ベトナムコーヒーの世界へようこそ。コンセプトページはこちら

フーコック島がバリ・プーケットを抜いた——稼働率90%超・観光客72%増の舞台裏に何があったか

2026年1〜2月、フーコック島のホテル客室稼働率が90%超を記録した。同期間のバリ島が60%、プーケットが80%超であることを踏まえると、フーコック島が東南アジアのビーチリゾート競争で「稼働率トップ」に立った形だ。RevPAR(客室単価×稼働率)は2024年の$50未満から$160〜170へと急騰し、価格面でもプーケットに肉薄している。

数字で見るフーコック島2026年の躍進

指標フーコック(2026年Q1)バリプーケット
ホテル稼働率90%超60%80%超
RevPAR$160〜170やや高め
国際観光客前年比+72〜86%
1〜2月訪問者100万人超

国際観光客の増加率は72〜86%(調査ソースにより異なる)とケタ違いの伸びを示しており、テト(旧正月)期間中だけで36万6,000人が訪れた。

なぜフーコック島は急成長できたのか

稼働率90%という数字は偶然ではない。フーコック島がバリ・プーケットを追い抜いた背景には、3つの構造的変化がある。

1. 「体験型エンターテインメント」への投資:毎晩開催される「Kiss of the Sea」「Symphony of the Sea」などの大型ショーが、宿泊日数を延ばす集客装置として機能している。1泊で帰る旅行者が2〜3泊に変わることで稼働率が上がる仕組みだ。

2. サンセットタウンの「夜の動線」設計:サンセット鑑賞→ダイニングストリート→花火という一連の体験が連続するよう設計されており、夜の滞在需要を作り出している。バリやプーケットにない「夜を楽しむ仕組み」がリピーター獲得につながっている。

3. 航空路線の急拡大:2026年3月29日にSun PhuQuoc Airwaysが台湾・台北への初の国際定期便を就航。4月17日からはソウル・仁川線も就航(1日1便、その後1日2便に拡大)。Air India・中国東方航空・キャセイパシフィックも路線拡充を発表しており、東アジアからのアクセスが劇的に改善された。

ベトナム人の誇りと課題意識

「フーコックがバリを超えた」というニュースは、ベトナム国内のSNSや報道で誇らしく紹介されている。「かつてはバリやプーケットの下位互換として見られていたのに」という感慨とともに、観光産業従事者の士気が高まっている。

一方で「急成長に伴うオーバーツーリズムリスク」への懸念も出始めている。地元漁師のコミュニティへの影響、プラスチックごみの増加、水資源の逼迫などが課題として指摘されており、持続可能な観光開発とのバランスが問われている。

日本人旅行者にとってのフーコック島2026

日本からフーコック島へのアクセスは、現在ホーチミン市(タンソンニャット国際空港)経由が主流だ。日本各地からホーチミンへのフライトは成田・中部・関西・福岡から運航されており、ホーチミンから国内線でフーコック島まで約1時間。

稼働率90%という数字は、ピークシーズンの予約が取りにくいことも意味する。フーコック島を訪れるなら、3ヶ月以上前のホテル予約が推奨される。特にサンセットタウンエリアのホテルは人気が集中しており、高級リゾートは早期に埋まる。

4月のフーコック島は乾季の終わりにあたり、天候的には安定している。5月以降は雨季に入るため、4〜5月前半が旅行のラストチャンスだ。ベトナム旅行と組み合わせるなら、ホーチミンのスペシャルティカフェ巡りをセットにするプランがおすすめだ。

2027年以降のフーコック島:Sun Groupの「ホテル都市」計画

Sun Groupはルビービーチに13の国際ホテルブランドが入居する大規模「ホテル都市」を開発中。ホン・トン島ではリクソスのリゾートも着工している。インフラ投資が続く限り、フーコック島の成長は当面続くとみられる。

ただし、供給が増えすぎると稼働率は自然に低下する。長期的に「プレミアムリゾート」のポジションを維持できるかどうかが、バリ・プーケットとの差別化のカギになる。

まとめ

フーコック島の稼働率90%超・国際観光客72%増という2026年Q1の数字は、東南アジアのビーチリゾート地図を塗り替える象徴的な出来事だ。体験型エンターテインメント・夜間動線の設計・航空路線の拡充という3要因が重なり、バリ・プーケットを追い抜いた。日本人旅行者にとっても今が「フーコック訪問の黄金期」といえる。予約は早めに動こう。

引用元:Vietnam Plus – Phu Quoc surpasses Bali, PhuketSkiftTravel And Tour World

TOP