ベトジェットが120機にStarlink、機内Wi-Fiを無料提供へ

当ページのリンクには広告が含まれています。

ベトジェットが、SpaceXの衛星インターネット「Starlink」を旅客機に搭載する契約を結びました。第1段階の対象は120機で、乗客の利用は無料。ベトナム語紙のBáo Đầu tưと英字紙のViệt Nam Newsが2026年9月24日に報じ、どちらも機数と内訳には同じ数字を挙げています。

ベトナム発着の便を日常的に使う人が先に確かめたいのは、自分が乗る便でいつから使えるのかでしょう。結論を先に書くと、搭載の開始時期はどちらの記事にも出ていません。

目次

第1段階は120機、A321とボーイング737をあわせて100機とA330が20機

両紙が伝える第1段階の対象は120機です。内訳は、エアバスA321とボーイング737をあわせて100機、エアバスA330が20機。100機と20機を足して120機で、数字の上でも合います。A321と737は通路が1本の単通路機、A330は通路が2本の双通路機で、大きさの異なる2つのグループが対象に入っています。

Báo Đầu tưは、今後受領する機体にも高速インターネットを備え、国内線と国際線の全路線をカバーしていくと書いています。同紙が「第1段階(giai đoạn đầu)」と表現しているとおり、120機は最終的な数ではありません。

衛星を使う理由として、両紙とベトナム通信社の英語版リリースはそろって、海洋上・極地・地上の通信網が届かない僻地の上空までカバーできる点を挙げています。低遅延の通信が洋上でも切れないため、乗客は飛行中も仕事や動画の視聴、連絡を続けられるという説明です。

署名したのはベトジェットとグループ2社、相手はSpaceXのStarlink

提携相手の書き方は、2紙で少し違います。Việt Nam Newsは「ベトジェットがSpaceXのStarlinkと契約した」と書き、写真説明でも「ベトジェットとSpaceXが合意書を交わした」としています。Báo Đầu tưはStarlinkを「SpaceXが開発・運用する衛星インターネットサービス」と説明しています。

Báo Đầu tưはベトナム側の署名者を「Vietjet/Galaxy Holdings-Telecom」と並記しています。ベトナム通信社の英語版リリースでは、ベトジェットとそのグループ会社であるGalaxy HoldingsとGalaxy Telecomの3者がStarlinkと戦略提携に署名した、と書かれています。つまり並記されているのは仲介者ではなく、ベトジェット側のグループ2社です。Việt Nam Newsの記事はこの2社名を省いています。

調印は、トー・ラム書記長・国家主席の訪米中に行われました。Báo Đầu tưは、国連総会第81会期のハイレベル一般討論への出席と米国での二国間活動という日程の枠内で、両国の高位指導者と企業関係者が立ち会うなかで文書が交わされたと伝えています。Việt Nam Newsの記事はニューヨーク発です。

ベトジェット取締役会会長のグエン・ティ・フオン・タオ氏は、Báo Đầu tưに引用された発言で「Starlinkがあれば、空の旅はもう接続が切れる時間ではなくなる。ベトジェットの乗客は、地上にいるときと同じように仕事も娯楽も連絡も続けられる」と述べています。SpaceXでグローバル事業と政府関連を担当するシニアバイスプレジデントのティム・ヒューズ氏は、Starlinkがベトナム国内の家庭や企業へすでに提供している高速通信を、機内へ広げるものだと説明しました。

項目 Việt Nam News(英語) Báo Đầu tư(ベトナム語)
第1段階の機数 120機 120機
A321・ボーイング737 あわせて100機 あわせて100機
A330 20機 20機
乗客の料金 無料(free) 無料(miễn phí)
署名したベトナム側 ベトジェット Vietjet/Galaxy Holdings/Galaxy Telecom(VNAリリース)
搭載の開始時期 記載なし 記載なし
投資額 記載なし 記載なし

