ミシュランキー2026でベトナム21軒、初選出8軒はどんな宿か

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ミシュランガイドが宿泊施設を格付けする「ミシュランキー」で、ベトナムから21軒が選ばれた。世界ランキングの公表は今回が2回目で、発表は2026年9月19日。内訳は最上位の3キーが2軒、2キーが4軒、1キーが15軒で、1キー15軒のうち8軒が今回の初掲載だ。その8軒を所在地で分けると、海から離れた内陸・山あいは3軒、残る5軒はダナンとホーチミン、クアンチの都市・海沿いだった。ベトナムの上質な宿は海沿いのリゾートという印象が強いが、次の滞在で1泊だけ入れ替える先として内陸の候補が増えたことになる。

目次

最上位の3キーはアマノイとカペラハノイの2軒

最上位の3キーを受けたのは、カインホア省のアマノイとハノイのカペラハノイ。どちらも客室数が少なく、1室・1棟ごとの造りに手をかけている点が共通する。

評価は125カ国・7,000軒超が対象

ミシュランキーは料理の星の宿泊版にあたり、世界125カ国の7,000軒超を対象に匿名調査員が評価している。軸は5つで、その土地を知る入り口になっているか、内装と建築、サービスの質と一貫性・快適さ・保守の状態、体験の質と価格の釣り合い、独自の個性を打ち出せているか、という内容だ。設備のスペックではなく滞在そのものを見る設計で、規模の大きさがそのまま順位になるわけではない。実際、47室のカペラハノイと44の宿泊空間を持つアマノイが最上位に並び、364室のメトロポールは2キーに置かれている。

ヌイチュア国立公園の敷地に44の宿泊空間が散らばるアマノイ

アマノイはヌイチュア国立公園の中に位置し、寝室1〜5室のパビリオンやヴィラ、執事が付くレジデンスなど計44の宿泊空間を持つ。1棟あたり数百平方メートルという広さがある。滞在中の過ごし方には山頂へのトレッキング、国立公園内のハイキング、シュノーケリング、カヤック、SUPが挙げられている。海のリゾートというより国立公園の中で過ごす宿だ。

47室すべて内装が違うカペラハノイ

カペラハノイはハノイのレフンヒエウ通りにあり、ホアンキエム湖からおよそ500メートル。米国人建築家ビル・ベンスリーが手がけ、1920年代のオペラハウスから着想している。客室は47室、広さは35平方メートルから194平方メートルまで幅があり、全室にバルコニーが付く。部屋ごとに内装が異なり、オペラの世界に沿った別々の物語が作り込まれている。この宿はカペラハノイの47室を紹介した記事でも取り上げている。

2キーの4軒は首都の老舗と中部以南の海沿いに分かれた

2キーは4軒。ハノイのソフィテル・レジェンド・メトロポール・ハノイ、ダナンのフォーシーズンズリゾート・ザ・ナムハイ、フエのバンヤンツリー・ランコー、ダクラク省のザニエ・バイサンホーが並ぶ。都市型の老舗が1軒で、残る3軒は中部から南中部の海沿いだ。

メトロポールは1キーから2キーへ上がった

メトロポールは1901年築でハノイ最古のホテル。ゴクエン通りに面し、ヘリテージウイングとオペラウイングの2棟で計364室を持つ。2025年の1キーから2026年に2キーへ格上げされた点は押さえておきたい。ミシュランキーは一度載れば固定ではなく年ごとに上下するので、何年版のリストを見ているのかを確かめたい。

ランコーとバイサンホーは敷地の広さで押している

バンヤンツリー・ランコーはハイヴァン峠のふもとで、アンサナ・ランコーと合わせたラグーナ・ランコーの複合施設として300室超。丘の上にプール付きヴィラが100棟以上並び、ニック・ファルド設計の18ホールがある。ザニエ・バイサンホーは約1平方キロメートルの敷地に73棟の独立ヴィラを置き、約1.6キロの砂浜を抱える。漁師の木造家屋やエデ族・チャム族の竹の家から形を取っている。

初掲載8軒は内陸3軒と都市・海沿い5軒に分かれた

1キー15軒のうち、今回初めて名前が載ったのが8軒。ニンビン省のジヴァ・ホアルー・リトリート、ダナンのインターコンチネンタル・ダナン・サンペニンシュラ・リゾートとナミア・リバー・リトリート、ホーチミン市のマイハウス・サイゴンとミア・サイゴン、クアンニン省のレガシー・イエンツー・ウオンビー(MGalleryコレクション)、ラオカイ省のガリヤ・ムーカンチャイ、クアンチ省のメリア・ヴィンパール・クアンビンが並ぶ。

海から離れているのはニンビン・イエンツー・ムーカンチャイの3軒

8軒のうち海から離れているのは、ニンビンのジヴァ・ホアルー、クアンニンのイエンツー、ラオカイのムーカンチャイの3軒。残り5軒はダナン2軒、ホーチミン2軒、クアンチ1軒で、都市と海沿いが依然として多い。それでも棚田や山あいの宿が上位リストに入ったことで、ハノイから北西へ向かうムーカンチャイや、ホアルーのあるニンビンを、移動のついでではなく滞在の目的地として置けるようになる。

