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2026年3月13〜15日の3日間、ベトナムの首都ハノイのトンニャット公園で「ハノイ観光フェスティバル2026」が開催された。テーマは「ハノイ——グリーン観光、デジタル体験」。約100ブースが6つのゾーンに分かれ、最先端テクノロジーから伝統文化まで、ハノイ観光の多様な魅力を凝縮した3日間となった。ハノイ市は2026年に3,580万人(うち国際観光客860万人)の誘致を目指しており、このフェスティバルはその旗印となるイベントだ。
会場は「記憶・つながり・テクノロジー・グリーン・食・4地域連携」の6ゾーンで構成され、各エリアが独自のテーマで来場者を迎えた。なかでも注目を集めたのはテクノロジーゾーンだ。VR360による仮想観光体験やAIを活用した観光案内、そしてロボットによるレセプション体験が設けられ、デジタル観光の最前線を体感できる場となった。
グリーンゾーンでは、バービー山やソックソン、ズオンラム村といったハノイ近郊のエコツーリズムスポットが紹介された。都市から少し足を延ばせばたどり着ける豊かな自然と農村文化を、ハノイ観光の新たな軸として打ち出す意図が見えた。伝統文化の側面では、バットチャン陶器村ツアーの案内や伝統芸能公演も実施され、首都ならではの深みある体験が提供された。
食ゾーンではハノイのストリートフードや郷土料理が集結し、地方との連携ゾーンでは北部・中部・南部・少数民族地域の観光資源が横断的に紹介された。参考:Hanoi.gov.vn — Hanoi Tourism Festival 2026
地元参加者からは「テクノロジーゾーンのロボットが子どもたちに大人気で、行列ができていた」との声が上がり、デジタル体験の新鮮さが特に若い世代に響いたようだ。SNSでは「#HanoiTourismFestival2026」のハッシュタグとともに、VR体験の様子を撮影した動画が拡散された。
グリーン観光への関心も高く、「都市の喧騒から離れてエコツーリズムを楽しみたい」という投稿が目立った。ハノイ市観光局のスタッフは「環境配慮型の旅行スタイルをハノイから発信したい」とコメントし、持続可能な観光への取り組みをアピールした。観光業者からは「国際観光客860万人という目標は高いが、このフェスティバルが一つの弾みになる」という期待の声も聞かれた。
ハノイを旅行先に考えている日本人にとって、このフェスティバルで紹介されたスポットはそのまま旅程の参考になる。特にバットチャン陶器村は、ハノイ市内から約30分でアクセスでき、陶器作り体験や買い物が楽しめる人気の日帰りスポットだ。ズオンラム村も古い農村の佇まいが残る穴場で、混雑を避けて静かなベトナムを体感したい旅行者に向いている。
デジタル観光インフラの整備が進めば、日本語対応のAIガイドや多言語VRコンテンツの普及も今後期待できる。ハノイ観光の背景を深く知りたい方はハノイ国際観光博覧会(VITM 2026)の記事も参考に。またハノイのコーヒー文化もあわせてチェックすれば、首都旅行の楽しみがさらに広がる。