越の社会保険が9月に4つ変わる、働く人が今すぐ確認すべき手続き

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2026年9月、ベトナムの社会保険(BHXH)と健康保険(BHYT)に、4つの変更が立て続けに効き始めた。6歳未満の子どもの保険証発行の迅速化、社会保険番号から個人識別番号への切り替え、違反への新しい行政罰、そしてデジタルID「VNeID」での給付受け取りだ。ベトナムで働く日本人や、現地で採用されて社会保険に入っている人にとって、手続きの入口が変わる話がまとまっている。日本の社会保険と何が違うのかを意識しながら、4つの中身を順に見ていく。

目次

9月にまとめて動いた4つの変更

4つの変更は、施行日がそれぞれ違う。子ども関連と番号の切り替えは9月1日、行政罰は9月10日、VNeIDでの給付は9月28日から動く。まず全体像を一覧で押さえておくと、自分に関係するのがどれかを判断しやすい。

変更点 施行日 おもな対象
6歳未満の健康保険証の発行を迅速化(出生届・居住登録と連携) 9月1日 6歳未満の子を持つ家庭
社会保険番号を個人識別番号へ切り替え 9月1日 全加入者
社会保険違反への新しい行政罰(政令283号) 9月10日 雇用主・従業員・外国人労働者
年金・社会給付をVNeIDの決済口座で受け取り 9月28日 年金・給付の受給者

12カ月以上の契約なら外国人も強制加入になる

前提として押さえておきたいのが、外国人の加入義務だ。ベトナムの企業と12カ月以上の労働契約を結んで働く外国人は、原則として強制の社会保険と健康保険に加入する。企業内転勤、契約時点で退職年齢に達している場合、ベトナムが締結する条約で別に定めがある場合は例外になるが、多くの現地採用や駐在は加入対象に入る。

制度の土台も新しくなっている。2025年7月1日から2024年の新しい社会保険法が主要な法的枠組みになり、従来の政令143/2018号だけを見て判断するのは実態に合わなくなった。今回の9月の変更は、この新法体制の上で回り始めた実務の話だと捉えるとつながりが見える。

日本の社会保険との違いも押さえておきたい。日本では会社が手続きを取れば加入者はほぼ自動で回っていくが、ベトナムでは同じ会社経由の仕組みでも、加入者本人がVssIDというアプリで自分の記録を確認する文化が根づいている。今回の番号切り替えや行政罰の強化は、その自己確認の重みを増す方向に働く。駐在で来た人ほど、日本の感覚のまま会社任せにせず、自分の加入と納付を一度見ておく価値がある。

社会保険番号が個人識別番号に置き換わる

2番目の変更は、事業所のシステム上で社会保険番号(so so BHXH)を市民の個人識別番号へ置き換えるものだ。9月1日からデータの移行が始まり、2段階で進む。給付や加入手続きそのものは変わらないが、これからは自分の保険記録が個人識別番号にひも付いて管理される。

外国人にとっての実務は、番号の一元化だ。労働許可証や滞在の登録と同じ識別番号で保険が管理されると、名義や番号のズレが表に出やすくなる。VssIDアプリなどで自分の加入状況を見るときも、正しい識別番号でひも付いているかを確認しておきたい。身分情報のデジタル化は、VNeIDが全外国人へ広がる動きと同じ方向で進んでいる。

違反には国外退去まで、政令283号の重い行政罰

3番目は、社会保険違反への罰を定め直した政令283号だ。9月10日から施行され、警告、罰金、財産の没収、免許の一時停止、活動の停止、そして外国人労働者の国外退去までを罰の選択肢に並べた。従来の規定を置き換える形で、違反への対応が一段厳しくなった。

ここで効いてくるのは、加入逃れをする雇用主だけではない。制度上、外国人労働者本人も対象に含まれる。給与から保険料が正しく引かれているか、会社が実際に加入手続きを取っているかを、従業員の側でも見ておく価値が増した。保険料の未納や虚偽の届出が、在留に響くリスクとして具体化した点は見落とせない。

とくに小規模な現地企業や個人事業主のもとで働く場合、加入手続きが後回しにされがちだ。番号が個人識別番号にひも付き、機関どうしのデータが突き合わせやすくなった今、未加入の実態は以前より表に出やすい。雇用主にとっては加入逃れのコストが上がり、従業員にとっては自分の記録が正しく積み上がっているかを確かめる意味が増した。労使のどちらにとっても、あいまいなまま放置しにくい制度になったと見ておきたい。

子どもの保険証とVNeID給付で暮らしが電子化する

残る2つは、生活に近い変更だ。6歳未満の健康保険証は、出生届と居住登録、保険証発行を一つの流れにまとめ、発行は最長3営業日(確認が必要な場合は5日)に短縮された。処理が終われば10分以内に機関間でデータが同期される。子どもの登録がまとめて片づく設計は、出生届と同時に申請できる赤ちゃんのIDカードと同じ思想でつながっている。

4番目のVNeID給付は、年金や社会給付を国のデジタルIDアプリの決済口座で受け取れるようにするもので、9月28日から始まる。受け取りの窓口が電子化されると、銀行口座やウォレットとの連携が前提になる。手数料の動きも含めて、在住者向けの銀行手数料の早見表で自分の受け取り経路を点検しておくと、給付のデジタル化にも乗りやすい。

越で働くなら9月中に確認したい手続き

4つの変更に共通するのは、社会保険が個人識別番号とデジタルIDの上で回り始めたことだ。番号がひも付き、違反が見つかりやすくなり、給付も電子化する。働く外国人にとっては、会社任せにせず自分の加入状況を一度見ておく合図になる。

具体的には、VssIDアプリで自分のBHXH・BHYTの加入と保険料の納付状況を確認する、給与明細で保険料の控除が実態と合っているかを見る、個人識別番号や滞在情報を最新に保つ。この3点を9月のうちに片づけておけば、番号の切り替えや行政罰の強化が進んでも、あわてずに済む。

参照元:
Soha — 2026年9月からのBHXH・BHYT 4つの変更点
Vietnam Briefing — Working in Vietnam as a Foreign Employee(2026)

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この記事を書いた人

ベトナム・ホーチミン在住3年目|旅行で来るだけでは知ることができない、現地にいるからこそわかるローカル情報を中心に発信していければと思いベトナム旅行の専門情報サイトを立ち上げました。

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