ベトナムの食卓やカフェに欠かせないのが緑茶(trà xanh)です。とくに北部タイグエン省タンクオン(Tân Cương)地区は国内屈指の名産地として知られ、しっかりした渋みと、飲んだあとにふわりと広がる甘い後味が特徴です。日本の緑茶とは渋みの出方も香りも違うため、お茶好きの人へのお土産として喜ばれます。
ベトナム緑茶とは?
Characteristics
ベトナム緑茶はタイグエン省タンクオン地区を中心に栽培され、現地では一年を通して飲まれている定番のお茶です。茶葉を強めに揉み込んでつくるため、淹れると緑がかった黄金色になり、最初に来る力強い渋みと、そのあとに残る甘みのコントラストが楽しめます。日本の煎茶よりも香ばしさと苦味がはっきりしていて、濃いめに淹れて食後に飲む人が多いのも現地らしい飲み方です。タンクオン産は摘む部位で等級が分かれ、一芯だけを摘む đinh(ディン)が最上級、一芯一葉の nõn tôm(ノントム)、一芯一〜二葉の móc câu(モックカウ)と続きます。同じ「タンクオン産」でも等級表記で味の濃さや価格が変わるため、選ぶときの手がかりになります。ベトナムの抹茶事情と合わせて知ると、緑茶文化の幅広さが見えてきます。
Why it's chosen as a souvenir
- 茶葉タイプは軽くてかさばらず、複数まとめて買いやすい
- 渋みと甘みのギャップが日本の緑茶と違い、味の発見がある
- タンクオン産は産地ブランドが明確で贈り物の説明がしやすい
- 価格帯が広く、自分用から手土産まで選びやすい
Types and how to choose
ベトナム緑茶は産地・等級・形状でいくつかに分かれます。タンクオン産には摘み取る部位ごとに細かい等級名があり、現地では「đinh(ディン)> nõn tôm(ノントム)> móc câu(モックカウ)」の順に上級とされます。お土産なら産地表記のあるものを選ぶと失敗が少なく、味の好みに合わせて等級を変えるのがおすすめです。
Type
| trà đinh(ディン茶/最上級) | 茶葉の先端の一芯だけを摘んだ最上級グレード。乾いた茶葉が細かく丸まり、タイグエンで最も高価とされる |
|---|---|
| trà nõn tôm(ノントム茶) | 一芯一葉を使う上級グレード。乾燥後の茶葉が小さく固く揃い、「エビの背」のように丸まる |
| trà móc câu(モックカウ茶) | 一芯一〜二葉を使う標準グレード。仕上がりが釣り針(câu)状にカーブし、品質と価格のバランスがよい |
| Teabag type | 個包装で配りやすく、淹れ方を選ばない手軽さが魅力 |
Points for choosing
- 産地表記——Tân Cương / Thái Nguyên の記載があると品質の目安になる
- 等級名——đinh / nõn tôm / móc câu の表記で上級〜標準の見当がつく。贈答は đinh・nõn tôm、自分用や配り用は móc câu が選びやすい
- Form——荷物を軽くしたいなら茶葉、手軽さ重視ならティーバッグ
- Packaging——密閉性の高い缶や袋なら香りが長持ちする
同じ茶葉でも香りづけのしかたで印象は変わります。花の香りが好みなら、緑茶を土台にした香り茶も候補に入れて選ぶと幅が広がります。


Major brands and labels
現地のスーパーやお茶専門店で見かける代表的なブランドを挙げます。産地直営や専門店では試飲できる店も多いので、味を確かめてから選べます。同じ「緑茶」でも等級や産地でかなり味が変わるため、一杯ためしてから決めると好みに合った品を持ち帰れます。緑茶は数あるベトナムのお茶の出発点ともいえる存在で、ここを押さえておくとジャスミン茶やハス茶など香り茶の違いもわかりやすくなります。
| Tan Cuong Hoang Binh | タンクオン産を主力にする緑茶ブランド。産地表記が明確で贈答向き |
|---|---|
| Cozy | スーパーで広く流通。ティーバッグも多く手軽に買える |
| Hà Thái | タイグエン系の茶葉を扱うブランド。緑茶好きに知られる |
Recommended ways to drink and enjoy
ベトナム緑茶は熱湯でさっと淹れるのが現地流です。渋みを抑えたいときは湯温を少し下げ、濃いめが好きなら茶葉を多めにします。
- 茶葉ティースプーン1杯に熱湯200ml、30〜40秒ほど蒸らす
- 渋みが苦手なら80℃前後に湯を冷ましてから注ぐ
- 濃いめに淹れて食後の一杯にすると後味の甘みが引き立つ
- 二煎目・三煎目と味の変化を楽しめる
Where to buy and price ranges
緑茶はベトナム全土で手に入りますが、産地に近い北部ほど種類が豊富です。試飲できる専門店を選ぶと好みに合う一品を見つけやすくなります。
- タンクオン産地直営店(タイグエン省)——産地ならではの品揃えと鮮度
- ハノイのお茶専門街(ハンコイ通り等)——専門店が集まり試飲しやすい
- スーパー——ブランド品が手頃な価格で並ぶ
- Airport duty-free shops——出発前にまとめ買いできて便利
ハノイは緑茶の専門店が集まる街で、産地のタイグエン省にも足を延ばせます。街歩きと合わせてお茶選びを楽しみたい人は、観光情報もチェックしておくと動きやすくなります。

Price range
| 一般緑茶(200g前後) | 約400〜800円 |
|---|---|
| タンクオン産 上級(100〜200g) | About 900–2,000 yen |
| Teabags (around 25 bags) | 約500〜1,000円 |
Tips for making it a souvenir
緑茶は香りが命なので、開封のしやすさと密閉性をチェックしておくと渡したあとも長く楽しんでもらえます。
- 香りを保つため密閉できる缶入りや袋を選ぶ
- 配り用にはティーバッグ、お茶好きには産地表記の茶葉と使い分ける
- 産地(タンクオン)の話を添えると贈り物の印象が深まる
- 荷物の底でつぶれないよう缶入りは衣類で包むと安心
Frequently asked questions
- ベトナム緑茶は日本の緑茶と何が違いますか?
-
茶葉を強めに揉んでつくるため、渋みがはっきり出やすく、そのあとに甘い後味が残るのが特徴です。香ばしさも強めで、濃いめに淹れて食後に飲む人が多いです。
- お土産にはどの種類がおすすめですか?
-
お茶好きへの贈り物なら産地表記のあるタンクオン産の上級茶葉が向き、なかでも一芯だけを摘む đinh や一芯一葉の nõn tôm は上級グレードです。職場などへの配り用なら móc câu やティーバッグが手頃です。用途で等級と形状を変えるのがおすすめです。
- 賞味期限や保存はどうすればいいですか?
-
未開封なら数か月から1年程度のものが多く、開封後は密閉して湿気と直射日光を避けて保管します。香りが飛びやすいので早めに飲み切ると風味を楽しめます。
- どこで買うのが安心ですか?
-
味を確かめたいなら試飲できるハノイのお茶専門店や産地直営店、手軽さ重視ならスーパーや空港免税店が便利です。産地表記の有無を確認して選びましょう。
