シンガポール4代目料理人Jonathan Kohがホーチミンに「VOYAGE」開業——フレンチ×アジアの15席

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料理一家4代目がサイゴンを選んだ理由

シンガポールで4世代にわたり料理の道を歩んできたJonathan Koh氏が、ホーチミン市トゥドゥック市(旧2区)のLê Văn Miến通り51番地にファインダイニング「VOYAGE」をオープンした。フランスのミシュラン星付きレストラン「Le Jardin des Sens」「La Villa Augusta」で修行を積んだKoh氏が、「静かな誠実さ(quiet integrity)」をコンセプトに掲げる店だ。

メニュー構成と食材調達

VOYAGEのテイスティングメニューは、フランス料理の古典的な規律とアジアの感覚的なニュアンスを融合させる。ダラット高原の野菜、日本沿岸の海産物を中心に、Koh氏が数カ月かけて1皿ずつ開発している。

公開されている料理の一部は以下の通り。

  • 大トロ・シマアジ・イクラのタルト
  • 海苔ブリオッシュ——バフンウニとラルドを添えて
  • ベトナム産トマトの多重変奏(生・セミドライ・凝縮ソース)
  • 再解釈したグジェールとミルフィーユ

Koh氏はプレスリリースで「スペクタクルではなく、食材の感情的な共鳴(emotional resonance)を追求する」と語っている。

背景——ホーチミンのファインダイニング急成長

ホーチミンのファインダイニングシーンは、ここ数年で急速に層が厚くなっている。CieL DiningがFood & Wine誌「世界TOP10」3位に選ばれたのは記憶に新しい。Anănが2023年にミシュラン1つ星を獲得して以降、海外シェフの進出が加速している。VOYAGEの開業は、サイゴンが「食べるためだけに訪れる価値がある都市」として認知され始めた証拠だ。

コースの構成比較

レストラン エリア コース数 特徴
VOYAGE トゥドゥック市(旧2区) テイスティング 仏古典×アジア感性
CieL Dining トゥドゥック市 テイスティング 北欧×日本
Vore 1区 12コース ベトナム食材の再構築
Anăn Saigon 1区 11コース ベトナム伝統のモダン化

業界・メディアの反応

  • 「シンガポールのシェフがわざわざベトナムに拠点を構える時代になった。サイゴンの食シーンが東南アジアの中心軸になりつつある」(地元フードジャーナリスト)
  • 「ダラット野菜と日本の海産物の組み合わせは、ベトナムの地産食材に新しい文脈を与える」(飲食業界関係者)
  • TripAdvisorではオープン直後からレビューが投稿され始め、「静かで落ち着いた空間」との評価が目立つ。

日本人旅行者への実用ガイド

VOYAGEがあるLê Văn Miến通りは、タオディエン(Thảo Điền)エリアの中心部。1区からGrabで約15分。同エリアにはデザートカフェも集中しており、ディナー前後の散策にも適している。予約はvoyage-saigon.comから。ドレスコードの明示はないが、スマートカジュアルが無難だ。

ホーチミン発ファインダイニングの波及

VOYAGEの開業に前後して、元Esta料理長のLong Cuong氏が1区に「Vore」を開業、フードインフルエンサーDancy Chun氏の「Archive」も2026年後半に控えている。ホーチミンは「ストリートフードの街」から「ストリートフードもファインダイニングもある街」へと変貌中だ。新規カフェの出店ラッシュも含め、飲食業への投資が過去最高水準に達している。

店舗情報

項目 詳細
店名 VOYAGE
住所 51 Lê Văn Miến, An Khánh, Thủ Đức, HCMC
シェフ Jonathan Koh(シンガポール出身・4代目)
ジャンル フレンチ×アジア・テイスティングメニュー
予約 voyage-saigon.com/reservation
SNS Facebook: @voyageinsaigon

まとめ

シンガポールの料理一家4代目が、サイゴンの静かな通りに構えた1軒。ダラット高原の野菜と日本の海産物を、フランス古典の手法で仕上げるテイスティングメニューは、タオディエンエリア散策と組み合わせて体験したい。voyage-saigon.comで事前予約を。

出典: PR Newswire / Esquire Vietnam

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この記事を書いた人

ベトナム・ホーチミン在住3年目|旅行で来るだけでは知ることができない、現地にいるからこそわかるローカル情報を中心に発信していければと思いベトナム旅行の専門情報サイトを立ち上げました。

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