歩道規制でハノイのカフェが店内に”偽歩道”席を新設

ハノイ市が違法な歩道占用の取り締まりを強化したことを受け、市内のカフェが壁を内側へ下げて店内に”歩道風”の席を設ける動きを見せている。To Hieu通り30番地の「Lofi Lab Cafe」は外壁を道路から約2メートル後退させ、屋外の雰囲気を再現した約50平方メートルの席を店内に作った。共同経営者のTien Dat氏は「外で座るのが好きなお客さん向けに作った”偽歩道”だと考えてもらえれば」と話す。

歩道での営業はベトナムの街角文化の象徴だったが、規制強化で席を失うカフェが続出。各店は限られた室内空間をやりくりし、減った客足を取り戻そうと工夫を凝らしている。

目次

壁を2メートル下げた「Lofi Lab Cafe」

Lofi Lab Cafeは敷地全体が150平方メートル。外壁を道路から約2メートル内側へ移し、生まれた約50平方メートルを屋外風の席にあてた。残る100平方メートルの室内はゾーン分けして使う。改装は5月25日時点でオープンから15日ほどで、街路樹や歩道の景色を眺めながら座れる演出が話題を呼んでいる。

5席から11〜12席へ ― 14 Hang Chuoi通りの工夫

もう一つの例がHang Chuoi通り14番地のカフェだ。バーカウンターを横向きに置き換えて空間を節約し、改装前は5人だった収容人数を11〜12人まで増やした。経営者のManh Hung氏は「歩道での営業を禁じられた当初は客が減りかねない」と認めつつ、室内の再設計で対応したと語る。

取り締まりの中身 ― 罰金と賃料の数字

ハノイ市は歩道の違法な商業利用への取り締まりを強めている。提案されている内容を整理すると次の通り。

項目 金額(VND) 円換算の目安
違法な歩道利用への罰金 400万〜600万VND 約2.3万〜3.4万円
歩道の月額賃料(地区により変動) 2万〜4.5万VND/㎡ 約114〜257円/㎡

※1万VND≒約57円で換算。賃料は地区によって幅がある。

店側の本音 ― 客足とのせめぎ合い

歩道席はベトナムのカフェにとって低いテーブルと小さな椅子で街を眺める定番スタイルであり、収益源でもあった。規制で席を失えば一時的に客離れが起きかねない。各店が室内に屋外の雰囲気を持ち込もうとするのは、この街角文化への需要が根強いことの裏返しだ。

旅行者が知っておきたいこと

ハノイのカフェ巡りを楽しむ旅行者にとって、歩道席の風景はこれから変わっていく可能性がある。一方で店内に再現された”偽歩道”席は、混雑する歩道を避けつつベトナムらしい街眺めの体験を味わえる新しい選択肢になりそうだ。To Hieu通りやHang Chuoi通りのような旧市街周辺を歩く際は、こうした改装店をのぞいてみる価値がある。

まとめ

歩道規制という制約を、店内の再設計と演出で乗り越えようとするハノイのカフェ。Lofi Lab Cafeの”偽歩道”席は、街角文化を守りたいという店側と客側の思いが生んだ工夫といえる。規制と文化のせめぎ合いは、今後のベトナムの飲食店の姿を映す鏡になりそうだ。

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出典:DTiNews / Dan Tri / DTiNews(ハノイ歩道規制)

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この記事を書いた人

ベトナム・ホーチミン在住3年目|旅行で来るだけでは知ることができない、現地にいるからこそわかるローカル情報を中心に発信していければと思いベトナム旅行の専門情報サイトを立ち上げました。

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