クアンガイの若手が養蚕と糖蜜づくりを再生、改良で手間半減・OCOP3つ星

ベトナム中部クアンガイで、いったん衰えた伝統的ななりわいを若い世代が立て直している。35歳の男性が養蚕を、33歳の女性がサトウキビ糖蜜づくりを引き継ぎ、それぞれ作業を改良して産地として再起させた。床飼育で手間を約半分に減らし、糖蜜は地域特産品認証「OCOP」の3つ星を取得。観光体験への展開も視野に入る。

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35歳が再起させた養蚕、床飼育で手間半減

ギアザン社ブオン集落のトン・ロン・クイさん(35)は、2002年に一度養蚕に挑んだが資金と技術の不足で失敗。2022年に再挑戦した。手間のかかる竹のラックをやめ、木のトレーを使う床飼育に切り替えたことで、労力を最大50%削減した。蚕の飼育周期はおよそ15日で、年に最大10回まわせる。仕上がる繭は均一で、輸出基準を満たすという。

1周期で純利益約5.7万円、12戸の共同体に

収益面では、1周期あたり1,000万ドン(約5万7,000円)の純利益が見込める。年間では1億ドン(約57万円)に達する可能性がある。クイさんは12戸の共同体を組織し、うち5戸を若い世代が率いる。下の表に養蚕の改良点を整理した。

項目 従来/現状
飼育方式 竹のラック → 木のトレーによる床飼育
労力 最大50%削減
飼育周期 約15日/年に最大10回
1周期の純利益 約1,000万ドン(約5万7,000円)
年間収入の目安 約1億ドン(約57万円)
共同体 12戸(うち5戸を若手が主導)

33歳が継いだサトウキビ糖蜜、OCOP3つ星に

ビンソン社ティエンド集落のチン・ティ・キム・オアインさん(33)は、ホーチミン市で経営学を学んだのち、集落で最後に残った家業の製糖工房を継いだ。1980〜90年代が最盛期で、当時は300kgの砂糖が金3両に相当したという歴史を持つ。

オアインさんはサトウキビ汁の煮詰めを3〜4時間に延ばし、何度もろ過することで澄んだ琥珀色のシロップを作る。料理で精製糖の代わりに使える粗糖や、糖蜜・原糖の商品を開発し、OCOP(一村一品)の3つ星認証を取得。オンラインで全国に特産ギフトとして売っている。

「一滴の糖蜜に農家の労苦が宿る」

オアインさんは「一滴の糖蜜に、農家の労苦と素朴な美しさが宿っている」と語る。クイさんは養蚕について「来訪者、とくに子どもが桑の葉に触れ、蚕に餌をやり、繭ができる過程を見られるようにしたい」と話し、生産だけでなく体験の場としての展開を見据えている。

青年同盟が販路と発信を後押し

こうした動きを、クアンガイ省の青年同盟が市場とのつなぎ役として支える。同省青年同盟副書記のホー・ティ・トゥ・タインさんのもと、販路の橋渡し、オンライン販売のスキル研修、省当局や科学技術局の支援へのアクセスといったプログラムが用意されている。

まとめ

クアンガイの事例は、伝統のなりわいを「そのまま守る」のではなく、作業の改良と商品化、認証取得で持続可能にした点に特徴がある。床飼育による省力化、OCOP3つ星、オンライン販売、そして体験観光への展望。若手の発想と青年同盟の支援が組み合わさり、衰退産地の再起モデルになりつつある。

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出典:Viet Nam News / Young people revive fading traditional trades in Quang Ngai / Viet Nam News / Society

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この記事を書いた人

ベトナム・ホーチミン在住3年目|旅行で来るだけでは知ることができない、現地にいるからこそわかるローカル情報を中心に発信していければと思いベトナム旅行の専門情報サイトを立ち上げました。

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