ベトナムを訪れた国際観光客が、2026年1〜5月で1,060万人に達した。前年同期比14.9%増で過去最高を更新。国際客が減りやすい5月単月でも約180万人(前年比16.5%増)と記録を塗り替えた。数字以上に注目すべきは客層の変化だ。ロシアが前年比194%増で最速、フィリピンも71%増で続き、第1四半期だけでポーランド+52%、スウェーデン+27.5%、スイス+27%超と、欧州の新興市場が一斉に伸びている。
5月としては異例の記録
5月は多くの市場が夏に入り、国際客には閑散期にあたる。それでもベトナムは5月単月で約180万人と記録を更新。1〜5月累計の1,060万人は、コロナ前を含めても最も高い水準だ。第1四半期だけでも676万人(前年比12%超)が訪れており、年間を通じた強さが鮮明になっている。
客層の地図が変わる
伸び率で目立つのはロシア(+194%)とフィリピン(+71%)。従来の中韓中心の構図に、ロシア・東南アジア近隣国という新しい軸が加わった。欧州ではポーランド+52%、スウェーデン+27.5%、スイス+27%超、デンマーク・イタリアも+20%超と、北欧・東欧・南欧が軒並み伸びている。チャーター便の就航と査証緩和が、こうした新興市場の急増を後押ししている。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 1〜5月 国際客 | 1,060万人(+14.9%・過去最高) |
| 5月単月 | 約180万人(+16.5%) |
| 第1四半期 | 676万人(+12%超) |
| 最速成長 | ロシア +194%/フィリピン +71% |
| 欧州新興 | ポーランド+52%・スウェーデン+27.5%・スイス+27%超 |
背景:緩和と就航が呼んだ流入
急増の土台には、欧州12カ国への45日ビザ免除と、ハノイ-アムステルダム直行便やニャチャン-シンガポール線など新路線の就航がある。さらに欧州からの初のチャーター便が着陸し、タイから客足がベトナムへ流れ始めた。受け入れ側の「入口」を広げる施策が、数字に直結している。
読者への影響
新興市場の急増は、ニャチャンやフーコックなど特定リゾートの混雑・言語対応に直結する。旅行を計画するなら、ロシア客や欧州団体が集中するエリアと時期を把握しておくと快適度が変わる。逆に、いまならまだ静かな新興地(クイニョン、リーソン島など)を狙う選択肢もある。
業界への波及
客層の多様化は、観光地のサービス構造を変える。ロシア語ガイドの不足、欧州団体向けの長期滞在型プラン、富裕層向けの超高級リゾート——需要の「顔ぶれ」が変われば、供給側の整備も追随する。1,060万人は通過点で、年間の最高記録更新が視野に入る。
まとめ
1,060万人という数字の裏で進むのは、ベトナムを訪れる「顔ぶれ」の入れ替わりだ。誰が来るかが変われば、現地の風景も、土産も、言葉も変わる。
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出典:Việt Nam News / VietnamNet
