ホーチミン中心部が3年間の一方通行へ、出張者と在住者の迂回はこう組む

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ホーチミン市が、中心部の主要2本の通りを3年以上にわたって一方通行に切り替える。地下鉄2号線(ベンタン〜タムルオン線)のタオダン駅を掘るための措置で、対象はいずれもタオダン公園の周りを通る幹線だ。ここは日本からの出張者が宿を取るドンコイ周辺やベンタン市場、統一会堂に近く、Grabやタクシーで動くほとんどの人が一度は通るエリアにあたる。現地の暮らしを続ける人にとっても、朝夕の通勤導線がまるごと引き直される話になる。工事は2026年1月に始まっており、通行規制は工区の進捗に合わせて段階的に切り替わる見通しだ。どの道が塞がり、どこへ回されるのかを先に押さえておけば、移動時間の読み違いはかなり防げる。

目次

当局が発表した規制の中身

市交通当局が示した内容はシンプルだ。タオダン駅の掘削ヤードを確保するため、駅を挟む2本の通りの車線を一方通行化し、反対方向の車を周辺の通りへ迂回させる。対象はカックマンタン8月通りの一部区間と、グエン・ティ・ミン・カイ通りの一部区間。切り替えは一度に全部ではなく、工事の進み方に合わせて段階的に行われ、実施の細かい時期は現場の状況をみて追って告知される。期間は「3年超」とされ、単発の交通規制ではなく数年単位で常態化する導線変更だと考えたほうがいい。

一方通行になる区間と、公式の迂回ルート

発表された2区間と、当局が案内する迂回路は次の通り。地図アプリはこの規制を織り込んで案内するとは限らないため、通り名で覚えておくと安心だ。

区間長さ・向き公式の迂回ルート
カックマンタン8月通り約350m。グエン・ズー→グエン・ティ・ミン・カイ方向の一方通行カックマンタン8月→グエン・ティ・ミン・カイ→フエン・チャン・コン・チュア→トゥ・クォア・フアン→レ・タイン・トン→ファム・ホン・タイ→カックマンタン8月
グエン・ティ・ミン・カイ通り約1.5km(カオ・タン〜フエン・チャン・コン・チュア間)の一方通行チュオン・ディン→ボ・ヴァン・タン→カオ・タン→グエン・ティ・ミン・カイ
出典:VnExpress International(2026年9月15日)の発表内容をもとに作成

カックマンタン8月通りは中心部と北西部を結ぶ動脈で、グエン・ティ・ミン・カイ通りは1区と3区を東西に貫く。どちらも観光と生活の両方で使用頻度が高い。迂回路に並ぶフエン・チャン・コン・チュアやレ・タイン・トンは、統一会堂やサイゴン大聖堂のすぐ脇を回る道なので、渋滞時は「観光ついでに歩く」判断も現実的になる。

なぜ3年もかかるのか

2号線は総延長11.3kmで、うち9.3kmが地下区間。駅は地下10・高架1の計11駅で、総事業費は55兆ドン超(約21億2000万ドル)にのぼる。完成予定は2030年だ。中心部の地下を掘る工事は、地上の車線を一時的に借り上げて掘削機材と搬出路を置く必要があるため、駅1つあたりの占用期間が長い。タオダン駅はその中でも中心街のど真ん中にあたるため、地上の通りへの影響が大きく、数年単位の導線変更につながっている。この不便は、2030年の開業に向けた工程の一部でもある。

この規制で起きやすいこと

数年単位の一方通行化は、沿道の暮らしと商いにいくつかの変化を及ぼす。まず沿道の飲食・小売は、これまで両方向から来ていた客の入り口が片側に絞られ、人の流れが読みにくくなる。逆に迂回路上の店は通行量が増え、これまで通らなかった車やバイクの目に留まりやすくなる。バイク通勤が主流のホーチミンでは、毎日の抜け道の組み直しが避けられず、朝夕の合流地点に負荷が寄りやすい。タオダン公園周辺は中心街の要にあたるため、規制の影響は駅前だけでなく面で広がると見ておいたほうがいい。

出張者・在住者は移動時間をどう組み直すか

中心部内の移動は、地図アプリの到着予想に余裕を足して組むのが安全だ。配車アプリの案内は規制の切り替えを常に反映できるとは限らず、朝夕は迂回の合流地点で流れが滞りやすい。空港や遠方へ向かう予定があるなら、出発を少し早めておくと乗り遅れの不安を減らせる。

もう一つの手は、短距離は歩くという割り切りだ。規制区間は統一会堂・サイゴン大聖堂・ベンタン市場が徒歩圏に収まる中心街で、渋滞した車に乗り続けるより、目的地の数百メートル手前で降りて歩いたほうが速い場面が増える。宿を取る段階で、打ち合わせ先や市場に歩ける位置を選んでおくと、工事期間中の移動の負担そのものを減らせる。空の便まわりの動きは12月開港をめざすロンタイン新空港の試験飛行とあわせて計画すると、市内と空港の両方で読みが立てやすい。

ビジネスと観光への波及

短期的には、沿道の飲食・小売にとって来客の導線が読みにくくなる。逆に迂回路上の店にとっては人流が増える好機になり得る。配送や商談のアポは、これまでの所要時間の感覚が通用しなくなるため、時間バッファを標準運用に組み込む発想が要る。中期では、規制の不便を差し引いても、都市鉄道が中心部を貫く効果は大きい。開業後は渋滞に左右されない移動手段が中心街に生まれ、沿線の商業価値も高まりやすい。工事の3年は、その地図が書き換わる前の過渡期にあたる。

まとめ:今からできる3つの備え

  • カックマンタン8月通りとグエン・ティ・ミン・カイ通りの2区間が3年超の一方通行になることを前提に、中心部の移動は到着予想+10〜20分で見積もる。
  • 短距離は目的地の手前で降りて歩く。宿は打ち合わせ先や市場に歩ける位置を優先する。
  • 配車ドライバー任せにせず、迂回路の通り名(フエン・チャン・コン・チュア、レ・タイン・トン等)を覚えておく。

日々の足まわりは配車アプリの動向にも左右される。ドライバー側の事情はGrab運転手の受け取り額をめぐる動きにも表れており、繁忙時間帯の捕まえにくさとあわせて把握しておくと安心だ。工事は不便だが、2030年に向けた通過点でもある。段取りを一つ変えるだけで、この3年の移動はぐっと楽になる。

参照元

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この記事を書いた人

ベトナム・ホーチミン在住3年目|旅行で来るだけでは知ることができない、現地にいるからこそわかるローカル情報を中心に発信していければと思いベトナム旅行の専門情報サイトを立ち上げました。

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