ホーチミンのバス無料化、5日で132万人・利用3割増の実力

当ページのリンクには広告が含まれています。

ホーチミン市が7月1日に始めた路線バスの運賃無料化が、最初の5日間で約132万人を運ぶ好スタートを切りました。対象は市内134路線で、期間は12月31日まで。旅行者にとっては市内移動の交通費がまるごと浮く半年間で、在住者にとっては通勤・通学の固定費が下がる話です。制度の枠組みそのものは7月から134路線が無料になるという開始前の告知で先に伝えていましたが、今回は「実際に人が動いたのか」という結果が出そろいました。数字を追いながら、いつ・どの路線を・どう使えば無料で乗れるのかを実務目線で整理します

目次

開始5日で132万人、前年同期を3割超えた

ホーチミン市建設局の発表によると、無料化した134路線が最初の5日間で運んだ乗客は延べ約132万人でした。初日の7月1日はおよそ27万4千人で前年同日の128%、7月3日には約28万3千人まで伸びて前年比135%に達しています。5日間を平均すると、2025年の同じ時期と比べて乗客数はおよそ3割増えた計算です

市内バスは長らく「空気を運んでいる」と揶揄されるほど利用が低迷してきた交通機関でした。運賃無料という単純な施策で、初動から3割の上積みが出た点は、値段が利用のボトルネックだったことを裏づけています。運賃が5,000〜7,000ドン(約30〜42円、1万ドン≒60円で換算)と元々安いにもかかわらず、それでも「ゼロ」との差は大きかったわけです

7月〜9月は手ぶらで乗れる、10月から本人確認へ

今回の無料化は2段階に分かれています。旅行者が押さえるべきはこの区切りです

第1フェーズは7月1日から9月30日まで。この期間は登録も本人確認も一切不要で、外国人でもバスに乗り込んで座るだけで無料になります。市はこの3カ月を、乗客が電子改札や車載機器に慣れるための移行期間と位置づけています。バスにはT10という電子端末が付いていますが、フェーズ1では厳密な認証を求めません

第2フェーズは10月1日から12月31日まで。ここからは無料で乗るのにICチップ入り身分証(CCCD)、VNeIDアプリ、銀行カード、電子ウォレット、あるいはMultiGoアプリのいずれかによる本人確認が必須になります。短期の旅行者には登録の手間が重く、事前準備の要否が変わるため、10月から本人認証が必要になる無料バスの準備方法を渡航前に確認しておくと安全です。裏を返せば、9月までにサイゴンを訪れる人は最も気軽に無料バスの恩恵を受けられます

数字で見る初動、初日と3日目の伸び

建設局が公表した初動データを並べると、日を追うごとに定着していった様子が見えます

項目 数値
無料化した路線数 134路線(予算補助109+非補助25)
無料期間 2026年7月1日〜12月31日
最初の5日間の乗客数 延べ約132万人
7月1日の乗客数 約27万4千人(前年同日の128%)
7月3日の乗客数 約28万3千人(前年同日の135%)
前年同期比 約30%増

134路線の内訳は、市の予算で補助される109路線と、補助のない25路線の合わせ技です。無料期間中はどちらも運賃ゼロで乗れるため、利用者側が路線ごとの補助区分を気にする必要はありません

市当局と現場の受け止め

制度をめぐる関係者の言葉を拾うと、市がこの初動を成功と見なしていることが分かります

  • チャン・クアン・ラム建設局長——「党委員会の方針と市人民評議会の決議に基づく無料化政策は、市民から強い支持を得ている」と評価
  • 建設局——初動の3割増を「市の公共交通にとって励みになる兆し」と位置づけ、電子チケット基盤の整備を続けると説明
  • 交通の専門家——運賃ゼロだけでは定着しないとして、路線網の使いやすさや運行本数の改善が伴わなければ効果は続かないと指摘

市は環境面もこの機に進めており、市バス2,432台のうち約1,649台(全体の67.8%)がすでにEVやクリーンエネルギー車です。年末までに市内路線を全てクリーンエネルギー化する方針を掲げており、無料化と車両の脱炭素化を同時に走らせています

