ホーチミンで話題のカフェKatinatを徹底解説

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ホーチミン中心部の窓際席に置かれたソルトコーヒーとピーチティー

ホーチミンで、街歩きの休憩もカフェ巡りの楽しみにしたい。そんなときに候補になるのが、Katinat Coffee & Tea House(カティナット)だ。ベトナム式のミルクコーヒーからココナッツを合わせた一杯、果物を使ったティーまで揃い、店舗ごとに違う空間も楽しめる。まず飲み物を選ぶなら、コーヒー派はMê Sữa Đá、果物の風味を楽しみたい人はTrà Đào Hồng Đàiを入口にすると分かりやすい。観光途中に寄りやすい中心部の店と、景色を目的に訪れる川沿いの店では過ごし方も変わる。歴史、メニューの違い、店舗選びと注文のコツを順に紹介する。

ホーチミン中心部の窓際席に置かれたソルトコーヒーとピーチティー
目次

1. サイゴンの目抜き通りから生まれた急成長カフェ

Katinatの名前の由来を知ると、このブランドの奥行きがぐっと増す。「カティナ」とは、フランス統治時代にホーチミン市の中心部を貫いていた「Rue Catinat(カティナ通り)」のこと。現在のドンコイ通り(Dong Khoi)にあたるこの通りは、コロニアル建築が並ぶサイゴンを象徴する目抜き通りだった。2016年、そのドンコイ通りに1号店をオープンしたのがKatinat Saigon Kafeである。

昔のサイゴンを思わせる雰囲気と、現代的なコーヒーチェーンの使いやすさ。その組み合わせが、Katinatの出発点だった。ブランド刷新を担当したChochoi Creativeの説明では、2023年初めにプロジェクトが始まった時点で50店舗に拡大していたという。2026年9月28日に確認した公式店舗検索には114件が掲載され、ホーチミンだけでなくハノイなどにも店がある。ドンコイ通りの一軒から始まったブランドが、複数の街で選べるカフェへと広がった歩みだ。

同社によると、新しいブランドを打ち出したのは2024年4月19日。名称は「Katinat Saigon Kafe」から「Katinat Coffee & Tea House」へと変わり、コーヒーとティーの二本柱が看板にも表れるようになった。制作事例には「JOURNEY TO EXPLORE NEW TASTE(新しい味を探す旅)」という言葉が掲げられている。単に名前を変えたのではなく、立地や内装だけでなく飲み物そのものでも選ばれるブランドを目指した刷新だ。以前の店名で書かれた旅行記事と現在の看板が違っていても、別のチェーンになったわけではない。コーヒー専門店だと思って入るより、お茶や季節の組み合わせも見てみると選択肢が広がる。

2. これだけは外せない!おすすめメニュー

Katinatのメニューはコーヒー、ティー、フルーツドリンク、氷を砕いたブレンドドリンクまで幅広い。以下の価格は2026年9月28日に確認した公式掲載メニューに基づく。ドリンクは32,000〜89,000VNDで、基本のコーヒーと、抹茶やトッピングを組み合わせた一杯では予算が違う。表の「49」は49,000VNDという意味で、税込表示。追加トッピングは別料金なので、まず飲み物本体を選ぶと分かりやすい。ここでは旅行中に選びやすい3つのカテゴリーを紹介する。

① ひと味違う一杯:ココナッツ・クリーム系コーヒー

定番とは少し違う組み合わせを試したいなら、ココナッツコーヒーの「Mê Dừa Non」が候補になる。公式メニューではBESTの印が付き、Sサイズ49,000VND、Lサイズ60,000VND。英語名はYoung Coconut Coffeeだ。もう一つは「Cà Phê Kem Mây Chanh Vàng」で、英語名はLemon Foam Coffee、Sサイズ59,000VND。ココナッツを合わせるか、レモン風味のフォームを合わせるかで選ぶと、長い商品名にも迷いにくい。

なお、今回確認した公式メニューには、ソルトコーヒーという名前のドリンクは掲載されていなかった。レモンフォームのコーヒーを塩クリーム入りと取り違えないようにしたい。ソルトコーヒーを目的に行く場合は、訪問する支店での販売有無を先に確かめよう。新しい組み合わせを少量から試すなら、Sがある商品を選ぶとよい。クリームやミルクを足したくない日には、同じメニューに載るブラックコーヒーやアメリカーノも選べるので、写真の華やかさだけで決める必要はない。

