ベトナムは世界第2位のコーヒー生産国でありながら、その大半は業務用ロブスタとして輸出されてきた。その流れに逆らうように、産地から焙煎、抽出までを自分たちの手で結び直そうとしているのがEvery Half Coffee Roasters(エブリーハーフ)だ。ホーチミンのスペシャルティシーンを語るうえで、いま最も名前の挙がる一軒である。
| ジャンル | コーヒー |
|---|---|
| 創業 | 2016年(オンライン創業)/2021年に実店舗・焙煎所をオープン |
| 発祥 | ベトナム・ホーチミン(創業者のルーツは産地バンメートート) |
| 展開エリア | ホーチミン |
| 店舗数 | 14店舗 |
| 看板メニュー | シングルオリジン豆のスペシャルティ抽出が看板 |
| 公式サイト | https://www.everyhalf.vn/ |
Every Half Coffee Roastersとは|ホーチミンで存在感を放つスペシャルティ焙煎所
創業のストーリー
Every Halfは2016年、コーヒー好きが集まるオンラインの場として始まった。創業者のTrần Lê Minh Trúc氏は、ベトナム有数のコーヒー産地バンメートートにルーツを持ち、豆の選定から後処理、発酵、焙煎までを一貫して見られる店を目指してきた。コミュニティが広がるなかで実店舗の必要性が高まり、2021年にホーチミンで一号店と焙煎所をオープンした。
店名の「Every Half」には「コーヒー文化に半分浸かり、半分は外へ発信する」という思いが込められている。2024年にはシンガポールの投資会社から資金を調達し、現在はホーチミン市内で14店舗を展開。同年にはベトナム国内のアワードで複数の評価を受け、スペシャルティコーヒーを一般層へ届ける存在として注目を集めている。
なぜコーヒー好きが集まるのか
Every Halfの軸は「種から一杯まで」を自分たちで管理する姿勢にある。豆の選定や後処理、発酵、焙煎、そして抽出までを社内で手がけ、産地と消費者の距離を縮めている。エスプレッソマシンとハンドブリューの両方を備え、産地や精製方法による味の違いを体系的に飲み比べられる構成だ。
気候変動に強い品種の試験栽培を産地の農家と進めるなど、サステナビリティへの取り組みも前面に出している。単に「おいしい一杯」を出すだけでなく、ベトナムのコーヒー産業の未来を考える店として、現地の若い世代からも支持を得ている。
Every Half Coffee Roastersの看板メニューと味わい
メニューはシングルオリジンの豆を主役に、抽出方法ごとに味わいを楽しめる構成。価格はスペシャルティとしては手の届きやすい帯で、初めてでも気軽に一杯を試せる。
ハンドドリップ(Pour Over / V60)
看板はシングルオリジン豆をハンドドリップやV60、エアロプレスで淹れる一杯。ダラットや北部ソンラ、中部高原ダクラクなど産地別の豆が揃い、その日のラインナップから選んで頼める。豆の個性を素直に引き出した味わいで、産地ごとの違いを飲み比べるのが楽しい。
スペシャルティラテ/コールドブリュー
ミルクと合わせるスペシャルティラテや、じっくり抽出したコールドブリューも人気。ベトナム式の濃厚に甘いコーヒーとは違う、すっきりとした飲み口で、暑いホーチミンの日中のリフレッシュにちょうどいい。
そのほかの人気ドリンク
| ドリンク | 特徴 |
|---|---|
| ハンドドリップ | 産地別シングルオリジンをハンドドリップやV60で。豆の個性を味わう一杯 |
| スペシャルティラテ | 高品質豆とミルクのバランスを楽しむ定番アレンジ |
| コールドブリュー | 低温でじっくり抽出した、すっきり爽やかなアイス |
| エスプレッソ | 焙煎したての豆を使った本格的なショット |
口コミで評判の一杯
旅行・グルメサイトの口コミで繰り返し名前が挙がる、評判のメニューをまとめた(複数のレビューで好評の品を中心に紹介)。
| メニュー | 口コミで評判のポイント |
|---|---|
| コールドブリュー(cold brew) | ベトナム産の浅煎り豆を丁寧に淹れており、雑味の少ないクリアな味わいとして口コミで触れられることが多い一杯。 |
| カフェスアダー(cà phê sữa đá) | 強さがありながら焦げ感の少ない後味と、キャラメルのような風味が良いとレビューで評判の定番。 |
| 抹茶ラテ(matcha) | コーヒー以外の選択肢として、ほうじ茶ラテとあわせて利用者から好評との声が見られる。 |
Every Half Coffee Roastersの店舗展開とおすすめの立ち寄り方
規模と展開エリア
ホーチミン市内を中心に14店舗を展開。タオディエン地区や1区中心部、サイゴンセンター内など、コーヒー愛好家や若い世代が集まるエリアに出店している。今後の拡大も計画されており、ベトナムのスペシャルティ文化を広げる存在として動いている。
この店が楽しめる主な街:ホーチミン。各都市の観光情報は街ページからチェックできる。
