ベトナム最大のカフェ「ミラノコーヒー」完全ガイド

当ページのリンクには広告が含まれています。
ホーチミンの街角カフェでベトナムコーヒーを楽しむ地元客

ベトナムのカフェといえば、Highlands CoffeeやThe Coffee Houseを思い浮かべる方が多いかもしれません。もう少し街角の普段使いの店をのぞいてみたいなら、候補になるのがMilano Coffee(ミラノコーヒー)です。白と黒を基調にした看板で知られ、加盟店を通じてベトナム各地に広がってきました。店舗数で国内最大と報じられた歴史もありますが、現在の順位とは分けて紹介します。初めての一杯は練乳入りのカフェ・スア・ダーから。飲み物だけをさっと買うのか、席でひと息つくのかを決めると、お店も選びやすくなります。ここでは成り立ち、メニュー、店舗ごとの違いと注文方法をまとめます。

ホーチミンの街角カフェでベトナムコーヒーを楽しむ地元客
目次

1. 小さな店から全国へ広がった庶民派カフェ

Milano Coffeeの物語は、2011年9月、ホーチミン市ゴーヴァップ地区のトンニャット通りに開いた一軒から始まりました。創業者のレー・ミン・クオン(Lê Minh Cường)氏は、1996年からコーヒーの焙煎・流通に携わってきた人物です。豆を卸す仕事から、自分たちのコーヒーをお客さんへ直接届ける店へ。大きな商業施設のカフェではなく、低い椅子で気軽に過ごす「カフェ・コック(cà phê cóc)」の親しみやすさを生かしたのが出発点でした。

Nhip Cau Dau Tuが掲載した2023年のインタビューでは、初期の店で焙煎する様子が見えることが、お客さんの関心を引いたとクオン氏は振り返っています。公式のブランド紹介でも、白と黒のデザインや小さな空間を生かした席づくり、清潔で気持ちよく過ごせるサービスを重視しています。路上カフェの気軽さをなくさず、店の見た目や淹れ方に一定の基準を設ける。その発想が加盟店展開につながりました。

加盟店を増やす方式で店舗網は広がり、CafeBizの2019年の報道では、2017年の店舗数で国内首位になったと紹介されています。また、Milanoの2024年7月の公式記事は、当時の規模を2,000店超・57省市としています。一方、投資パートナーMaestroの紹介では2025年に1,500店超とされ、資料間で数字が一致しません。最新の全店数や順位をひとつに断定するのは避けたいところです。2026年9月確認の公式紹介は32省市への展開を掲げています。規模の数字以上に旅行者に身近なのは、大型店だけでなく、地域の小さな店舗も担っているチェーンだという点でしょう。

小さく始めやすい店舗モデルも、広がりを支えてきました。2026年9月28日の公式掲載例では、既存の設備などを生かすLEANが7,344万VNDから、KIOSKが1億1,556万VNDから。これは各プランの提示額で、どの店も総額9,000万VNDで開業できるという意味ではありません。旅行者には、同じ看板でも持ち帰り向けの小型店と、客席のある店が存在する理由として知っておくと役立ちます。

2. これだけは外せない!おすすめメニュー

Milano Coffeeは庶民的な価格帯を軸にしたブランドですが、全店共通の最安値を前提にせず、利用する店舗のメニューで予算を決めましょう。以下では公式の商品紹介に加え、2026年9月28日に確認したホーチミンの66 Huỳnh Mẫn Đạt店のbeFood掲載価格を具体例にしています。同店のブラックコーヒーは26,000VND。掲載額は配達サービス上の飲み物価格で、店頭価格や他店の価格、配送料込みの総額を示すものではありません。

① 王道:カフェ・スア・ダー(Cà Phê Sữa Đá)

ベトナムらしい定番を試したいなら、練乳入りアイスコーヒーのカフェ・スア・ダーが分かりやすい一杯です。66 Huỳnh Mẫn Đạt店の配達メニューでは「Cà phê Sữa Đá pha Phin」が29,000VNDと掲載されています。「pha phin」はベトナム式のフィンで淹れるという意味。ブランドの公式商品紹介でもフィン式が中心とされていますが、店舗モデルにはコーヒーマシンを備えるものもあります。必ず自分の席で一杯ずつ滴下されるとは限らないので、抽出を眺めたい場合は提供方法も聞いてみましょう。

練乳が底に分かれているときは、飲む前にスプーンやストローで混ぜると、甘さが均一になりやすくなります。コーヒーの苦味と練乳の甘さを合わせる飲み物なので、無糖のアイスカフェラテとは違うものとして選ぶのがコツです。甘さを控えたいなら「Ít sữa đặc(練乳少なめ)」と伝える方法もあります。ホットを希望するときは「Cà Phê Sữa Nóng(カフェ・スア・ノン)」。氷入りはđá、温かいものはnóngと覚えると、別の店でも注文に使えます。

② 話題の味:カフェ・ムオイ(Cà Phê Muối/塩コーヒー)