省の名前が2025年に変わっているので位置の確認がいる

リストの所在地表記で戸惑いやすいのが省名だ。ベトナムは2025年7月1日に省級の行政単位を再編し、63あった省・中央直轄市が34に統合された。この21軒に関わる範囲では、旧フーイエン省がダクラク省、旧ニントゥアン省がカインホア省、旧イエンバイ省がラオカイ省、旧キエンザン省がアンザン省、旧ビントゥアン省がラムドン省、旧クアンビン省がクアンチ省に吸収され、コンダオ(旧バリアブンタウ省)はホーチミン市の特別区になっている。

そのため、表記と実際の場所が結びつきにくい行がいくつもある。ザニエ・バイサンホーの「ダクラク省」は内陸の高原ではなく旧フーイエン省側の海沿い、アゼライ・ケガベイの「ラムドン省」は高原のダラットではなく旧ビントゥアン省の海岸を指す。メリア・ヴィンパール・クアンビンは施設名のほうが旧省名で、現在の所在はクアンチ省。シックスセンシズ・コンダオの「ホーチミン市」は市街地ではなく沖合の島、リージェント・フーコックの「アンザン省」も旧キエンザン省のフーコック島だ。旧省名のまま検索すると古い所在地の情報に当たるので、宿の公式サイトで現在の地名と位置を確かめたい。

21軒から選ぶとき、日本からの旅程はどう組めるか

21軒はハノイ、ダナン、フエ、ホーチミン、カントー、フーコック、そして内陸の3軒に散っている。直行便の入る都市に近いものと、国内移動が要るものが混ざっている。

ハノイ発なら都市1泊+内陸2泊で組める

ハノイ発着なら、メトロポールかカペラで1泊して市内を歩き、ニンビンかムーカンチャイへ移って2泊という組み方ができる。中部はダナン着でナムハイかランコーに入る形で、ナムハイはハミー海岸にあり、元記事はホイアン旧市街まで車で約10分と記している。南部ならホーチミンのパークハイアットやマイハウスを起点に、カントーのレガシー・メコンへ回る手もある。メコンデルタは水が満ちる季節に景色が変わるので、時期を合わせると宿の外側の体験まで組める。

予約する前に自分で確かめたい3点

ミシュランキーは滞在体験への評価であって、料金や空室、送迎の有無を保証するものではない。次の3点は宿の公式情報で確かめたい。

  • 最寄り空港からの実際の所要時間と、送迎を扱っているかどうか
  • 掲載されている棟・客室タイプのうち、希望する条件がどれに当たるか
  • 滞在時期のイベントや工事、季節による営業条件

フーコックは同じ島でもエリアで性格が違う。リージェント・フーコックを検討するなら、島の北側で過ごす選択肢と並べて、滞在中に何をするかから逆算したほうが決めやすい。

ベトナムの21軒一覧

21軒は次のとおり。所在地は元記事の表記に従う。

キー ホテル・リゾート 所在
3キー Amanoi カインホア省
3キー Capella Hanoi ハノイ
2キー Sofitel Legend Metropole Hanoi ハノイ
2キー Four Seasons Resort, The Nam Hai ダナン
2キー Banyan Tree Lang Co フエ市
2キー Zannier Bai San Ho ダクラク省
1キー(初) Jiva Hoa Lu Retreat ニンビン省
1キー(初) InterContinental Danang Sun Peninsula Resort ダナン
1キー(初) Namia River Retreat ダナン
1キー(初) Mai House Saigon Hotel ホーチミン市
1キー(初) Mia Saigon – Luxury Boutique Hotel ホーチミン市
1キー(初) Legacy Yen Tu Hotel Uong Bi – MGallery クアンニン省
1キー(初) Garrya Mu Cang Chai ラオカイ省
1キー(初) Meliá Vinpearl Quang Binh クアンチ省
1キー(継続) Azerai Ke Ga Bay ラムドン省
1キー(継続) Legacy Mekong カントー
1キー(継続) Six Senses Con Dao ホーチミン市
1キー(継続) Park Hyatt Saigon ホーチミン市
1キー(継続) Six Senses Ninh Van Bay カインホア省
1キー(継続) Regent Phu Quoc アンザン省
1キー(継続) Hotel de la Coupole – MGallery ラオカイ省

次の旅で1泊だけ入れ替えてみる

21軒を全部回る旅程は現実的ではない。このリストの使いどころは、いつもの行き先に1泊だけ違う性格の宿を差し込むことにある。まずは次の渡航の日程表を開いて、外せない予定のない1泊を見つけるところから始めたい。

参照元

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この記事を書いた人

ベトナム・ホーチミン在住3年目|旅行で来るだけでは知ることができない、現地にいるからこそわかるローカル情報を中心に発信していければと思いベトナム旅行の専門情報サイトを立ち上げました。

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