注意すべき点:
- 登録できるのは入国予定日の3日前から:それより早くは受け付けられないため、出発直前の数日で済ませる。
- 宿泊先の住所:ホテル名だけでなく、住所(番地・通り名・区名)の入力が求められる。予約確認メールを手元に準備しておくこと。
- メールアドレス:QRコードの受信先。迷惑メールフォルダに振り分けられる可能性があるため、出発前に確認を。
- ハノイ・ダナン・フーコック到着の場合:6月からノイバイ空港(ハノイ)、ダナン空港、フーコック空港で試験運用が始まり、カムラン空港でも導入されている。登録の方法は同じ。
日本からの直行便でホーチミンに入る場合も同じ手順です。ベトジェットの名古屋・福岡〜ホーチミン直行便のような地方空港発の便でも変わりません。
類似制度との比較
米国のESTAのような電子渡航認証は、事前に許可を得ないと搭乗できず、申請には料金もかかります。ベトナムの事前申告は無料で、許可を得る手続きではなく、入国審査の効率化のために渡航情報を先に届けておく仕組みです。
手続きに必要な情報まとめ
| 必要情報 | 準備のポイント |
|---|---|
| パスポート番号 | 有効期限が入国日から6ヶ月以上あること |
| フライト番号 | 航空券の予約確認メールに記載 |
| 宿泊先住所 | ホテル予約サイトの確認画面から転記 |
| 訪問目的 | 「Tourism」を選択 |
| メールアドレス | QRコード受信用。迷惑メール設定を確認 |
| ポータルURL | prearrival.immigration.gov.vn |
まとめ:案内は分かれているが、入国3日前から無料で登録できる
ベトナムのデジタル到着カード(PAI)は、無料でスマホだけで完結する事前申告です。タンソンニャットに続き、ノイバイ・ダナン・フーコックで試験運用が始まり、カムランでも導入されました。義務かどうかは案内が分かれているので、入国予定日の3日前から公式サイトで登録しておくのが確実です。ホーチミンに着いたら、エビ釣り体験のような街の遊びも楽しんでください。
航空券・宿・eSIM・海外旅行保険など、入国手続き以外の手配はベトナム旅行の予約まとめで出発前にやる順に並べています。