定番から少し変えてみたいときには、塩クリームを合わせたコーヒーも候補になります。66 Huỳnh Mẫn Đạt店の配達メニューには「Cà Phê Kem Muối」が35,000VNDで掲載されています。「Muối」は塩、「Kem」はクリームを指すので、店頭で似た名前が並んでいたら商品を見分ける手がかりになります。扱いは店舗によるため、塩コーヒーを目当てに出かけるなら、その支店のメニューを見ておきましょう。

選ぶときの違いは、通常のミルクコーヒーに対して、塩味のあるクリームを合わせること。甘い飲み物やクリーム系が好きな方に向いた候補です。逆に、ブラックコーヒーのようにすっきり飲みたい日には、定番のCà Phê Đenから選ぶほうが好みに近いでしょう。層を分けた見た目の商品なら、混ぜる前に眺めるのも楽しみのひとつ。ただし、全店で同じ三層仕立て、同じクリーム量というわけではありません。味を断定するより、その店の写真と説明を見ながら選ぶと期待がずれにくくなります。

③ 暑い日に:フルーツ系&フローズンドリンク

暑い日の街歩きで、氷を使った冷たい一杯が欲しくなることもあるでしょう。公式メニューには「Đá xay(氷を砕いたブレンドドリンク)」のカテゴリーがあり、コーヒー系だけでなく果物を組み合わせた商品も載っています。桃系の「Hoàng Đào Đá Xay」、マンゴーとココナッツを合わせた「Xoài Cốt Dừa Đá Xay」、柑橘系の「Tắc Đá Xay」などです。スムージーという日本語だけで探すより、Đá xayの欄と写真を見ると見つけやすくなります。

果物系を選ぶなら、桃やマンゴーなどの風味を楽しみたいのか、コーヒーも一緒に飲みたいのかで絞ってみてください。公式には「Cà Phê Đá Xay」もあり、こちらはコーヒーを使う別の選択肢です。商品名に果物が入っていても、生の果実だけで作るとは限りません。乳やシロップなどの組み合わせ、甘さの調整については商品ごとに尋ねましょう。子ども用に選ぶときも、コーヒーやお茶を使うものと区別しておくと注文しやすくなります。価格と販売商品は利用する店のメニューで決め、持ち帰りなら「Mang đi」と添えれば伝わります。

3. ローカル体験の真髄:ミラノの楽しみ方

Milano Coffeeで楽しみたいのは、観光の合間に街の普段の時間へ少し混ざることです。低い椅子を並べた開放的な店なら、道を行き交うバイクを眺めながら一杯、という過ごし方ができます。ただし、すべての店が歩道の半屋外席というわけではありません。公式には標準型のG1、より広いG1上位型、小型のKIOSK、既存設備を生かすLEANなど複数のモデルがあります。座ってゆっくりしたい日に、小さな持ち帰り中心の店を選ばないよう、入口から客席を見ておくとよいでしょう。

内装も一種類ではありません。公式のKIOSKモデルでは黒と木目調のカウンターが紹介される一方、G1標準型は30〜70m²の物件を想定しています。実際の椅子や席の数、冷房の有無は、その店を選ぶときの確認ポイントです。街の音を楽しむなら開放的な席、暑さを避けて休みたいなら日差しを避けられる席、と考えると選びやすくなります。Wi-Fiが使えることとスマートフォンを充電できることは別なので、作業や充電もしたい場合には、注文前に電源のある席を聞いておきましょう。

朝の散歩に一杯を組み合わせるのは、おすすめの使い方です。ホテルの近くで営業している店を選べば、遠くの有名店へ行く時間を取らなくてもカフェに寄れます。営業時間は支店別なので、早朝に使うなら前日に地図の店舗情報や店頭表示を見ておきましょう。公式のKIOSK紹介にはバインミーやスナックなどの軽食も挙げられていますが、朝食が必ず揃うわけではありません。しっかり食べたい日は飲み物と軽食の両方を確認してから座ると、次の予定へつなげやすくなります。夕方の休憩にも同じように、近さと席の使いやすさで選んでみてください。

フランチャイズ制ゆえの店ごとの違いも、Milano Coffeeを巡る面白さです。ただし、加盟店が自由に何でも決めているわけではなく、公式の加盟案内には淹れ方や分量、価格・商品供給のルールが示されています。その共通の土台に、物件の形や席づくり、店主の運営が重なっていると考えると分かりやすいでしょう。数軒に寄る機会があれば、同じ飲み物で比べてみると、商品だけでなく過ごしやすい席や街の雰囲気にも好みが見つかるかもしれません。

4. 日本人観光客のための実践ガイド

Milano Coffeeは観光客向けのカフェではないため、いくつか知っておくと安心な情報があります。初めて訪れる方のために、実践的なポイントをまとめました。

店舗の見つけ方

白と黒を基調にした「MILANO COFFEE」の看板が目印です。まず公式サイトの「HỆ THỐNG ĐẠI LÝ(加盟店網)」か地図で、ホテルや次の目的地に近い店舗を探しましょう。地図では店名だけでなく通り名と番地も確認すると、同じ名前の別支店と取り違えにくくなります。メニュー例で挙げたHuỳnh Mẫn Đạt店はホーチミンの同通り66番地。場所を保存するときも「66 Huỳnh Mẫn Đạt」と番地まで残すと便利です。

