蓮の花の香りを緑茶に移したハス茶(trà sen)は、かつて宮廷で楽しまれた由緒あるベトナムの高級茶です。とくにハノイの西湖でとれる蓮を使ったものが有名で、花にお茶を詰めて香りを移す手間のかかる伝統製法が今も受け継がれています。上品で甘い花の香りは特別感があり、贈り物として一目置かれるお土産です。
ハス茶とは?
Characteristics
ハス茶(trà sen)は、緑茶の茶葉に蓮の花の香りを移してつくる香り茶で、ベトナムでは宮廷由来の高級茶として親しまれてきました。本格的なハノイ西湖(Tây Hồ)のハス茶は、花の中心にある雄しべの白い香り粒「gạo sen(ガオセン=蓮の米)」を手作業で取り出し、茶葉と層に重ねて何度も着香する手間のかかる製法でつくられます。gạo sen は傷つけると香りが先に飛んでしまうため一粒ずつ丁寧に外す必要があり、香りを深めるために着香を繰り返します。これに対し、花弁ごと短時間で香り付けする簡易な方法(ướp xổi)や香料系の製品もあり、価格や香りの奥行きが変わります。口に含むと上品で甘い花の香りがふわりと広がり、ジャスミン茶よりも香りが奥深く、特別な日の一杯にふさわしいお茶として知られています。
Why it's chosen as a souvenir
- 宮廷由来という背景があり、贈り物に物語を添えられる
- 西湖の蓮を使った製品はとくに高級感がある
- 上品な花の香りで特別感があり目上の人にも渡しやすい
- 手間のかかる伝統製法が話のきっかけになる
Types and how to choose
ハス茶は香り付けの方法と等級で品質が大きく変わります。本格的な香りを求めるなら gạo sen を使う着香のものを、手頃に楽しむなら簡易着香や香料タイプを選ぶとよいでしょう。
Type
| gạo sen 着香(最高級) | 蓮の雄しべの香り粒 gạo sen を取り出し、茶葉と重ねて何度も着香する伝統製法。香りが奥深く高価 |
|---|---|
| 簡易着香(ướp xổi)・乾燥着香 | 花弁ごと短時間で香り付けする手頃な製法。本格品より香りは軽め |
| 西湖(Tây Hồ)産ブランド | ハノイ西湖の蓮を使った代表的な高級ライン |
| ティーバッグ・香料タイプ | Individually wrapped and convenient. Good for everyday use or handing out |
Points for choosing
- 製法——香り重視なら gạo sen を使う本格着香、手頃さ重視なら簡易着香や香料タイプ
- Growing regions——西湖(Tây Hồ)産の表記があると高級ラインの目安になる
- 等級——贈答用は上級品、自分用は一般タイプと使い分ける
- Packaging——化粧箱入りは贈り物としての見栄えがよい
香り茶を比べたいなら、ジャスミン茶と土台になる緑茶も一緒に見ておくと、ハス茶の香りの奥行きがより際立ちます。


Major brands and labels
市場や専門茶店で扱われる代表的なブランドを紹介します。試飲できる店もあるので香りを確かめて選べます。
| Hung Cuong | ハス茶を扱う老舗系ブランド。香り付けの品が手に入りやすい |
|---|---|
| Phuc Long | カフェも展開する人気ブランドで、香り茶の品揃えが豊富 |
| Tea Garden | ギフト向けの化粧箱入りなども扱う |
Recommended ways to drink and enjoy
ハス茶は繊細な香りを生かすため、湯温を少し抑えてゆっくり淹れるのがおすすめです。香りそのものを味わうお茶として楽しみましょう。
- 茶葉ティースプーン1杯に80〜85℃の湯200ml、1分ほど蒸らす
- 熱すぎる湯は香りを荒らすので少し冷ましてから注ぐ
- 二煎目まで香りが続くので茶葉を急がず使い切る
- 食後や来客のもてなしの一杯にすると特別感が出る
Where to buy and price ranges
ハス茶は市場や専門店、空港など幅広く手に入りますが、品質の幅も大きいお茶です。試飲できる店を選ぶと安心です。
- ベンタイン市場・ドンスアン市場——種類が多く価格交渉もできる
- スーパー(ロッテマート、Co.opマート)——ブランド品が手頃に並ぶ
- 専門茶店——花詰め製法など本格的な品を選べる
- Airport duty-free shops——化粧箱入りの贈答品が見つかりやすい
ハス茶の名産地として知られるのがハノイの西湖です。蓮の名所を訪ねる旅と合わせるなら、現地の観光情報も見ておくと回りやすくなります。

Price range
| 香り付けタイプ(100g前後) | 約700〜1,500円 |
|---|---|
| 花詰め製法 上級(100g前後) | 約2,000〜5,000円 |
| Teabags (around 25 bags) | 約500〜1,200円 |
Tips for making it a souvenir
ハス茶は等級の幅が広いので、贈る相手に合わせてグレードを選ぶと印象がよくなります。製法の話を添えると価値が伝わり、同じ蓮を使うお茶でも実を使う蓮の実茶とは別物である点を補足しておくと相手も理解しやすくなります。
- 目上の人や特別な相手には gạo sen を使う本格着香の上級品を選ぶ
- 化粧箱入りなら贈り物としての見栄えがよい
- 西湖(Tây Hồ)産や gạo sen 着香の背景を伝えると喜ばれやすい
- 香りが繊細なので密閉して持ち帰り早めに渡す
名前が似ている蓮の実茶は、花の香りではなく実を使ったまったく別のお茶です。取り違えを防ぐためにも、違いを先に知っておくと安心です。

Frequently asked questions
- ハス茶とジャスミン茶はどう違いますか?
-
どちらも緑茶に花の香りを移した香り茶ですが、ハス茶は蓮の花を使い、宮廷由来の高級茶として知られます。香りはより奥深く上品で、特別な一杯として親しまれています。
- 本格的な製法とは何ですか?
-
蓮の花の中心にある雄しべの白い香り粒「gạo sen(蓮の米)」を手作業で取り出し、茶葉と層に重ねて何度もくり返し着香するつくり方です。とくにハノイ西湖のハス茶で知られ、手間がかかるぶん香りが奥深く高級品に用いられます。
- 贈り物にはどのグレードがよいですか?
-
目上の人や特別な相手には gạo sen を使う本格着香の上級品や化粧箱入りが向いています。自分用や日常使いなら簡易着香や香料タイプでも十分楽しめます。
- どこで買うと安心ですか?
-
本格的な香りを求めるなら試飲できる専門茶店、手頃に選ぶならスーパーが便利です。市場は種類が豊富ですが品質の幅も大きいので試飲や産地表記を確認しましょう。
