テトの火災から半年、サイゴンの「楽園カフェ」が10m滝の天景園で再開

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ホーチミン市ヒエップビン地区で「楽園のようだ」と評判を呼んだ大型カフェNoọng Ơi(ノーン・オイ)が、8月17日に「Thiên Cảnh Viên(天景園)」と名を変えて再開した。テト(旧正月)6日目の2月22日に起きた火災で半年ほど閉じていた店で、敷地はおよそ2,000平米。中央には高さ10メートルの人工滝が新設された。

ホーチミン滞在中に写真の撮れる体験型スポットを探す旅行者、そして週末の行き先に迷う在住者に向けて、何がどう変わったのか、行き方と料金まで整理した。

目次

2月22日のテト火災で半年閉店、旧Noọng Ơiが天景園に改名

火が出たのはテト6日目、2月22日。1階の調理・保管スペースから出た炎が、木製の装飾や樹脂のテーブル、造花といった燃えやすい内装に燃え広がった。地元メディアによれば焼けた範囲は600平米前後にのぼる。店はいったん営業を止め、消防当局が周辺のカフェに火気管理の見直しを呼びかける事態になった。

オーナーは元通りに直すのではなく、空間を丸ごと作り替える道を選んだ。屋号もNoọng Ơiから天景園へ。火災前は「都会のなかの楽園」と呼ばれ、休日には千人を超える客が押し寄せていた場所が、半年の工事を経て別の顔で戻ってきた。

火災前の店は、カフェと食事処を兼ねた「Noọng Ơi – Nhà Bên Suối(渓流のほとりの家)」という複合施設で、飲食と写真撮影を一度に楽しめる作りが人気を集めていた。トゥードゥック側の川沿いという立地も、都心の喧騒から離れた雰囲気づくりに効いていた。改名後もこの複合型の性格は引き継がれている。

10mの滝と瓦屋根、2,000平米が東洋の古い町並みに変わった

再開した空間は、木材と瓦屋根を主役にした東洋の古い町並みがテーマ。高さ10メートルを超える滝を中心に、岩場や池、曲がりくねった小道、渡り廊下でつないだ建物群が並ぶ。緑あふれる庭園から、水と石と木造建築を組み合わせた景観へと軸足を移した格好だ。

火災前のNoọng Ơiは、密集した観葉植物と木道が「エデンの園」を思わせるとしてSNSで拡散した。改名後の天景園は、同じ体験型の路線を保ちつつ、燃えやすい造花や樹脂を減らし、水景と石組みを増やしている。見た目の刷新と、火災の反省が同居した設計になっている。

1杯50,000〜70,000ドン、再開2日で1日約700人

飲み物の価格は50,000〜70,000ドン。円換算ではおよそ290〜400円で、ホーチミンのカフェとしては中〜やや高めの帯に入る。再開後の入りは、最初の2日でおよそ1日700人。火災前の平日200〜300人、休日1,000人超という水準からすると、まだ戻る途中の数字だ。

項目 火災前 再開後(最初の2日)
平日の来客 200〜300人/日 約700人/日
休日・祝日 1,000人超/日 集計前
飲み物1杯 50,000〜70,000ドン 同(約290〜400円)
敷地面積 約2,000平米 約2,000平米(火災部を全面改装)

為替は1円≒175ドン、1米ドル≒148円で計算した概算。価格は変動する。

体験型カフェがひしめくホーチミンで、天景園が示す再起の形

ホーチミンでは、空間そのものを目的地にするカフェが増えている。霊符をあしらった演出で人が殺到し臨時休業に追い込まれた修仙カフェのように、話題性が客足を一気に呼ぶ一方で、混雑や安全管理が課題になりやすい。天景園の全面改装は、燃えやすい内装を見直す判断でもあり、体験型が抱えるリスクへの一つの答えになっている。

日本から訪れる側にとっては、1杯400円前後で数時間の空間体験が買えるコスパの良さが利く。ハノイの鯉の池を飛び石で渡る温室カフェのように、飲み物より場所を目当てに行く楽しみ方が、ベトナムのカフェでは成立する。滞在の半日を、観光地巡りではなくこうした一軒でゆっくり過ごす選択肢として計算に入れておきたい。

行く前に押さえる場所・時間・料金

  • 場所: ホーチミン市トゥードゥック(現ヒエップビン地区)。中心部の1区からタクシーで30〜40分が目安
  • 屋号: 旧Noọng Ơi=現Thiên Cảnh Viên(天景園)。地図アプリは新旧どちらの名前でもたどれる場合がある
  • 料金: 飲み物50,000〜70,000ドン(約290〜400円)。入場は飲み物代のみの店が多いが、再開直後は運用が変わることもある
  • 混み方: 平日で1日700人規模。滝や水景を写真に収めるなら、休日より平日の午前が動きやすい
  • コーヒー文化と合わせて: 中心部では1杯70円ほどの布フィルターの路地コーヒーも健在で、価格と雰囲気の幅を一度に体感できる

10mの滝と再開2日700人、平日午前の半日に組み込む価値

2月22日のテト火災から半年、旧Noọng Ơiは天景園として10メートルの滝を掲げて戻った。再開2日で1日700人という数字は、体験型カフェの集客力と、火災を経た作り直しがひとまず噛み合ったことを物語る。ホーチミンに数日滞在するなら、1区からタクシーで足を延ばし、平日の午前に水景を撮りに行く半日を旅程に差し込む価値がある。

参照元

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この記事を書いた人

ベトナム・ホーチミン在住3年目|旅行で来るだけでは知ることができない、現地にいるからこそわかるローカル情報を中心に発信していければと思いベトナム旅行の専門情報サイトを立ち上げました。

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