オランダ人写真家が約30年前に撮ったホイアンの写真が、いま現地の人々の「家族アルバム」になっている。1997年6月にホイアン古市街を撮影したフランク・ファン・デン・ベルゲ氏(76)の写真がSNSで広まると、写真の中に自分や亡き親族の姿を見つけた住民が次々と名乗り出た。観光地になる前のホイアンを写した1枚が、28年の時を越えて人をつないでいる。
28年前のホイアンが甦った
フランク氏が撮ったのは、来遠橋(チャー橋)やバクダン通り、喜楽焼の陶磁博物館前、屋台でミークアンを売る人、川で漁をする人々の日常だった。観光客でにぎわう今のホイアンとは違う、素朴な暮らしの風景である。その写真が公開されると、「これは祖母だ」「隣のおじさんだ」と地元の反応が広がった。
写真の中に見つけた家族
ホイアン在住のチャン・ティ・ズーさん(41)は、写真に写る人々の暮らしや当時の風習を語った。孫のドー・ゴックさんは、川辺で燻製魚を売っていた祖母フイン・ティ・マイさんの姿を写真の中に見つけ、胸を打たれたという。ズーさん一家の隣人で、小舟で漁をしていた「トイ爺さん」の姿もそこにあった。失われた時間が、1枚の写真で家族の手元に戻った瞬間だった。
観光地になる前のホイアン
フランク氏によれば、1997年当時のホイアンは英語が一般的でなく、国際観光客の受け入れにも慣れていなかった。言葉が通じずガソリンの購入を断られたり、不慣れゆえの値付けに戸惑ったりもしたという。それでも、当時の写真には人々の表情と街の素顔が記録されている。世界遺産として知られる今のホイアンの、もう一つの顔だ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 撮影者 | フランク・ファン・デン・ベルゲ(オランダ・76歳) |
| 撮影時期 | 1997年6月 |
| 撮影地 | ホイアン古市街(来遠橋・バクダン通りほか) |
| 反響 | SNS拡散で住民が亡き家族・隣人を発見 |
古写真がつなぐ、いまのホイアンへ
ランタンの街並みを歩くとき、その路地に積み重なった暮らしの時間を思うと、旅の景色は少し違って見える。次にホイアンを訪れたら、写真に残された28年前の街並みを重ねて歩いてみたい。
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出典:VnExpress
