フーコックがバリ超え、アジアの島2位に躍進した理由

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米旅行誌トラベル+レジャー(Travel + Leisure)が発表した「ラグジュアリー・アワード アジア・パシフィック2026」で、ベトナム南部の島フーコックがアジアのベストアイランド2位に選ばれた。前年の3位から一つ順位を上げ、3位に後退したインドネシアのバリを抜いた。1位はタイのサムイ島。フィリピンのパラワン、マレーシアのランカウイなど常連の人気アイランドも下位に置いた格好だ。ダナンやニャチャンに次ぐ「次の一島」を探している日本の旅行者にとって、フーコックは上位候補に上がってきた。

目次

トラベル+レジャーが評価したフーコックの2位

読者投票で問われた総合力

今回フーコックが評価されたのは、トラベル+レジャーが読者投票をもとに選ぶアジア太平洋地域のベストアイランド部門。ホテル・リゾートの質、ビーチ、食、アクティビティ、アクセスといった旅行体験の総合点で、サムイ島に次ぐ位置を獲得した。読者投票でバリを上回った点は、東南アジアのビーチリゾート選びでフーコックが候補に入り始めた現状を示している。

複数媒体で連動する評価上昇

フーコックは2025年にコンデナスト・トラベラー読者投票で「アジアで最も美しい島」に選ばれており、別の旅行メディア・デスティンアジアの2026年ランキングでも、2024年の6位、2025年の5位を経てアジア2位まで上がってきた。1誌だけでなく複数の媒体で評価が同時に上がっている点は、評価が定着しつつある段階に入ったことを示す。

なぜ今フーコックなのか

ビザと空路が一気に整った

順位を押し上げた背景には、ここ数年で一気に進んだインフラと制度の整備がある。ベトナム本土の都市と違い、フーコックには30日間のビザ免除制度が適用される。フーコックだけを訪れる外国人は、往復の航空券など滞在30日以内に島を出発する予約を示せば、ノービザで入域できる。空路では2025年後半に新航空会社サン・フーコック航空(Sun PhuQuoc Airways)が就航し、国際線の直行アクセスが強化された。この「行きやすさ」の差が、同じビーチアイランドのバリとの分かれ目になっている。

島内で完結する体験設計

島内では、世界最長クラスのノンストップ3線式ロープウェイ(全長約8km)でホントム島へ渡るアクティビティ、夕日の名所サンセットタウンとキスブリッジ、夜の野外マルチメディアショー「Kiss of the Sea」など、滞在中に時間を持て余さない仕掛けがそろう。JWマリオットをはじめとする国際ブランドのリゾートも集積し、ラグジュアリー層からファミリーまで受け皿が広い。空港からリゾート、アクティビティ、夜のショーまでが島の南部に固まっており、移動の負担が少ないことが滞在満足度を底上げしている。

数字で見るフーコックの伸び

勢いは観光統計にも表れている。2026年1〜5月のフーコックの来訪者数と関連指標は次の通り。

指標(2026年1〜5月) 実績 前年同期比
総来訪者数 約477万人 +34.2%
うち外国人 約117万人 +51%
観光収入 約26兆9,610億VND(約1,617億円) +50.4%

※観光収入は同地の発表値(約10.2億米ドル)に基づく概算。為替は1万VND≒60円で換算。外国人比率の伸びが総数の伸びを大きく上回っており、国内客だけでなく海外からの集客が加速していることが分かる。

ランキングの位置関係を整理すると以下のようになる。

順位(T+L アジア太平洋2026)
1位 サムイ島 タイ
2位 フーコック ベトナム
3位 バリ島 インドネシア

現地・業界の受け止め

ベトナム国内では、フーコックがバリを上回ったことを「真珠の島」の国際的評価の定着として歓迎する論調が目立つ。観光業界からは、ビザ免除と新空港路線がそろったことで「ハイシーズン以外も外国人客を取りに行ける」段階に入ったとの見方が出ている。一方で、急速な開発に伴う混雑や価格上昇を懸念する声もあり、静かなビーチを求めてきたリピーターからは「以前ののどかさを残してほしい」という慎重な意見も聞かれる。観光地としての成熟と、島本来の魅力の保全をどう両立させるかが次の課題になっている。

日本人旅行者にとっての位置づけ

フーコック・バリ・サムイの違い

今回1〜3位に並んだ3島は、それぞれ得意分野が異なる。旅の目的別に整理すると選びやすい。

比較軸 フーコック(2位) サムイ(1位) バリ(3位)
入域のしやすさ 島のみ訪問は30日ビザ免除 通常のタイ入国ルール 到着ビザ/eVOA等が必要
得意な体験 ビーチ+大型アクティビティ 静かなビーチとウェルネス 寺院・内陸文化・ヨガ
文化観光の厚み 発展途上 中程度 非常に厚い
向く旅行者 海とリゾート完結派 のんびり滞在派 文化・街歩き重視派