注文方法

英語メニューがなくても、商品名を画面に出して見せる方法があります。練乳入りのアイスなら「Cà phê sữa đá」、ブラックなら「Cà phê đen đá」。そのあとに店内か持ち帰りかを伝えると注文がまとまります。一般客向けアプリは「MilanoCoffee – Tích điểm」で、公式の2024年10月の発表では注文・受取予約、ポイント、近隣店舗検索が案内されています。加盟店運営者向けの別アプリと混同しないようにしましょう。短い旅行で一度だけ寄るなら、アプリを入れることから始めず、店頭メニューを指して注文する方法でも十分です。

支払いについて

ベトナムドンの現金を少額紙幣で用意しておくと、飲み物一杯の会計をしやすくなります。カードやQR決済を使いたい場合は、注文前に対応しているか聞いておきましょう。店頭では商品・サイズ・追加トッピングを合わせた合計を確認し、配達アプリでは配送料やサービス料も含めて見るのがポイントです。チップの有無を国全体の習慣だけで決めつける必要はありません。まずは会計で示された料金を確認し、注文と合っているかを確かめれば落ち着いて支払えます。

知っておきたいマナーとコツ

  • 席の確保:椅子が空いていても、連れの席かもしれません。店員かそのテーブルの人に、使ってよいか一声かけてから座りましょう。
  • テイクアウト:持ち帰りは「Mang đi(マン・ディ)」、店内は「Uống tại chỗ(ウオン・タイ・チョー)」。容器や袋の形は店によるので、注文時に持ち帰ることを先に伝えるとスムーズです。
  • 滞在時間:長く過ごすなら、席の使い方や閉店時間を見ながら。小型店や混雑している店で、一杯あれば何時間でも席を使えるとは限りません。
  • トイレ事情:小型の店舗やキオスクでは、利用できるトイレがあるとは限りません。子ども連れや長めの休憩なら、席を決める前に確認しておくと安心です。

Highlands Coffeeとの比較

Highlands CoffeeやThe Coffee Houseと比べるなら、単純に「Milanoは半額」と考えるより、同じ種類・サイズの飲み物と、その店でどう過ごせるかを合わせて見てみましょう。Milanoの小型店は、近所で一杯を買う使い方に合います。一方、冷房のある客席で長めに休むことが目的なら、チェーン名だけでなく候補店の写真と設備を比較したほうが選びやすくなります。どちらが本物のベトナムということではなく、街歩き、待ち合わせ、作業といった目的に合わせて使い分けられるのが、カフェの選択肢が多い街の楽しさです。

5. まとめ

Milano Coffeeは、2011年にホーチミンで始まり、地域の加盟店を通じて広がってきた庶民派のカフェチェーンです。店舗数の大きさだけでなく、近所で気軽に飲む一杯を支えていることに、このブランドらしさがあります。定番のミルクコーヒーから塩クリーム系、果物を合わせたブレンドドリンクまで、選択肢も広がっています。

初めてなら、カフェ・スア・ダーを一杯。練乳の甘さを控えたいのか、店内でゆっくりしたいのか、持ち帰って次へ向かうのか。その日の希望をひとつ決めるだけでも、メニューと店を選びやすくなります。開放的な席から街を眺める時間も、旅先の小さな休憩として楽しめるでしょう。

次のベトナム旅行では、白と黒の看板を見かけたら、まずメニューと空いている席をのぞいてみてください。無理に遠くの支店を目指さなくても、ホテルの近くや散歩の途中で、自分に合う一軒が見つかるかもしれません。店ごとの違いも含めて楽しむと、いつものコーヒー休憩が街を知るきっかけになります。

🗺️ Milano Coffeeの基本情報・看板メニュー・地図・口コミは店舗ガイド(カード)でまとめています。

🗺️ ほかのカフェとも比べたいなら、ベトナムの人気カフェ30店 徹底比較ガイドで一覧から探せます。

🧳 ベトナム旅行の予約はこちら
ホテル予約「agoda」
ベトナムのホテルをお得に予約
ダナン・ホイアン・ホーチミンの人気ホテルが割引価格で予約可能。当日予約や無料キャンセルに対応した宿も多く、現地での急な予定変更にも柔軟に対応できます。
#最安値をチェック →
広告(A8.net)
agoda
海外旅行予約「NEWT」
航空券とホテルをまとめて手配
ベトナム行きのフライトと宿をアプリで一括予約。ポイント最大5%還元、24時間の日本語サポートつきで、初めての海外旅行でも安心して準備を進められます。
#旅行をかんたん予約 →
広告(A8.net)
NEWT

航空券・ツアー・eSIM・海外旅行保険まで、出発前にやる順に手配先を並べたベトナム旅行の予約まとめもあわせてどうぞ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ベトナム・ホーチミン在住3年目|旅行で来るだけでは知ることができない、現地にいるからこそわかるローカル情報を中心に発信していければと思いベトナム旅行の専門情報サイトを立ち上げました。

目次