コーヒーを飲むとき、あなたは何を思い浮かべますか?イタリアのエスプレッソ?アメリカンな大きなマグカップ?
実はベトナムはICO(国際コーヒー機関)のデータで世界第2位のコーヒー生産国。その独自の文化と味わいは、一度体験すると忘れられない魅力があります。濃厚で香り高いロブスタ種を中心に、独特の抽出器具「フィン」で淹れる伝統的なスタイルは、フランス植民地時代から続く長い歴史を持っています。
ホーチミンの街角に立ち並ぶカフェでは、甘い練乳と苦いコーヒーが織りなす絶妙なハーモニーを楽しむことができるんです。

私が初めてベトナムコーヒーを飲んだとき、その濃厚さと甘さのバランスに驚きました。日本のコーヒーとは全く異なる味わいなのに、不思議と心地よい満足感があったんです。
今回は2025年9月現在、ホーチミンで絶対に訪れるべきコーヒーショップをご紹介します。観光客向けの有名店から地元で愛される隠れた名店まで、あなたのベトナムコーヒー体験を充実させるガイドです。
ホーチミンで人気のチェーン系コーヒーショップ
まずは初めてのベトナムでも入りやすい、人気チェーン店をご紹介します。
ベトナムのコーヒーシーンを語るうえで外せないのが「ハイランドコーヒー」です。1998年にベトナム系アメリカ人のデービッド・タイ(David Thai)氏によって設立されたこのチェーンは、ベトナム全土に展開しています。ホーチミン市内の至るところで見かけるため、気軽に本場のベトナムコーヒーを楽しめる最初の一歩としておすすめです。

ハイランドコーヒーのホワイトコーヒー(45,000ドン、約270円)は、練乳の甘さとコーヒーの苦味が絶妙なバランス。エアコンの効いた店内でゆっくりと味わえば、暑いホーチミンの街歩きの疲れも吹き飛びます。
もう一つの人気チェーン「フックロング(Phúc Long)」も見逃せません。ハイランドコーヒーよりも少し安めの価格設定で、ベトナムコーヒー特有の甘さを楽しめます。コーヒーは30,000ドン(約180円)からと手頃で、冷房の効いた店内には充電スポットもあり、観光の合間の休憩にぴったりです。
どちらも英語メニューがあるので、初めてのベトナム旅行でも安心して注文できますよ。
ホーチミン人気カフェチェーン比較
初めてホーチミンを訪れる方向けに、主要チェーンの特徴を比較します。
| チェーン名 | 特徴 | 価格帯 | おすすめメニュー | 雰囲気 |
|---|---|---|---|---|
| ハイランドコーヒー | 国民的チェーン・300店超 | 40,000〜70,000VND | カフェ・スア・ダー | モダン・エアコン完備 |
| フックロング | お茶×コーヒーの融合 | 45,000〜80,000VND | 蓮茶ラテ | 落ち着いた和モダン |
| コングカフェ | ジャングル風インテリア人気 | 55,000〜90,000VND | ココナッツコーヒー | フォトジェニック・観光客向け |
| ローカル露店 | 最も安価・地元の味 | 10,000〜25,000VND | カフェ・スア・ダー | 屋外・プラスチック椅子 |
価格は2024年末時点の目安です(1,000VND≒約6円)。
本場のエッグコーヒーを味わうなら
ベトナムコーヒーといえば、ユニークな「エッグコーヒー」も外せません。
卵黄とコンデンスミルクを泡立てたクリーミーな層がコーヒーの上に乗った、デザート感覚で楽しめる一杯です。元々は北部ハノイ発祥のメニューですが、今ではホーチミンでも本格的なエッグコーヒーが楽しめるようになりました。

