ベトナムの都市部では、ユニクロや無印良品、AEONだけでなく、丸亀製麺、すき家、サイゼリヤなど日本で見慣れた店に出会えます。旅先で日用品を買い足したいときや、食べ慣れた味でひと息つきたいときには心強い存在です。

ただし、出店と閉店が続く分野なので、「完全ガイド」は固定された全店舗リストではありません。この記事では2026年9月時点で進出や店舗情報を確認できた主なチェーンを、モール・ファッション・雑貨・ドラッグストア・コンビニ・飲食に分けて整理します。訪問前には各社の公式店舗検索と商業施設の案内で、営業中かを再確認してください。
先に結論:旅行者はこう使い分ける
- 一度にそろえる:食品、日用品、土産をまとめるならAEONなどの大型モール
- 衣類を買い足す:ユニクロは2026年8月31日時点でベトナムに32店。都市やモール名から公式検索するのが確実です
- 食べ慣れた味を選ぶ:同じチェーンでも日本とメニュー、価格、味付けが異なることがあります
- 「日本発」と「日本人創業」を分ける:Pizza 4P’sは日本企業の進出ではなく、ベトナムで日本人が創業したブランドです
なぜ、日本のチェーンがベトナムに多いのか
もともと日本企業のベトナム進出は製造業が中心でしたが、ここ数年は小売・外食といった消費者向けビジネスへと軸足が広がっています。経済成長で中間層が育ち、日本の品質やサービスへの信頼が高いことが、進出を後押ししています。
ホーチミンやハノイには日本人コミュニティも大きく、日本食や日本の日用品への需要も安定しています。旅行者にとっては、「困ったときに頼れる日本のお店が近くにある」という安心感につながります。
ショッピングモール・百貨店
まず街の規模で存在感が大きいのが、日本系のモールや百貨店です。旅行者にとっては、涼しく買い物ができて、日本の店舗も一度に回れる便利な拠点になります。
| 店名 | 特徴 |
|---|---|
| AEON(イオンモール) | ベトナム各地に大型モールを展開(ホーチミン・ハノイ・ダナン・ビンズオン・フエなど)。スーパー、フードコート、専門店が集まる旅行者にも便利な拠点 |
| 高島屋(Takashimaya) | ホーチミンのサイゴンセンター内に百貨店。ハノイ(タイホータイ地区)でもモール計画が進む |
| 東急(Becamex Tokyu) | ホーチミン市(旧ビンズオン省エリア)の街づくり「SORA gardens」などを展開。ニトリの1号店もここに |
AEON は、日用品からお菓子、化粧品まで一度にそろうので、お土産の買い出しにも重宝します。
ファッション・生活雑貨
日本の「ちょうどいい品質と価格」の代表格も、続々と進出しています。旅行中の買い足しにも使えます。
| 店名 | 特徴 |
|---|---|
| ユニクロ(UNIQLO) | 2019年12月にホーチミンで1号店。ファーストリテイリングの2026年8月31日時点の資料では全国32店(オンラインも展開)。ベトナムの気候に合う薄手の服も |
| 無印良品(MUJI) | シンプルな衣料・生活雑貨・食品。2020年11月に1号店、2026年時点で18店ほど |
| ニトリ(NITORI) | 家具・生活雑貨。2023年12月にビンズオンで1号店。2026年時点で4店ほど |
| ダイソー(DAISO) | 100円ショップ系。AEON など商業施設内で展開。旅行中の小物調達に |
猛暑のベトナムでは、ユニクロの薄手インナーや無印の日用品が、旅の途中でも意外と役立ちます。
ドラッグストア
日本の医薬品・化粧品を扱うドラッグストアも、続々と上陸しています。日本のスキンケアやコスメが現地で買えるのは、旅行者にもうれしいポイントです。
| 店名 | 特徴 |
|---|---|
| マツモトキヨシ(マツキヨ) | ホーチミン・ハノイのほか、ダナン、カントー、ハイフォン、ドンナイなどにも展開。2026年時点で20店ほど |
| ツルハ(Tsuruha) | 北海道発の大手ドラッグストア。ホーチミン1区(Lý Tự Trọng)に大型店を出店。1万点超の商品がそろう「日本式ヘルス&ビューティー」ストア |
体調をくずしたときや、日本ブランドのコスメをお土産にしたいときに、心強い存在です。
コンビニ