観光で訪れやすい店舗
2区タオディエンの焙煎所併設店は、屋内2フロアと緑あふれる屋外スペースを持つ大型店。石畳の通路や木と金属の家具、樹木に囲まれた空間で、焙煎したての豆がそのまま店に届く。太陽光発電で焙煎エネルギーの一部をまかなうなど、サステナビリティの考え方を体現した一号フラッグシップとして知られている。
Every Half Coffee Roastersの店内の雰囲気と過ごし方
内装・デザインの特徴
全体にインダストリアルで落ち着いたデザイン。コーヒー器具が並び、バリスタの手元が見えるオープンな構成で、淹れる工程そのものが眺められる。Wi-Fiと電源を備えた店舗が多く、ゆっくり過ごしながらコーヒーの違いを学べる雰囲気だ。
店舗によってはカッピング(テイスティング)会やワークショップも不定期に開かれ、産地や精製方法について深く知りたい人にも開かれている。
Wi-Fi・電源と長居のしやすさ
多くの店舗でWi-Fiと電源が使え、ノートPCを広げて作業する人や打ち合わせに使う人の姿も見られる。落ち着いた席で長居しやすい一方、人気店は時間帯によって混むため、ゆっくり作業したいなら空いている時間を狙うとよい。
Every Half Coffee Roastersの価格目安と支払い
| メニュー | 価格目安 |
|---|---|
| ハンドドリップ | 65,000〜95,000ドン(約450〜650円) |
| ラテ系 | 55,000〜75,000ドン(約380〜520円) |
| 豆200g | 250,000〜400,000ドン(約1,700〜2,800円) |
スペシャルティとしては良心的な価格帯で、産地別の一杯を気軽に試せる。支払いは現金のほか、店舗によってQR決済やカードにも対応する。
価格は店舗や時期によって変わることがある。最新は店頭または公式メニューで確認したい。
Every Half Coffee Roastersのテイクアウト・お土産
自家焙煎したシングルオリジン豆の物販が充実しており、200gパッケージはコーヒー好きへの土産にちょうどいい。エアロプレスやドリッパーなどの器具も扱っているので、家庭でEvery Halfの味を再現したい人にも向く。
Every Half Coffee Roastersの地図・アクセスと注文のヒント
サイゴン川にほど近い1区トンドゥックタン通り周辺にあり、自然光の入る明るい店内は写真にも収めやすいと紹介されています。
注文で使えるベトナム語
現地で役立つ基本フレーズをまとめた。指差しでも通じるが、ひと言添えると注文がスムーズになる。
| ベトナム語 | 意味 |
|---|---|
| Cho tôi một … | 〜をひとつください |
| nóng / đá | ホット/アイス |
| ít đường | 甘さ控えめ |
| không đường | 無糖 |
| ít đá | 氷少なめ |
| mang đi | テイクアウト |
| ở đây | 店内で |
| tính tiền | お会計 |
最新のメニュー・価格・営業時間・店舗一覧は公式サイトで確認できる。
Every Half Coffee Roastersを訪れる前に知っておきたいこと
賢い楽しみ方
どの豆を選べばいいか迷ったら、スタッフに好みを伝えれば最適な一杯を提案してくれる。初心者でも入りやすい。
産地別の飲み比べを楽しむなら、まずは定番のハンドドリップから。気に入った産地の豆を土産に持ち帰る流れがおすすめだ。
注意点
提供される豆のラインナップは時期によって入れ替わる。狙いの産地がある場合は、店頭で確認してから注文すると確実だ。
焙煎所併設のタオディエン店と街なかの小型店では雰囲気や席数が異なる。じっくり過ごすなら焙煎所店、街歩きの合間なら中心部店と使い分けるとよい。
📖 Every Half Coffee Roastersの歴史や背景、楽しみ方は読み物コラム「Every Half Coffee Roastersをもっと詳しく」でも紹介しています。
🗺️ ほかのカフェとも比べたいなら、ベトナムの人気カフェ30店 徹底比較ガイドで一覧から探せます。
よくある質問
- Every Halfの特徴は?
-
種の選定から焙煎・抽出まで自社で手がける、ホーチミン発のスペシャルティコーヒー専門店。産地別シングルオリジンの飲み比べが楽しめる。
- 看板メニューは何ですか?
-
シングルオリジン豆を使ったハンドドリップやV60。産地ごとの味の違いを体系的に味わえるのが魅力。
- 初心者でも入りやすいですか?
-
スタッフが好みを聞いて一杯を提案してくれるので、コーヒーに詳しくなくても安心して入れる。
- どこに店舗がありますか?
-
ホーチミン市内に14店舗。タオディエンや1区中心部、サイゴンセンターなど若い世代が集まるエリアに出店している。
- 豆のお土産は買えますか?
-
シングルオリジン豆の200gパッケージや抽出器具を物販。家庭で味を再現したい人への土産に向く。
