ライスペーパーを水に浸して食べる「バインチャン・ニュンヌオック」──Z世代発の謎屋台グルメがバズ

ベトナムの定番食材ライスペーパー(バインチャン)を、巻かずに水へ浸して戻し、各種ソースにつけて食べる──そんな素朴な食べ方「バインチャン・ニュンヌオック(bánh tráng nhúng nước)」が、2026年初頭からベトナムのSNSで一気に広がった。ベトナム大手紙トゥオイチェー系のThanh Niênが取り上げ、フォロワー40万人のフード系クリエイターの投稿が700万近い反応を集めるなど、Z世代を中心にバズ化している。

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そもそも「水に浸すライスペーパー」って何だ?

作り方はいたって単純だ。ライスペーパーを数枚重ね、水にくぐらせてやわらかく戻す。生地のようにもちっとした食感になったところで、好みのソースに浸して食べる。生春巻きのように具を巻くわけでも、焼くわけでもない。ライスペーパーそのものの食感を味わう、引き算のおやつである。

味の決め手はディップソース。塩漬け梅のペースト、シュリンプペースト、しょうゆといった塩系から、練乳やココナッツジュースの甘い系まで、何に浸すかで表情が大きく変わる。投稿者からは「バインウォット(蒸し米麺)を食べているみたいで、もちもちして塩気がきいている」という声も出ている。

なぜ2026年に火がついたのか

ヒットの理由は、徹底した手軽さにある。必要なのは家にある材料だけ。特別な調理器具も技術もいらず、誰でも数分で真似できる。SNSの「やってみた」と相性がよく、短尺動画で次々と拡散した。

一方で評価は割れている。「結局はソース次第で、それ自体は平凡」という冷めたコメントもあり、目新しさだけが先行している側面は否めない。料理として全く新しいわけではなく、「昔から似たものを食べていた」という地方在住者の証言も少なくない。むしろ地方のライスペーパー生産者に光が当たった点を歓迎する声が目立つ。

日本人旅行者はどう楽しむ?

ベトナムのライスペーパーは日本のスーパーやアジア食材店でも手に入る。旅の前後に自宅で試せるのが、このトレンドの面白いところだ。塩系なら梅やしょうゆ、甘い系なら練乳と、手持ちの調味料で味の振り幅を確かめてみてほしい。屋台で見かけたら、現地でどんなソースが添えられるかを比べてみるのも一興だ。

バズの本質は「素材への再注目」

派手な見た目ではなく、ありふれた食材の食べ方ひとつでここまで広がる。バインミーの片手動画やフォーの世界ランキングと同様、ベトナムの食は素材と日常の延長線上で世界に届いている。バインチャン・ニュンヌオックは、その軽やかな一例だ。

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出典:Thanh Niên

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この記事を書いた人

ベトナム・ホーチミン在住3年目|旅行で来るだけでは知ることができない、現地にいるからこそわかるローカル情報を中心に発信していければと思いベトナム旅行の専門情報サイトを立ち上げました。

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