日本系のコンビニも、都市部を中心に見かけます。おにぎりやお弁当、日本のお菓子が買えるのは、旅行者にはうれしいポイントです。
| 店名 | 特徴 |
|---|---|
| ファミリーマート(FamilyMart) | ホーチミンを中心に展開。2026年にかけて店舗を伸ばす見込み。おにぎりや弁当、日本のお菓子も |
| ミニストップ(Ministop) | AEON グループのコンビニ。2015年の進出以降、店舗を拡大。イートインやソフトクリームも人気 |
コンビニでの支払いや現金の使い方は、ベトナムのクレジットカード事情もあわせて確認しておくと安心です。
飲食チェーン ── 麺・丼・定食
日本の味が恋しくなったら、外食チェーンの出番です。まずは、日本人におなじみの麺・丼・定食系から。
| 店名 | ジャンル・特徴 |
|---|---|
| 丸亀製麺(Marugame Udon) | 讃岐うどん。できたてのうどんを手ごろな価格で。世界展開の一環でベトナムにも |
| すき家(Sukiya) | 牛丼。2016年に進出し、2026年時点で20店ほど。日本と同じ手軽さで丼ものが食べられる |
| 吉野家(Yoshinoya) | 牛丼。2020年にベトナム進出。店舗数は少なめ(数店)だがホーチミンで展開 |
| 一風堂(IPPUDO) | 博多ラーメン。Pizza 4P’s のグループがフランチャイズ展開 |
旅の途中で野菜たっぷりの一杯や、日本の牛丼が恋しくなったときに、こうしたチェーンがほっとする選択肢になります。
飲食チェーン ── カレー・ピザ・カフェ
丼や麺のほかにも、日本でおなじみの味がひととおりそろっています。
| 店名 | ジャンル・特徴 |
|---|---|
| CoCo壱番屋(ココイチ) | カレー。2018年にベトナム進出。ランドマーク81や1区などに。辛さやトッピングを選べる日本式カレー |
| % Arabica(アラビカ) | 京都発のスペシャルティコーヒー。ホーチミンのカフェアパートメント(グエンフエ通り)などに |
| Pizza 4P’s | 日本人がベトナムで創業したピザチェーン(後述)。自家製チーズと窯焼きピザで人気 |
カフェ好きなら、ベトナムのカフェ比較ガイドで、ローカルのコーヒーチェーンと日本系を見比べてみるのも面白いです。
ファミレス・居酒屋・焼肉
丼や麺だけでなく、日本のファミレスや居酒屋、焼肉チェーンまで上陸しています。ここ数年で一気に顔ぶれが増えた分野です。
| 店名 | ジャンル・特徴 |
|---|---|
| サイゼリヤ(Saizeriya) | イタリアン系ファミレス。2025年5月にホーチミンの Giga Mall に1号店。日本と同じ手ごろな価格が話題に |
| 鳥貴族(TORIKIZOKU) | 焼き鳥居酒屋。2026年春に、東南アジア初となる店をハノイ(Phan Ke Binh 通り)に開店 |
| 牛角(Gyu-Kaku) | 焼肉。世界展開する日本発の焼肉チェーンで、ベトナムにも専用サイトを持つ店舗を展開 |
サイゼリヤの価格の手ごろさや、鳥貴族・牛角の「日本の外食そのままの体験」は、現地在住の日本人にも旅行者にも人気です。
番外編:ベトナム発の”日本ブランド” Pizza 4P’s
日本のチェーンとは少し違いますが、外せないのが Pizza 4P’s です。2011年に、日本人の益子陽介・高杉早苗夫妻がホーチミンで創業したピザチェーンで、いまやベトナムを代表する人気店に成長しました。
自家製チーズや、その副産物のホエイを活かした一杯(ホエイのコンブチャなど)まで、サステナブルな取り組みでも知られます。カンボジアやインド、日本にも進出しており、「ベトナムで生まれた日本発のチェーン」という、ちょっと誇らしい存在です。
ベトナムの日本チェーン早わかり一覧
ここまでを、カテゴリ別にまとめます。出店・閉店や館内移転は随時起きるため、これは2026年9月時点で確認できた主な例です。網羅的な営業店舗リストとしてではなく、店を探す入口として使ってください。
| カテゴリ | 主なチェーン |
|---|---|
| モール・百貨店 | AEON、高島屋、東急(Becamex Tokyu) |
| ファッション・雑貨 | ユニクロ、無印良品、ニトリ、ダイソー |
