ホーチミンの12kgガスが552,000ドンに、8月から30,000ドン値上げ

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ベトナムで自炊をしている在住者・長期滞在者にとって、8月はキッチンのランニングコストが少し上がった月になった。8月1日の改定で、家庭用LPGボンベ(12kg)の小売価格がホーチミン市で552,000ドン(約3,320円)まで上昇。前月からの上げ幅は1本あたり30,000ドン(約180円)に達した。ハノイでも518,400ドン(約3,110円)へと16,200ドン(約100円)上がっている。日本のように毎月ガス会社から請求が届くわけではなく、ベトナムの家庭は「ボンベを買い替えるたびに」この値上げを実感する。数字の意味と、交換の仕組みまで含めて整理しておきたい。

目次

ホーチミンは552,000ドン、地域で最大3割超の差がつく12kgボンベ

ベトナムの家庭用ガスは、地域とブランドで小売価格がはっきり違う。8月改定後の12kgボンベは、ホーチミン市が552,000ドン(約3,320円)で全国最高。ハノイのPetrolimexは518,400ドン(約3,110円)と最も安い水準にある。ブランド別に見ると、最安のPetrolimex 518,400ドンから最高のPacific Petro 647,000ドン(約3,880円)まで、同じ12kgでも13万ドン近い開きがある。

報道によれば、最高値のホーチミン市と最安の地域(ハイフォン)の差は1本あたり45,912ドン(約280円)。同じ国内でも、住む街とボンベの銘柄しだいで年間のガス代が数千円単位で変わる計算だ。

地域・銘柄(12kg) 8月の小売価格 円換算の目安
ホーチミン市(全国最高) 552,000ドン 約3,320円
ハノイ Petrolimex(最安水準) 518,400ドン 約3,110円
Pacific Petro(ブランド最高値) 647,000ドン 約3,880円
円換算は1万ドン≒60円(1円≒166ドン、2026年8月上旬時点)で算出。

請求書ではなく「ボンベ交換」——都市ガス配管はほぼ存在しない

日本から来たばかりの人がまず戸惑うのが、ベトナムの家庭に都市ガスの配管がほとんど通っていないことだ。多くの住宅・アパートは、キッチン脇に置いた金属ボンベからホースでコンロにつなぐ方式で調理している。ガスがなくなればボンベごと新品と交換する。だから「今月のガス代」という概念が薄く、値上げは次にボンベを買い替えたときに一度に効いてくる。

12kgボンベは、外食中心か自炊中心かで持ちがまるで違う。コンロを使うのが1日1〜2回程度の1〜2人世帯なら、1本で数か月もつことも珍しくない。逆に毎日しっかり炒め物や煮込みをする家庭では消費が早い。今回の30,000ドン(約180円)という上げ幅も、交換の頻度が低い世帯なら月あたりの負担増は数十円にとどまる。慌てて買いだめするほどのインパクトではない、というのが実感に近い。

毎月動く理由は輸入価格(CP)——8月は630ドル/トンで前月比40ドル高

ベトナムの家庭用ガス価格が毎月1日に見直されるのは、原料であるLPGをほぼ輸入に頼っているからだ。指標となる輸入平均価格(CP)は、8月が630ドル/トンに設定され、7月から40ドル/トン上がった。この国際価格の上昇が、そのまま国内の小売価格に転嫁されて各地域の値上げになっている。

裏を返せば、ガス代は世界のLPG相場に連動して毎月上下する。今回は上げ局面だが、CPが下がれば翌月にはボンベ価格も素直に下がる。日本の都市ガスのような緩やかな料金改定と違い、月替わりで数百円単位の増減がある前提で家計を見ておくと落ち着いていられる。自炊派なら、月初の改定ニュースを軽くチェックしておくくらいがちょうどいい。

外食が安い国だからこそ、自炊のガス代は生活防衛のカギ

ベトナムは屋台のフォーが80円前後で食べられるほど外食が安く、自炊が必ずしも節約になるとは限らない土地柄だ。それでも家族滞在や長期滞在では自炊比率が上がり、ボンベ代は固定費として効いてくる。552,000ドンのボンベを2〜3か月で1本使う家庭なら、ガスにかかるのは月あたりおよそ1,000〜1,800円。家賃や電気代(ホーチミンでは月80ドル前後の光熱費が一般的とされる)に比べれば小さいが、値上げが続けば無視できない。

コンロの火力調整をこまめにする、圧力鍋で煮込み時間を短縮する、まとめて下ごしらえして点火回数を減らす——こうした地味な工夫がボンベの持ちを延ばす。ベトナムの物価水準や外食との使い分けはベトナムの物価ガイドに、自炊の食材をどこで買うかはホーチミンのスーパー案内に詳しい。外食と自炊のどちらに寄せるか迷ったらベトナムの食べ物ガイドで屋台とローカル食堂の相場を見比べておくといい。

ボンベ交換の実務——電話一本、保証金、そして偽物リスク

交換の手順自体はシンプルだ。ボンベに貼られた販売店のシールに電話するか、アパートの管理人に頼めば、その日のうちにバイクで新しいボンベを届けて空を回収してくれる。多くの場合、初回にボンベ本体の保証金(デポジット)を預け、以降は中身の代金だけを払う仕組みになっている。だから毎回払うのは今回値上がりした「ガス代」の部分で、保証金は退去時などに戻る。

在住者が注意したいのは、正規充填でない安売りボンベや、規定量に満たない再充填品が出回ることがある点だ。極端に安い訪問販売には手を出さず、入居時から使っている販売店か、Petrolimexなど銘柄のはっきりした店で継続して頼むのが無難。レギュレーター(減圧弁)とホースの劣化は火災につながるため、価格ばかり見て古い器具を放置しないことも大切だ。ベトナムでの暮らしの立ち上げは在住者が解説するベトナム渡航ガイドも合わせて確認しておきたい。

まとめ

8月1日の改定で、家庭用12kgボンベはホーチミン市552,000ドン(約3,320円、前月比+30,000ドン)、ハノイ518,400ドン(約3,110円、同+16,200ドン)に上がった。引き金は輸入CP価格が630ドル/トンへ40ドル上昇したこと。ベトナムのガスは請求書ではなくボンベ交換で払う仕組みなので、値上げは次の交換時に一度に効く。頻度の低い世帯なら月の負担増は数十円規模だが、CP次第で毎月動く前提で家計を見ておけば、値上げも値下げも慌てずに済む。

参照元

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この記事を書いた人

ベトナム・ホーチミン在住3年目|旅行で来るだけでは知ることができない、現地にいるからこそわかるローカル情報を中心に発信していければと思いベトナム旅行の専門情報サイトを立ち上げました。

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