「Little HaNoi Egg Coffee」は、ホーチミン1区にあるエッグコーヒー専門店です。トリップアドバイザーでも高評価を得ている人気店で、本場ハノイの味を忠実に再現しています。卵の泡立てにこだわり、きめ細かくフワフワな食感が特徴的。コーヒーの苦味と卵の甘さが見事に調和した一杯は、まるでティラミスのような味わいです。
「3T Egg Coffee」も、エッグコーヒーを求める観光客に人気のスポット。店内はレトロな雰囲気で、ベトナムの伝統的なカフェ文化を感じられます。エッグコーヒーだけでなく、ココナッツコーヒーなど他のベトナム特有のコーヒーバリエーションも楽しめるのが魅力です。
どうですか?普段のカフェラテとは全く違う体験ができそうでしょう?
地元民に愛される隠れた名店
観光客向けの有名店も良いですが、本当のベトナムコーヒー文化を体験したいなら、地元の人々に愛される名店を訪れてみましょう。
「Cong Ca Phe(コンカフェ)」は、ベトナム北部の山岳地帯をイメージした独特のインテリアが特徴的なカフェチェーン。軍服を思わせるグリーンを基調とした内装と、ノスタルジックな雰囲気が若いベトナム人に人気です。ココナッツコーヒーが看板メニューで、ココナッツの優しい甘さとコーヒーの苦味が絶妙なハーモニーを奏でます。

「KATINAT」は2016年にホーチミンで誕生し、現在では40店舗以上を展開する地元発のコーヒーショップ。ハイランドコーヒーと比べて甘さ控えめのコーヒーが特徴で、ホワイトコーヒーSサイズが39,000ドン(約234円)とリーズナブル。コーヒー以外のメニューも豊富で、ベトナムコーヒーのさまざまなバリエーションを試したい方におすすめです。
「Phuong Ca Phe(フォン カフェ)」は、ホーチミン1区の中心部にありながら、静かで集中できる環境が整っている穴場スポット。テーブル席にはコンセントが完備されており、Wi-Fiも高速。店内には多くの植物が植えられ、暑い日でも涼しく快適に過ごせます。チョコレートソースの上にほんのり焦げたマシュマロがトッピングされた「SICULA(ICE)」(70,000ドン、約420円)は、甘じょっぱい味わいが疲れた体に染みわたります。
ローカルなカフェでは、英語メニューがない場合もあります。そんなときは「カフェ スア ダー」(練乳入り氷コーヒー)や「カフェ デン ダー」(ブラック氷コーヒー)と言ってみましょう。簡単なベトナム語を覚えておくと、より深いコーヒー体験ができますよ。
ベトナムコーヒーのお土産選び
ベトナムコーヒーの魅力に取りつかれたら、お土産にコーヒー豆や関連グッズを買って帰りたくなるはず。
ハイランドコーヒーでは、1箱20袋入りのコーヒーパックが75,000ドン(約450円)で購入できます。日本でもAmazonなどで購入可能ですが、現地で買うとより種類が豊富でお得です。
本格的なベトナムコーヒーを自宅で楽しみたいなら、伝統的な抽出器具「フィン」も一緒に購入するのがおすすめ。ベンタイン市場やスーパーマーケットで手頃な価格で手に入ります。
ベトナムコーヒーに欠かせない練乳も忘れずに。ただし、日本への持ち込みには注意が必要なので、現地で飲み方をマスターして、日本で手に入る材料で再現するのが良いでしょう。
まとめ:ホーチミンでのコーヒー体験を最大限に楽しむために
ベトナムコーヒーの魅力は、その独特の味わいだけでなく、ゆったりとした時間の流れの中で味わう文化にもあります。ホーチミンを訪れたら、有名チェーン店から地元の人々に愛される隠れた名店まで、さまざまなコーヒーショップを巡ってみてください。
初めての方には、ハイランドコーヒーやフックロングなどのチェーン店がおすすめ。慣れてきたら、エッグコーヒーやココナッツコーヒーなどのユニークなバリエーションにも挑戦してみましょう。そして、地元の人々に混ざってローカルなカフェでコーヒーを楽しめば、より深いベトナム文化の理解につながるはずです。
あなたも2025年のホーチミン旅行で、ベトナムコーヒーの魅力に触れてみませんか?きっと忘れられない味の思い出になるでしょう。

