「フォーをナショナルデリカシーに」タオディエンの新フォー店
ホーチミン市タオディエン地区のLe Van Mien通りに、フォー専門店「Chi Mo(チ・モ)」がオープンした。シェフのHuynh Chi Khang(フインチーカン)は、タオディエンの人気店「Roast & Smoke」と「Chico’s Pizza」を手がけた人物。3軒目のコンセプトは、ベトナムの国民食フォーを「ナショナルデリカシー(国宝級の逸品)」に引き上げることだ。
最大の特徴は、ブロス(出汁)を3種類から選べるシステム。北部クリア、北部リッチ、南部スタイルの3つで、いずれも牛骨を24時間スービッド(低温調理)してから伝統的な手法で仕上げる。MSG不使用を徹底しながら、力強い旨味を実現している。
3種のブロスの違い
| ブロス | スタイル | 特徴 |
|---|---|---|
| Bac Trong(バックチョン) | 北部クリア | 透き通った琥珀色。スターアニスとシナモンの香りが繊細 |
| Bac Dam(バックダム) | 北部リッチ | 濃厚な牛骨の旨味。コラーゲンがとろりと唇に残る |
| Nam(ナム) | 南部 | やや甘く、ほのかにスパイシー。ホーチミン市の味 |
肉の種類も組み合わせ自由。ポーチドエッグのトッピングも可能で、「自分だけのフォーを組み立てる」体験ができる。
フォー以外も攻めている
バインミーは自家製パテを使い、コムラン・ズアボ(牛肉チャーハン×自家農園の天日干しカラシナ)はシェフの畑から直送された野菜を使う。ドリンクにはベトナムスイーツをモチーフにしたカクテル「タオフォー」や「カフェ・チュン」もある。
メニューハイライト
- 3種のフォー(ブロス×肉のカスタマイズ)
- サワードウ・クアイ(ソワードウ生地の揚げパン)
- カフェ・ズア(ブラックコーヒー×生ココナッツウォーター)
- 自家製コンブチャ
- カクテル&モクテル各種
1940年代のベトナム村を再現した空間
店内は「1940年代のベトナムの村の家」をコンセプトにデザインされている。ラタン家具、柔らかな照明、明るいオープンカフェスタイルの飲み物エリアが並ぶ。屋外にはトロピカルな中庭があり、都市の喧騒から完全に切り離される。子ども用ハイチェアと子ども用プレートも用意されており、ファミリーでも利用しやすい。
SNSでの反応
- 「3種のブロスを全部試したい。1回じゃ足りない」(The Dot Magazineコメント欄)
- 「MSG不使用でこの旨味は反則。Roast & Smokeの時から信頼してる」(Jovel Chanブログレビュー)
- 「朝6:30からやってるのが嬉しい。タオディエンの朝フォーが最高のルーティンになった」(Instagram @chimo.thaodien投稿コメント)
日本人旅行者へのアクセスガイド
1区中心部からGrabで約15分(約5万VND=290円)。タオディエンは外国人居住者が多いエリアで、英語メニューもある。朝食利用なら6:30~8:00が空いている。
ホーチミンの新規カフェを巡った後の食事にも好相性。CieL Diningのような高級路線とは異なるカジュアルさが、タオディエンらしい。バインミーフェスティバルで刺激を受けた後に、Chi Moの自家製パテのバインミーを比較するのも面白い。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 住所 | 23C Le Van Mien, Thao Dien, Thu Duc, Ho Chi Minh City |
| 営業時間 | 6:30~22:00(日曜 7:00~22:00 / 火曜定休) |
| 予算 | フォー1杯 約8万~15万VND(約470~880円) |
| 予約方法 | Instagram @chimo.thaodien |
| アクセス | 1区中心部からGrab約15分 |
| 子連れ | ハイチェア・子ども用プレートあり |
ホーチミンのフォーシーン、分化が進む
路上のフォー屋台で3万VND(約180円)のフォーを食べる体験と、Chi Moで24時間スービッドのブロスを選ぶ体験は、同じ「フォーを食べる」でもまったく別のものだ。ホーチミンのフォーシーンは、屋台・老舗・モダンの三極化が進んでいる。
まとめ:朝6:30のタオディエンで3種のブロスを
火曜定休に注意して、朝イチの空いた時間帯を狙うのがベスト。まずは北部クリア(Bac Trong)で繊細な出汁を味わい、次回訪問で北部リッチ(Bac Dam)に挑戦する。2回通えば、ベトナムのフォーの奥行きが体感できる。
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