在住者・旅行者はこの半年をどう使うか

この無料化を生活と旅の実利に落とし込むと、押さえどころは3つあります

第一に、9月末までは準備ゼロで乗れるという時間的なうまみです。第1フェーズは外国人でも身分証の提示や事前登録が不要で、停留所で乗って座るだけ。夏にサイゴンを訪れる旅行者は、配車アプリのバイクタクシーや車を使う前に、まず並走する路線バスがないかを見る価値があります。10月以降は本人確認が壁になるため、手軽さを最大化できるのは今の3カ月です

第二に、固定費の圧縮効果です。在住者が平日に往復でバスを使えば、1回5,000〜7,000ドンの運賃が年末まで積み上がらずに済みます。1日あたり60〜80円前後でも、半年間の通勤・通学で見れば無視できない額です。子どもの塾通いや買い物の足をバスに寄せるだけで、家計の交通費は目に見えて軽くなります

第三に、10月以降を見据えた事前登録です。長く滞在する人ほど、フェーズ2で求められるVNeIDや銀行カード、MultiGoアプリの準備を9月のうちに済ませておくと、10月1日以降も途切れずに無料で乗れます。逆に短期旅行で10月以降に来る人は、無料の条件を満たせないケースもあるため、移動手段を路線バス一本に頼らない計画にしておくのが安全です

無料バスの使い方・基本情報

実際に乗るときの流れと、期間ごとの必要な準備を一覧にします

項目 内容
対象エリア ホーチミン市内134路線
フェーズ1(7/1〜9/30) 登録・本人確認不要。外国人も乗車のみでOK
フェーズ2(10/1〜12/31) CCCD/VNeID/銀行カード/電子ウォレット/MultiGoアプリのいずれかで本人確認が必須
乗車方法 車内のT10電子端末にカードをタッチ、またはQRをスキャンして着席
運賃(通常時) 1回5,000〜7,000ドン(約30〜42円)が無料期間中はゼロ
車両 市バス2,432台中、約1,649台がEV・クリーンエネルギー車

観光目的でサイゴンを効率よく回りたい人は、路線バスと合わせて市内を一周する2階建てオープントップの観光バスのような専用ルートと組み合わせると、生活路線と観光動線を無理なく両立できます

まとめ——夏に来るなら「手ぶらで乗れる」今がお得

ホーチミンの無料バスは、開始5日で132万人・前年比3割増という結果で、値段が利用の最大の障壁だったことを示しました。旅行者と在住者が次に確かめるべきは3点です。第一に、自分が使う停留所や目的地に134路線のいずれかが通っているか。第二に、滞在が10月をまたぐなら、フェーズ2で必要なVNeIDや銀行カード、MultiGoアプリを9月中に用意できるか。第三に、無料期間が12月31日で終わる点です。まずは滞在中の移動で、配車アプリを開く前にバス路線図を一度確かめてみてください。準備がいらない9月末までが、最も気軽に得をできる期間です

参照元

🧳 ベトナム旅行の予約はこちら
ホテル予約「agoda」
ベトナムのホテルをお得に予約
ダナン・ホイアン・ホーチミンの人気ホテルが割引価格で予約可能。当日予約や無料キャンセルに対応した宿も多く、現地での急な予定変更にも柔軟に対応できます。
#最安値をチェック →
広告(A8.net)
agoda
海外旅行予約「NEWT」
航空券とホテルをまとめて手配
ベトナム行きのフライトと宿をアプリで一括予約。ポイント最大5%還元、24時間の日本語サポートつきで、初めての海外旅行でも安心して準備を進められます。
#旅行をかんたん予約 →
広告(A8.net)
NEWT
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ベトナム・ホーチミン在住3年目|旅行で来るだけでは知ることができない、現地にいるからこそわかるローカル情報を中心に発信していければと思いベトナム旅行の専門情報サイトを立ち上げました。

目次