サイゴンに薪窯の「家庭料理」店 SONが開いた100品の食卓

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外食大国ホーチミンに、あえて「家庭の食卓」を再現する新店が生まれた。飲食グループ Ampersand が手がける SON – Bếp Nhà Đãi Khách(ソン・お客をもてなす家の台所) が2026年6月、市の中心ベンタイン地区にオープン。薪火の調理場をフロアに据え、自家製の漬物・酢・発酵だれを使った100品超のベトナム家庭料理を出す。観光地のフォーやバインミーは食べ尽くした、でも「ベトナムの普段着のごはん」はまだ知らない——そんな日本人旅行者に向く一軒だ。

目次

起点ニュースの要旨

ベトナム英字紙 VnExpress International によると、Ampersand は同社7番目のブランドとして SON Home Kitchen を立ち上げた。コンセプトは「商業店舗ではなく個人の住まいのような空間」。薪火のかまどを客席のそばに置き、昔ながらの調理法を見せながら、家族の食卓・大皿を囲む文化を再現する。料理は100品を超え、自然発酵の漬物、自家製の酢やハーブオイル、手づくりの魚醤・エビ味噌(マムトム系)を土台にすると説明されている。看板は炭火の地鶏、薪火でじっくり火を入れた干し鴨、雷魚の白子の土鍋煮込み、ココナッツミルクの大エビなど。

運営は7ブランドを持つ Ampersand

Ampersand はベトナムで複数の飲食・ライフスタイル業態を運営する企業で、既存ブランドにはカフェの The Running Bean、ベジタリアン業態の Be An Vegetarian Bistro、Esta、Le Petit、アイスの Snowee、そしてフランチャイズの Häagen-Dazs がある。SON はその7番目にあたる。標準化したチェーンを量産するのではなく、性格の違う店を1つずつ育てる方針で、家庭料理という「いちばん身近で、いちばん再現が難しい」テーマを選んだ点に同社の狙いが表れている。

背景:外食が日常のサイゴンで「家のごはん」が静かに復権

ホーチミンは屋台・食堂文化が根づき、住民が外で食べる機会が多い都市だ。その反動として、家庭で食べていた素朴な料理を店できちんと味わいたいという需要が静かに広がってきた。地元の食ガイドや旅行ブログでも、家族経営の「家庭の味」を出す店を取り上げる記事が見られる。SON はこの潮流に、薪火という体験性と、発酵・自家製調味料という作り込みを重ねた。観光客にとっては、これまで現地の家庭に招かれない限り出会えなかった「日常のベトナム料理」に、店という入口からアクセスできるようになる。

SON 早わかり(基本情報)

訪れる前に押さえておきたい所在地・営業時間・予約手段を、公式情報をもとに一覧にまとめた。

項目 内容
店名 SON – Bếp Nhà Đãi Khách(SON Home Kitchen)
運営 Ampersand(同社7番目のブランド)
所在地 5-7-9 Nguyễn Trung Trực, ベンタイン地区, ホーチミン市(3・4階)
営業時間 10:00〜22:30
料理 ベトナム家庭料理100品超/薪火調理・自家製発酵調味料
予約 電話 0977 900 237/Facebook Messenger
開業 2026年6月

※住所・営業時間・連絡先は運営公式ページの記載に基づく。価格帯は本稿執筆時点で公表が確認できなかったため記載しない。

看板メニューと立地の使いどころ

看板料理として挙がっているのは、炭火の地鶏、薪火の干し鴨、雷魚の白子の土鍋煮込み、ココナッツミルクの大エビ。土鍋・大皿で複数人とシェアする構成で、家族や友人グループでの来店に向く。発酵漬物や自家製のたれが料理の輪郭をつくるため、同じ「ベトナム料理」でも観光客向けレストランの味とは方向性が異なる。立地のベンタイン地区はベンタイン市場や市中心部のホテル群から徒歩圏で、観光の動線に組み込みやすい。建物の3・4階にあるため、路面店のような飛び込みより、地図と階数を確認して向かうのが確実だ。

現地・業界の見立て

地元の飲食シーンでは、ここ数年「家庭の味(cơm nhà)」を看板にする店が一定の支持を集めている、という業界見解がある。SON の登場は、その文脈に体験性の高い薪火と作り込んだ発酵調味料を持ち込んだ事例と位置づけられる。利用客の評価では、料理の質と盛り付け、作り方を説明する丁寧な接客が好意的に挙げられている。チェーン拡大ではなくブランドを1つずつ育てる Ampersand の方針は、業態の性格をはっきりさせる狙いと読み取れる。

日本人旅行者へのおすすめポイント

日本人旅行者にとっての価値は、観光地の定番メニューでは触れられない「普段着のベトナム料理」を、説明の行き届いた空間で体験できる点にある。薪火・土鍋・発酵という要素は、日本の食文化にも通じる「火と発酵の調理」への関心と重なり、料理好きの旅行者には学びの多い食卓になる。複数人でシェアする構成なので、家族旅行やグループ旅行で1食をしっかり充てる「ごちそう枠」として組みやすい。中心部立地で観光の合間に寄りやすいのも利点だ。予約は電話または Facebook Messenger で受け付けているため、人数が多い場合や時間を確保したい場合は事前連絡が安心だ。

食ビジネスへの示唆:SONの3つの設計

SON の作り方には、外食・食品の企画に通じる設計が3つ読み取れる。第一に、薪火のかまどを客席のそばに置き、調理そのものを見せる体験化。第二に、100品超という品数を広げながらテーマを「家庭料理」に絞り込み、業態の輪郭を保っていること。第三に、自家製の漬物・酢・魚醤・エビ味噌という発酵調味料を前面に出し、差別化の軸を「食材の珍しさ」ではなく「つくり方」に置いた点だ。素材を干して旨味を凝縮する乾燥野菜や、産地の手仕事を見せる商品設計にも通じる発想で、海外の新店から日本の食品開発が拾えるヒントになる。

よくある質問

SON Home Kitchen はどこにありますか

ホーチミン市ベンタイン地区の Nguyễn Trung Trực 通り5-7-9、建物の3・4階にあります。ベンタイン市場や市中心部から徒歩圏で、観光の合間に立ち寄りやすい立地です。

予約は必要ですか

飛び込みでも入れる場合がありますが、人数が多いときや時間を確保したいときは事前予約が安心です。電話(0977 900 237)または Facebook Messenger で受け付けています。

どんな料理が食べられますか

薪火で仕上げる地鶏や干し鴨、雷魚の白子の土鍋煮込み、ココナッツミルクの大エビなど、ベトナムの家庭料理を中心に100品超。自家製の発酵漬物やたれを使うのが特徴で、大皿でシェアして楽しむスタイルです。

まとめ:観光フードの一歩先へ

フォーやバインミーを食べ終えた次の一手として、SON は「ベトナムの家のごはん」という未踏のテーマを差し出す。中心部立地・100品超・薪火と発酵という三拍子で、グループ旅行の「ごちそう枠」に組み込みやすい。訪れるなら、住所の階数を確認し、人数が多ければ事前に Messenger で一報を。製法を物語として味わう一軒として、サイゴンの食べ歩きリストに入れておきたい。

引用元:

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この記事を書いた人

ベトナム・ホーチミン在住3年目|旅行で来るだけでは知ることができない、現地にいるからこそわかるローカル情報を中心に発信していければと思いベトナム旅行の専門情報サイトを立ち上げました。

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