ホイアン古都、Travel + Leisure誌「世界の隠れ家都市」1位に92.96点――ダナンが2位

米トラベル誌Travel + Leisureが2026年4月1日に発表した「World’s Hidden Gem Cities Rankings 2026(世界の隠れ家都市ランキング)」で、ベトナム中部の古都ホイアン(Hoi An)92.96点で世界1位、隣接するダナン(Da Nang)が世界2位にランクインした。23都市を「旅行費用・気候・都市規模に対するアクティビティ/レストラン密度」の3軸で評価したランキングで、ホイアンは「ランタンに照らされた路地」「東西融合建築」「過去への窓」と評された。VnExpress Internationalの報道をもとに評価ポイントと実用情報を整理する。

目次

23都市中1位――92.96点で世界の頂点に

Travel + Leisureのランキングは、世界の23都市を対象にした年次調査だ。評価項目は以下の3軸:

  • 旅行費用(航空券・宿泊・食事のコストパフォーマンス)
  • 気候(観光に適した季節の長さ)
  • 規模に対するアクティビティ・レストランの密度(小都市ほど評価が高くなりやすい指標)

ホイアンは総合92.96点を記録し、ベルギーのブルージュ、モロッコのエッサウィラ・シャウエン、イタリアのカラブリア、ギリシャのパロス、英国のケンブリッジ、セルビアのベオグラード、ポルトガルのカスカイスといった有力都市を抑えて世界1位に立った。ダナンは2位にランクインしており、ホイアンとダナンは車で約30分の距離にあるためセット観光が容易な点も加点要素となった。

編集者Taylor McIntyre氏「過去への窓」

Travel + Leisureの編集者Taylor McIntyre氏は、ホイアンを「a window into the past(過去への窓)」と評し、カラフルな家屋・寺院・絹のランタンが連なる路地裏の景観を称賛した。同氏が挙げた具体的な評価ポイントは次の通り:

  • ランタンに照らされた路地(夜景の象徴)
  • 東西融合の建築(中華・日本・フランス植民地様式の混在)
  • 歴史を重ねた古い建物(築100年以上の家屋が連なる旧市街)
  • カフェ・レストラン・工芸店の集積(徒歩圏内に密集)
  • ローカル料理(バインミー・カオラウ・ホワイトローズ)

同誌は「ホイアンは生きた遺産(living heritage)」と表現し、博物館的な保全ではなく現役の街として機能している点を高く評価した。

ダナンが2位――ホイアンとのセット観光が加点要素

2位のダナンは、ビーチ・新興都市インフラ・国際空港を擁する点で評価された。ホイアンから車で約30分、ダナン国際空港からホイアンまでも約45分の距離にあり、セット観光のしやすさが両都市の評価を底上げした。Travel + Leisureは「ホイアンとダナンは互いを補完し合う関係」と位置づけている。

世界Hidden Gem Cities 2026 主要ランキング

順位 都市・国 評価ポイント
1位 ホイアン(ベトナム) ランタン路地・東西融合建築・92.96点
2位 ダナン(ベトナム) ビーチ・国際空港・ホイアン連携
3位 ブルージュ(ベルギー) 運河・中世建築
4位 エッサウィラ(モロッコ) 大西洋岸の港町
5位 シャウエン(モロッコ) 青の街並み
6位 カラブリア(イタリア) 地中海沿岸
7位 パロス(ギリシャ) 白壁の島
8位 ケンブリッジ(英国) 大学都市・歴史建造物
9位 ベオグラード(セルビア) 東欧の交差点
10位 カスカイス(ポルトガル) 大西洋岸リゾート

業界・現地メディアの反応

「ベトナムの2都市が世界TOP2を独占したのは初めて。ホイアン・ダナンの一体観光が国際的に認知された証拠だ」(クアンナム省観光局長のコメント意訳)

「ランタン祭の夜のホイアンを世界基準で評価してくれたのは嬉しい。観光客で賑わいすぎる前に行くべき街」(旅行ブロガーのX投稿意訳)

「ダナンは新しい都市として、ホイアンは古い都市として補完関係にある。同じ旅程で両方を体験できるのが強み」(ハノイ発の旅行系YouTuberの動画コメント意訳)

SNS上では「ホイアン旅行の参考にする」「次の連休に行きたい」との声が並び、ベトナム国内のフライト検索数(ハノイ・ホーチミン→ダナン)は発表後1週間で約30%上昇したとされる。

日本人観光客への影響と実用情報

ホイアンは日本人観光客にとっても定番の中部観光地で、TikTokで指名買い殺到のテーラー街や日本橋(来遠橋)など日本ゆかりのスポットも多い。日本からのアクセスは成田・関空からダナン国際空港への直行便を利用し、空港からホイアンまでタクシーで約45分。

ベストシーズンは2月〜4月および9月〜10月で、雨季(10月後半〜12月)は洪水リスクがあるため注意が必要だ。旧市街の入場には120,000VND(約706円)の保存料金が必要で、5つの遺産建築の見学券が含まれる。

業界・社会への波及

世界1位の評価は、ホイアン市の観光収容力の強化という新たな課題も生む。クアンナム省は2026年に旧市街の歩行者専用エリアを拡張し、観光客分散のためのデジタル予約システムを導入する計画を発表している。ホーチミンのファインダイニングが世界TOP10入りした動きと並び、ベトナム観光業界は「マスツーリズム」から「クオリティツーリズム」への転換期にある。

ホイアン市内の宿泊・飲食事業者にとって、世界1位の称号は強力なマーケティング資産だ。一方で、観光客の急増が伝統建築や住民生活に影響しないよう、市当局は宿泊容量の上限管理を強化する方針を示している。

訪問前に押さえる実用情報

項目 詳細
都市名 ホイアン(Hoi An)/ダナン(Da Nang)
アクセス ダナン国際空港から車で約45分
日本からの直行便 成田・関空 → ダナン
ベストシーズン 2-4月/9-10月
旧市街入場料 120,000VND(約706円、5遺産含む)
名物料理 カオラウ・ホワイトローズ・バインミー
名物体験 ランタン祭(毎月旧暦14日)・テーラーメイド・ボートツアー
宿泊推奨 旧市街内ブティックホテル/アンバンビーチリゾート
所要日数 2泊3日(ダナン1泊+ホイアン2泊が定番)

まとめ:92.96点の古都が示す「いま行くべき街」

23都市中1位・92.96点という数字は、ホイアンが「ベトナム国内No.1」を超えて世界の隠れ家都市の頂点に立ったことを意味する。ランタンの灯る路地・東西融合の家屋・徒歩圏内に密集するカフェと工芸店――どれも他の世界遺産都市にはない密度で揃っている。

日本からの旅行者がベトナム旅行の定番ルート(ホーチミン・ハノイ)に飽きたら、次の選択肢としてダナン+ホイアンのセット旅行が有力だ。世界1位の評価が広がる前に訪れるなら、2026年中の旅程確保が現実的なタイミングとなる。

引用元

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この記事を書いた人

ベトナム・ホーチミン在住3年目|旅行で来るだけでは知ることができない、現地にいるからこそわかるローカル情報を中心に発信していければと思いベトナム旅行の専門情報サイトを立ち上げました。

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