| ドラッグストア | マツモトキヨシ、ツルハ |
| コンビニ | ファミリーマート、ミニストップ |
| 麺・丼・定食 | 丸亀製麺、すき家、吉野家、一風堂 |
| ファミレス・居酒屋・焼肉 | サイゼリヤ、鳥貴族、牛角 |
| カレー・ピザ・カフェ | CoCo壱番屋、% Arabica、Pizza 4P’s |
一方で、くら寿司やスシローといった回転寿司、ドン・キホーテ(ドンドンドンキ)など、まだベトナムには進出していない日本チェーンもあります。今後の展開も楽しみな分野です。
旅行者としての、かしこい使い方
日本のチェーンは、旅行者にとって「困ったときの選択肢」です。ただし、日本と同じ商品やサービスが必ずあるとは限りません。店名だけで決めず、次のように使い分けると無駄足を減らせます。
- 体調をくずしたとき:日本の味が恋しい日や、胃を休めたいときに、すき家や丸亀製麺、CoCo壱番屋が頼りになります
- 日用品・薬の調達:マツキヨや無印、ダイソーで、旅の途中の買い足しがスムーズに
- お土産のまとめ買い:AEON なら、お菓子・コーヒー・化粧品を一度にそろえられます
- 涼みながらの休憩:モールやコンビニのイートインは、猛暑の街歩きの避難所にもなります
とはいえ、せっかくのベトナム。ローカルの食べ物やローカルのカフェも楽しみつつ、日本のチェーンは「困ったときの選択肢」として上手に使うのがおすすめです。
よくある質問
- ベトナムにユニクロや無印良品はありますか?
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あります。ユニクロは2019年にホーチミンで1号店を出し、公式資料では2026年8月31日時点で全国32店です。無印良品も各都市で展開していますが、最新の店舗数と営業状況は公式店舗検索で確認してください。
- ベトナムで日本のコンビニは使えますか?
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ファミリーマートやミニストップ(AEON系)が、都市部を中心に展開しています。おにぎりや弁当、日本のお菓子が買えます。
- 日本の外食チェーンはどんなものがありますか?
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丸亀製麺、すき家、吉野家、CoCo壱番屋、一風堂、サイゼリヤ、牛角、鳥貴族など、麺・丼・カレー・焼肉・居酒屋まで幅広くそろっています。
- Pizza 4P’s は日本のチェーンですか?
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日本人夫妻が2011年にホーチミンで創業した、ベトナム発のピザチェーンです。日本の「チェーンが進出した」のとは少し違い、「ベトナムで生まれた日本発ブランド」といえます。
- 日本の化粧品はベトナムで買えますか?
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マツモトキヨシや、北海道発のツルハがホーチミンなどに店舗を構えており、日本ブランドのコスメやスキンケアを現地で買えます。AEON や無印でも一部手に入ります。
- サイゼリヤや鳥貴族もベトナムにありますか?
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サイゼリヤは公式発表で2025年5月にホーチミンのGiga Mallへベトナム1号店を開業しています。鳥貴族や牛角も店舗情報が確認できますが、店舗の入れ替わりがあるため、訪問前に公式情報や入居モールの案内を確認してください。
まとめ:便利さは活かし、営業情報は直前に確認
ベトナムには、買い物から外食まで幅広い日本系チェーンがあります。ただ、店舗数や営業状況は変わりやすく、同じブランドでも日本と品ぞろえや価格が違います。公式店舗検索、入居モール、Googleマップの直近投稿の3つを照合すると、古い情報に振り回されにくくなります。
ローカルの食やカフェを旅の主役にしつつ、体調、暑さ、買い忘れに応じて日本のチェーンを使う。そのくらいの距離感がちょうどよいでしょう。街歩きの計画には、ベトナムの食べ物ガイドやカフェ比較ガイドもあわせてどうぞ。


