ハノイの工芸展NGHE、職人と若手デザイナーが並ぶ9月26日まで

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ハノイの中心部で、伝統工芸の作り手と若手デザイナーの作品が同じ空間に並ぶ展示が開かれている。工芸展「NGHE」で、会場はチャンティエン通り45番地。ホアンキエム湖に近い中心地で、観光の合間に立ち寄りやすい立地だ。会期は8月26日から9月26日まで。工芸村の技と大学の学生・講師の作品、企業の実製品が横並びになり、ベトナムの伝統工芸が今どこへ向かおうとしているのかを街なかで見られる。ハノイを旅する予定があるなら、買い物や食事の動線に組み込む価値がある。

目次

チャンティエン通りに集まった工芸のいま

建築・デザイン系メディアのAshuiによると、NGHEは工業美術大学とハノイ市文化スポーツ観光局が主催する展示だ。ベトナム・ファニチャー、メゾン・フラヴィア、アン・ドゥイ・インテリア、SEMAグループの4社が共催に名を連ねる。会場のチャンティエン通り45番地は、オペラハウスやホアンキエム湖から歩ける中心街で、旅行者の行動範囲に収まる場所にある。

展示の特徴は、教育機関・企業・若手デザイナー・工芸村の技術と市場ニーズが一つの空間に集まっている点だ。大学の講師や学生の作品と、企業が実際に売る製品が並んで置かれる。作り手の世代も立場も異なるものを同じ場で見比べられる構成になっている。

「保存」から「新しい価値づくり」へ

この展示が打ち出すのは、伝統工芸を守るだけでなく、そこから新しい価値を生み出す方向への転換だ。Ashuiは、従来の保存中心の姿勢から、創造的な価値創出へと軸足を移す動きとしてNGHEを位置づけている。伝統の技法と現代のデザインを組み合わせ、新しい製品を生み出すことに焦点があたる。

会期中には、工芸村・デザイナー・市場をつなぐ「創造デザインセンター」の構想も示されている。単なる展示施設ではなく、製品の研究開発から商品化までを一貫して支える仕組みをつくる提案だ。工芸村が抱える、作り手と売り先の距離という課題に向き合う内容になっている。

会期と会場を先に押さえる

短い会期なので、日程と場所を先に確認しておきたい。Ashuiが伝えた情報を整理した。

項目 内容
展示名 NGHE(工芸展)
会期 8月26日〜9月26日
会場 チャンティエン通り45番地(ハノイ市中心部)
主催 工業美術大学、ハノイ市文化スポーツ観光局
共催 ベトナム・ファニチャーほか4社
見どころ 工芸村の技・大学の作品・企業の実製品を同じ空間で比較

チャンティエン通りは老舗の菓子店やギャラリーが並ぶ通りで、散策そのものが楽しい。展示を軸に、通り沿いの店やホアンキエム湖の散歩をつなげれば、半日の観光として組みやすい。

作り手と業界がこの場に見いだすもの

工芸村の作り手にとって、大学や企業と同じ場に作品を並べる機会は、自分の技を市場や次世代の視点と照らし合わせる場になる。若手デザイナーにとっては、伝統技法に触れることが製品づくりのヒントにつながる。作り手と学び手が同じ空間に立つ構図が、双方に接点を用意する。

企業にとっては、工芸村の技術を自社の製品開発にどう取り込むかを探る接点になる。行政の側は、工芸村を観光資源としてだけでなく、デザインと結んで新しい産業に育てる糸口として展示を捉えている。作り手・学び手・売り手が一堂に会する構図は、それぞれの立場から異なる関心を集めている。

旅行者が伝統工芸をどう楽しむか

日本人旅行者にとっての面白さは、工芸村まで足を延ばさなくても、ハノイの中心街で伝統工芸のいまをまとめて見られる点だ。バッチャン焼やシルク、漆といったベトナムの工芸は、産地を訪ねようとすると郊外まで移動が必要になる。NGHEは、その要素を中心部の一会場に凝縮している。土産選びの目を養う場としても使える。

回り方としては、午前か夕方の涼しい時間に展示を見て、そのままチャンティエン通りやホアンキエム湖周辺の散策につなげる流れがよい。中秋の時期とも重なるため、夜のハノイの雰囲気とあわせて楽しめる。工芸品を買うなら、展示で見た技法や作り手の背景を頭に入れてから店をのぞくと、選ぶ基準がはっきりする。

工房めぐりや観光村と合わせて

NGHEは、ベトナムの工芸を「作り手の物語」として味わう入り口になる。同じ切り口で旅を深めたいなら、工房や作り手を巡る催しや、伝統が息づく村を訪ねる旅程と組み合わせたい。

ホイアンで工房と作り手をめぐる企画はホイアン旧市街で8/28開幕の創作週間、連休は工房と作り手をめぐる6日間で紹介した。伝統が残る村そのものを訪ねるなら棚田・水路・松林・赤瓦、ベトナムが世界最優秀観光村へ推した5村が手がかりになる。ハノイ滞在の夜の過ごし方は満月を待たず、ハノイで中秋フォトが撮れるカフェ5選も合わせて読みたい。

9月26日までにハノイで見ておくなら

NGHEは、伝統工芸の職人と若手デザイナー、企業の製品を一つの空間で見比べられる、ハノイ中心部の展示だ。会期は9月26日まで。工芸村まで移動しなくても、チャンティエン通りで伝統と現代デザインの交わりを確かめられる。回り方としては、涼しい時間帯に展示を見て、そのまま通りの散策やホアンキエム湖の散歩につなげ、土産選びの目を養う。ベトナムの工芸を作り手の背景ごと味わいたい旅行者にとって、この会期のうちにハノイに立つ理由になる。

参照元: Ashui「工芸展NGHEから創造デザインセンター構想へ」

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この記事を書いた人

ベトナム・ホーチミン在住3年目|旅行で来るだけでは知ることができない、現地にいるからこそわかるローカル情報を中心に発信していければと思いベトナム旅行の専門情報サイトを立ち上げました。

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