ホーチミン市『MINISO FRIENDS』ベトナム1号店オープン――10周年記念、Van Hanh Mall 3階に没入型IPストア

中国発ライフスタイル雑貨チェーンMINISO(名創優品)が、2026年4月25日にホーチミン市Van Hanh Mall3階で、ベトナム初の業態『MINISO FRIENDS』をオープンした。ベトナム進出10周年を記念したフラッグシップで、品揃えの約70%をIPコラボ商品が占める没入型ストアとなる。Sanrio・Chiikawa・自社IP YOYOの新作を初投入し、ブラインドボックス・コレクタブル・ぬいぐるみゾーンを大型展開した。The Manila TimesMARKETECH APACの現地報道をもとに、出店の狙いと売場構成を整理する。

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Van Hanh Mall 3階を全面改装したIP特化店

新店舗はホーチミン市10区の大型商業施設Van Hanh Mall3階に位置する。既存のMINISO店舗を全面改装したかたちで、入口正面にはYOYOやChiikawa、Stitch、Winnie the Pooh、Gift Bearのキャラクターインスタレーションを配し、店内はコレクタブル/ブラインドボックス/ぬいぐるみ/ビューティ/日用雑貨のゾーンに分かれている。

従来のMINISO店舗が日用品を中心に幅広い客層を狙ってきたのに対し、『FRIENDS』業態はIPコラボ商品を約7割に絞り、Z世代・ミレニアル世代の「推し活」需要を取り込む設計だ。撮影映え(フォトジェニック)を意識した売場設計で、SNSでの拡散を前提にした最先端フォーマットとなっている。

ベトナム10年で30都市超に展開、進出当初は1号店からスタート

MINISOがベトナム1号店を開いたのは2016年で、以降Landmark 81周辺、Vincom Times City、ホアンキエム湖周辺、Nha Trang Centerなど主要商業地区へ着実に出店し、現在は30以上の主要都市に店舗網を持つ。Van Hanh Mall店は、その10年の節目に置かれた象徴的な拠点となる。

MINISO本体は2020年に米ニューヨーク証券取引所、2022年に香港証券取引所に重複上場済みで、世界110以上の国・地域に展開している。ベトナムは東南アジアで最も早期に進出したマーケットの一つで、近年はPop MartのハノイIP特化店オープンなど、中国発の「トレンド玩具×ライフスタイル」業態がベトナム若年層の可処分所得を取り合う構図が鮮明になってきた。

初投入の目玉IPと初日反響

Van Hanh Mall店で初投入された主力ラインは以下のとおり。

IPカテゴリ シリーズ/コレクション名 位置づけ
自社IP「YOYO」 Fly with the Wind Series 新作ブラインドボックスの目玉
Sanrio Hello Kitty Leopard(東南アジア限定) SEA独占コレクション
Chiikawa Sakura Season Collection 桜シーズン限定の新作
Disney Stitch / Winnie the Pooh 店頭インスタレーション
自社IP Gift Bear 専用ディスプレイで展開

開店日には、ベトナム人気歌手Quân A.Pがスペシャルゲストとして来店イベントに登壇し、ファンの来場が相次いだ。Van Hanh Mall公式サイトもこのイベントを告知しており、来店促進策として機能した。

SNSとファンの反応

「ベトナムで初めてHello Kitty Leopardが買える店ができた。Van Hanh Mall 3階、入った瞬間ピンクの世界で泣きそう」(Threads、ホーチミン在住・20代女性の投稿意訳)

「Chiikawaの桜コレクション、日本で買えなかった分をホーチミンで揃えた。MINISO FRIENDSは観光客も狙える店」(X、ハノイ在住・30代女性の投稿意訳)

「YOYOのブラインドボックス、推しのレア出るまで5回引いた。価格帯はMINISOの旧来店より2割ほど高めだが買える範囲」(Facebook、ホーチミン在住・大学生の投稿意訳)

ベトナム人ユーザーからは「IPの本気度が違う」「観光客にも自慢できる」という声が多く、近隣のPop MartやKKVと並ぶ「ホーチミンの新たなIP雑貨ハブ」として位置付ける投稿が増えている。

日本人観光客への影響

Van Hanh Mall(地下鉄計画路線沿い)はホーチミン市10区の大型モールで、日本人観光客が滞在する1区中心部からタクシーで約20分。市内のショッピングモールとしてはローカル色が強く、これまで日本人観光客の来訪は限定的だったが、SEA限定Hello Kitty LeopardChiikawa新作コレクションを狙うファンが新たな客層として動き出している。

日本未発売・東南アジア限定のSanrio商品はオンライン転売が成立しにくく、現地でしか買えない希少性が高い。タンソンニャット国際空港のデジタル到着カード義務化後もホーチミン入国はスムーズで、1〜2泊の弾丸ショッピング需要にもマッチしやすい立地だ。

業界・社会への波及

ホーチミン市では2025年以降、Pop MartのIP特化店、KKVのグローバル旗艦店、CHAGEEなど中国発の体験型小売業態が連続出店している。MINISO FRIENDSの開業は、その流れを加速させるシグナルといえる。

MINISOは2026年中にアジア各地で『LAND』『FRIENDS』業態の出店を加速する方針を打ち出しており、ベトナム以外でもタイ、インドネシア、フィリピン、マレーシアでの拡大を計画している。日本市場では2024年に渋谷モディ店をリニューアルしたばかりで、IP特化型業態のグローバル横展開が次の段階に入ったかたちだ。

訪問前に押さえる実用情報

項目 詳細
店名 MINISO FRIENDS Van Hanh Mall
住所 Van Hanh Mall 3階、11 Sư Vạn Hạnh, 12区, 10区, ホーチミン市
開店日 2026年4月25日
業態 IP特化型『MINISO FRIENDS』ベトナム1号店
IP商品比率 約70%
主要IP Sanrio/Chiikawa/YOYO/Stitch/Winnie the Pooh/Gift Bear
営業時間 Van Hanh Mallに準ずる(9:30〜22:00目安)
支払方法 現金(VND)/クレジット/QR決済
アクセス 1区中心部からタクシーで約20分

まとめ:ホーチミンが東南アジアIP雑貨の最前線へ

MINISO FRIENDSのVan Hanh Mall店は、ベトナム10周年という節目に投入されたIP特化業態の旗艦であり、Pop Mart・KKVなど中国発業態が並走するホーチミンの「トレンド玩具×ライフスタイル」競争を一段と激しくする出店だ。SEA限定Hello Kitty Leopardや日本未投入のChiikawa新作など、現地でしか買えない商材が日本人観光客にも魅力となる。

市内中心部からはやや離れるが、1〜2時間の集中買い物で帰国後に「自慢できるお土産」を確保できる立地として、今後の旅程に組み込みやすい新スポットになりそうだ。

引用元

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この記事を書いた人

ベトナム・ホーチミン在住3年目|旅行で来るだけでは知ることができない、現地にいるからこそわかるローカル情報を中心に発信していければと思いベトナム旅行の専門情報サイトを立ち上げました。

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