MSBは休眠口座に月120円、8月から3行が新手数料を開始

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ベトナムの銀行3行が、8月に入って口座手数料を相次いで新設・改定した。地元メディア Kenh14 が8月3日に報じた内容で、対象は MSB(ハンハイ商業銀行)、ACB(アジア商業銀行)、VIETBANK(ベトナム・トゥオンティン銀行)の3行。旅行者が短期滞在で使うぶんにはほぼ無縁だが、現地口座を持って生活・仕事をしている在住者や、ベトナム法人でSMS通知を使っている人には実費が発生する。どの口座が、いくら、いつから引かれるのか。円換算をつけて、確認すべきポイントと回避策まで整理する。

本記事の円換算は 1万ドン≒60円(1ドン≒0.006円、2026年8月上旬のレート)で計算している。相場は日々動くので、目安として読んでほしい。

目次

MSBは8月20日から、12カ月放置した口座に月2万ドン(約120円)

いちばん多くの在住者に関係しそうなのが MSB だ。デジタル口座アプリ「TNEX」上で12カ月連続して利用者本人の入出金が発生しなかった口座に対し、8月20日から月2万ドン(約120円、VAT込み)の管理手数料を取り始める。徴収日は毎月20日。

ポイントは「本人が動かしたか」で判定される点だ。ローンの自動返済や利息の入金、手数料の自動引き落としといったシステム側の動きは「活動」に数えられない。つまり、給与も振込も引き落としもない“寝かせたままの口座”が狙い撃ちになる。裏を返せば、月に1回でも自分でTNEXから送金や支払いをしておけば手数料はかからない。帰国して口座だけ残している人、使わなくなったサブ口座を放置している人は、8月20日より前に一度動かすか、解約するかを決めておきたい。

ACBの5,500ドンは「3条件すべて」を満たしたときだけ

ACB は国際デビットカードの手数料表を8月から改定し、決済に失敗した取引1件につき5,500ドン(約33円、VAT込み)を課す。見出しだけ読むと「失敗するたびに取られるのか」と身構えるが、実際は次の3つがすべて重なったときに限られる。

  • Google や TikTok などのデジタル広告・デジタルサービス加盟店での決済失敗であること
  • そのカードの当月の利用総額が300万ドン(約1万8,000円)未満であること
  • 同じカードで当月に30件以上の拒否取引が発生していること

失敗と見なされるのは、紐づく口座の残高不足、利用限度額オーバー、カードが停止状態、といったケースだ。狙いは、少額しか使っていないカードで海外サービスへの課金が何十回も弾かれ続ける状態、いわゆるサブスク登録の失敗ループにある。広告出稿やアプリ課金でカードが弾かれ続けている心当たりがある人は、残高不足のまま自動リトライを放置しないことが実質的な回避策になる。

VIETBANKのSMS通知は10月から従量制、上限20万ドン(約1,200円)

VIETBANK が変えたのは、法人向けの残高変動SMS通知サービスの料金だ。個人口座ではなく企業口座が対象なので、ベトナムで会社を回している人が対象になる。まず8月・9月は月5万ドン(約300円、VAT別)の定額。そして10月1日から使った通数に応じた従量制に切り替わる。

月間のSMS通数 料金(VAT別) 円換算の目安
0〜30通 5万ドン 約300円
30通超 5万ドン+超過1通ごとに800ドン 約300円+1通あたり約5円
上限 20万ドン/月 約1,200円

取引が多い法人口座ほど通知件数が積み上がるので、10月以降は月1,200円の上限に張り付くケースも出てくる。銀行アプリのプッシュ通知で代替できる部分は、SMSを止めてコストを抑える判断もあり得る。

3行に共通する「小口・放置ほど不利」という設計

並べてみると、3行の狙いは似ている。MSBは動かさない口座、ACBは少額なのにエラーを連発するカード、VIETBANKは通知を送りっぱなしにする法人。いずれも“少額・放置・リトライ”の口座から薄く広く回収する設計だ。近しい話として、ベトナムでは2026年1月から生体認証を済ませていない口座のオンライン取引が止まっており、口座の「棚卸し」が続いている。手数料の新設もその流れの延長線上にある。

ベトナムの口座を凍結させないための本人確認の実務は、顔認証しないと口座が止まる、ベトナム在住者の生体認証チェックで詳しくまとめている。あわせて確認しておきたい。

在住者が今週チェックしておく3点

  1. 使っていないMSB/TNEX口座はないか。 8月20日より前に月1回の入出金を入れるか、解約するかを決める。
  2. ACBの国際デビットカードで、少額利用のまま決済エラーが続いていないか。 残高不足の自動リトライは早めに止める。
  3. VIETBANKの法人口座でSMS通知を使っているか。 10月からの従量制を見据え、アプリ通知への切り替えを検討する。

いずれも1件あたりは数十円〜数百円の話だが、放置した口座やカードほど気づかないうちに積み上がる。カードでの支払い可否や現地での支払い手段については ベトナムでクレジットカードは使える?利用可能な場所と注意点、現金の用意については ベトナムの両替おすすめ方法 も参考にしてほしい。各行とも今回はアプリや店頭で公式の手数料表を告知しているので、自分の口座区分(個人か法人か、どのアプリか)で正式な料金を確認するのが確実だ。

参照元

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この記事を書いた人

ベトナム・ホーチミン在住3年目|旅行で来るだけでは知ることができない、現地にいるからこそわかるローカル情報を中心に発信していければと思いベトナム旅行の専門情報サイトを立ち上げました。

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