無料の対象はBáo Đầu tưによれば「Vietjetブランドを冠する航空会社の全便」

Báo Đầu tưは対象を「Vietjetブランドを冠する航空会社の全便」と広く書いていますが、ベトナム通信社の英語版リリースは「ベトナムの国内・国際ネットワーク」と限定しています。ベトジェットはタイにも拠点を置くため、タイに拠点を持つ系列便まで含むのかは、この2つの書き方が揃っていません。Việt Nam Newsは「乗客に無料で高速インターネットを提供する」と書いています。

利用条件について両紙とリリースが示しているのは「無料」の一点です。会員限定なのか、1回あたりの利用時間に上限があるのか、座席クラスで差があるのか。現時点で発表されたのは契約の締結までで、予約の判断材料として使えるようになるのは、こうした条件と機材ごとの搭載状況が公表されてからになります。

対象はA321・ボーイング737・A330の3機種

対象として名前が挙がっている機種は、A321、ボーイング737、A330の3つです。ベトジェットの機材にはこの3つ以外もあります。当サイトでは、同社がCOMACのリージョナルジェットC909を10機リースする契約を結んだことをベトジェットが中国COMAC製C909旅客機を10機リース契約で報じました(別に、乗員付きリースの2機が2025年から国内線で運航中です)。今回の第1段階のリストにC909の名前はありません。

ボーイング737が対象に入っている点は、同社の機材計画と合わせて読むと意味が見えてきます。ベトジェットは737 MAXファミリーを世界全体で151機発注済みで、豪州国内線には別ブランドの現地会社を立ち上げて737 MAX 8を最大10機投入する構想を申請中です(ベトジェットが豪州国内線へ、737を10機で挑む乗継ぎの話)。現時点の主力はA320/A321ファミリーで、737は今後の受領分にあたります。Starlinkの対象に737の名前が入っているのは、この発注分を見込んだ書き方と読めますが、両紙は100機のA321と737の内訳を示していません。

Wi-Fiが無料でも、飛行中のモバイルバッテリー充電はベトナム便では禁止

機内で通信が使えるようになると、次に足りなくなるのは端末の電池です。ベトナムはここを当局基準として明文化している点が特徴です。ベトナム民間航空局が2026年7月1日に施行した基準では、ベトナムを発着・通過する便で、飛行中にモバイルバッテリーを使うことも、それでスマートフォンを充電することも禁止されています(持ち込みは1人2個まで、容量は原則100ワットアワー以下、預け荷物は不可)。同種の規制はICAOの指針を軸にアジア各地で広がっており、ベトナムだけの話ではありません。詳しい条件はモバイルバッテリーは機内2個まで──7月からのベトナム新ルールでまとめています。

長い便で通信を使い続けたいなら、搭乗前に端末を満充電にしておくのが現実的な備えです。

参照元

🧳 ベトナム旅行の予約はこちら
ホテル予約「agoda」
ベトナムのホテルをお得に予約
ダナン・ホイアン・ホーチミンの人気ホテルが割引価格で予約可能。当日予約や無料キャンセルに対応した宿も多く、現地での急な予定変更にも柔軟に対応できます。
#最安値をチェック →
広告(A8.net)
agoda
海外旅行予約「NEWT」
航空券とホテルをまとめて手配
ベトナム行きのフライトと宿をアプリで一括予約。ポイント最大5%還元、24時間の日本語サポートつきで、初めての海外旅行でも安心して準備を進められます。
#旅行をかんたん予約 →
広告(A8.net)
NEWT

航空券・ツアー・eSIM・海外旅行保険まで、出発前にやる順に手配先を並べたベトナム旅行の予約まとめもあわせてどうぞ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ベトナム・ホーチミン在住3年目|旅行で来るだけでは知ることができない、現地にいるからこそわかるローカル情報を中心に発信していければと思いベトナム旅行の専門情報サイトを立ち上げました。

目次