食と土産で島らしさが出る

日本人にとってのフーコックは、ビーチリゾートとして長く定番だったバリやプーケットの「比較対象」に育ってきた。強みは、ビザ免除でパスポートと帰りの便さえあれば思い立って行きやすいこと、リゾートの集積で滞在型バカンスが完結すること、そして魚醤(ヌクマム)をはじめとする食の名産が土産選びを楽しくすることだ。フーコックは6世代続く魚醤づくりで知られ、温暖な気候とカタクチイワシの好漁場という立地が、島ならではの濃厚な魚醤を生んでいる。観光と地場産業が地続きで、買い物・食・自然を一島で回せる点は、限られた休暇で行く日本人旅行者と相性がよい。

逆に、バリのような寺院文化・ウブドの内陸体験のような「ビーチ以外の濃い文化観光」を主目的にするなら、フーコックは選択肢がまだ限られる。海とリゾートを中心に据える人にフーコック、文化と街歩きを重視する人にバリ、という棲み分けで考えると旅の満足度が安定する。

業界・市場への波及

ベトナム観光の新しい柱

フーコックの浮上は、ベトナム観光全体のブランド底上げにつながる。これまでベトナム旅行といえばハノイ・ホーチミンの都市観光やダナン・ホイアンの中部周遊が中心だったが、そこに「南部のビーチアイランド」という新しい柱が加わる。日本発の旅行商品やチャーター需要にとっても、行き先の引き出しが増えることはプラスに働く。

食品・土産分野への影響

土産・食品の分野でも、魚醤やドライフルーツなど島の名産が国際的な注目を集めれば、輸入・小売の側に商機が広がる。乾燥野菜やドライフルーツを国内で手がける立場から見ても、東南アジア産フルーツ加工品の認知が上がる流れは国内市場の追い風になる。

いま行くなら(実用情報)

フーコック旅行の基本情報を一覧にまとめた。価格は時期・店舗で変動するため目安として参照してほしい(1万VND≒60円)。

項目 内容
場所 ベトナム南部、タイランド湾に浮かぶ最大の島(キエンザン省)
ビザ フーコックのみの訪問なら最長30日ビザ免除(要:6ヶ月以上有効なパスポート+30日以内の出発予約)
主な見どころ ケム(Khem)ビーチ、ホントム島ロープウェイ、サンセットタウン&キスブリッジ、夜のショー「Kiss of the Sea」
定番の土産 魚醤(ヌクマム)、胡椒、ドライフルーツ、真珠アクセサリー
ロープウェイ料金の目安 大人おおむね数十万VND(数千円)前後。アクティビティ込みパスで変動
ベストシーズン 乾季の11〜4月が安定。雨季(5〜10月)は雨と価格を見て判断
滞在の目安 ビーチ+アクティビティで3〜4泊が回しやすい

土産については、島の代表格であるフーコックの6世代続く魚醤づくりを知っておくと、現地での選び方が変わる。ベトナム土産全般の選定はベトナム土産ハウルも参考になる。

よくある質問

フーコックに行くのにビザは必要ですか?

フーコックだけを訪れる場合は最長30日のビザ免除が適用されます。6ヶ月以上有効なパスポートと、30日以内に島を出発する航空券などの予約が条件です。途中でベトナム本土へ移動する旅程の場合は通常のビザ・eビザが必要になるため、行程に合わせて事前確認をおすすめします。

フーコックとバリ、どちらを選べばいいですか?

海とリゾート滞在を中心に楽しみたい人、ビザ免除で気軽に行きたい人にはフーコックが向きます。寺院や内陸の文化体験など「ビーチ以外」を重視するならバリの選択肢が豊富です。日数が短い場合はビーチ完結型のフーコックが回しやすい傾向があります。

フーコックのおすすめの土産は何ですか?

島の名産である魚醤(ヌクマム)や胡椒、ドライフルーツ、真珠アクセサリーが定番です。特に魚醤は数世代続く製法で知られ、フーコックらしい土産として人気があります。瓶物は機内持ち込み・預け入れの液体ルールを確認してから購入すると安心です。

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引用元:

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この記事を書いた人

ベトナム・ホーチミン在住3年目|旅行で来るだけでは知ることができない、現地にいるからこそわかるローカル情報を中心に発信していければと思いベトナム旅行の専門情報サイトを立ち上げました。

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