6月4日夜にハノイで発表されたミシュラン・ガイド・ベトナム2026は、フォー、ブンボーフエ、ブンチャー、バインクオン、バインセオ、コムタムといった国民食を数多く評価した。一方で、CNNやBBCが世界の名物に挙げるバインミーが今年のビブグルマンに一軒も入らず、食通の間で驚きが広がっている。「世界的アイコン」の不在は、ミシュランの評価軸を映し出している。
称えられた一皿、外れた一皿
ビブグルマンには「ブンチャー・フオンリエン」「ベップ・ミーイン」「コムタム・バーギエン」など、地元客と旅行者の双方に愛される名店が並んだ。ブンボーフエやフーティウまで網羅される充実ぶりのなかで、屋台料理の代表格であるバインミーだけがすり抜けた形になった。
「料理ではなく店を評価する」という原則
ミシュラン側は、評価の対象は料理そのものではなく個々の店だと強調する。素材の質、調理技術、安定感、価格に見合う価値という基準で選ぶため、バインミーが外れたのは「今年は基準を満たす店がなかった」という意味であり、料理の地位が下がったわけではない。屋台や持ち帰り中心の業態が、店として評価しにくい事情もうかがえる。
旅行者はリストをどう読むか
日本からの旅行者にとって、ビブグルマンは「外れの少ない一軒」を選ぶ実用的な手引きになる。バインミーは別途、現地の口コミや専門コミュニティで探すのが現実的だ。ミシュランに載らない名物こそ、路地の屋台に隠れているという見方もできる。
多様さが評価されたベトナム食文化
今回の発表は、ベトナム料理が屋台から地方の名物まで幅広く国際的に認められつつあることを示した。バインミーの不在は、その評価の厳しさの裏返しでもある。来年の選定に注目したい。
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出典:CafeBiz