② SNS映え:フルーツドリンクシリーズ

果物を使ったドリンクを選ぶなら、ピーチ系の「Trà Đào Hồng Đài」が分かりやすい入口だ。公式メニューの英語表記はHibiscus Peach Teaで、Lサイズ65,000VND。「Trà」はお茶、「Đào」は桃を表すので、この2語を覚えておくとほかのメニューも読みやすくなる。柑橘系ならタンジェリンティーの「Trà Quýt Hạ Du」がLサイズ69,000VND。桃系か柑橘系か、まず好みの果物から絞るとカウンターで慌てずに済む。

お茶とは別の方向で選ぶなら、アボカドとココナッツを組み合わせた「Bơ Già Dừa Non」もある。Sサイズ55,000VND、Lサイズ69,000VNDで、フルーツティーとは材料の組み合わせが違う。季節商品は入れ替わるため、過去の写真に写った飲み物を探すときは商品名も一緒に見せると伝わりやすい。なお、フルーツティーは果物の名前でもお茶を使う飲み物。子ども用やカフェインを避けたい人には、果汁だけの飲み物と同じものとして選ばないようにしたい。

③ ベトナムコーヒーの進化形:カティナ・ミルクコーヒー

ベトナムコーヒーの王道といえば「カフェ・スア・ダー(Cà Phê Sữa Đá)」、練乳入りのアイスコーヒーだ。Katinatでは、フィン式コーヒーの欄に「Mê Sữa Đá」があり、Sサイズ39,000VND、Lサイズ55,000VND。一方、エスプレッソの欄にある「Espresso Sữa Đá」はSサイズ35,000VND、Lサイズ48,000VNDとなっている。同じミルクコーヒーでもメニューの系統と値段が違うので、注文時には商品名まで指すと確実だ。

ベトナムらしい定番から試したい人にはMê Sữa Đá、飲み慣れたラテを選びたい人には「Latte Nguyên Bản」が候補になる。後者はホット50,000VND、アイスのSサイズ52,000VND。さらに、ミルクを合わせた「Mê Xỉu」もSサイズ39,000VND、Lサイズ55,000VNDで載っている。練乳入りコーヒーは、無糖のカフェラテとは別の飲み物として選ぼう。ミルクが底に分かれているときは、軽く混ぜてから飲むと甘さの偏りを避けやすい。豆の産地や配合は公式メニューだけでは分からないため、全商品が同じロブスタ豆を使うとは断定しない。

3. 洗練の空間:店舗デザインの魅力

Katinatの楽しみのひとつが、店舗ごとに異なるデザインだ。深い青やコーヒーを思わせる色使いは見られるものの、全店が同じ暗い色調で統一されているわけではない。たとえば173 Võ Thị Sáu店は、現地ブログ「月曜日のバインミー」の2024年12月の訪問記で、明るい木目とアイボリーに深い青を合わせた内装や、上階の客席が紹介されている。同じ看板でも、店を変えると雰囲気が変わるのが面白い。

建物の再利用で知られるのは、ヴォーティサウ店ではなくBình Phú(ビンフー)店だ。設計者Module Kらが紹介する2022年の事例では、幼稚園だった建物の構造を生かし、ガラスブロックや曲線的な階段を取り入れている。一方、川の眺めを楽しみたいならBến Linh Đông店。公式所在地は69b Đường Số 36で、「月曜日のバインミー」の2024年10月の訪問記には、サイゴン川を望むテラスが紹介されている。ただし、その訪問時は雨をしのげる席が限られていたという。建築を楽しむ店と、屋外の景色を楽しむ店を分けて選ぶと、雨の日の行き先も決めやすい。

街歩きの途中で休むなら、ドンコイ通りやグエンフエ通りの店が旅程に組み込みやすい。眺めのよい窓際やテラスを選ぶのも楽しいが、階数や席の配置は支店ごとに異なる。写真で見た席を目当てに行くなら、まず店名と住所を照合しよう。Wi-Fiや電源も、全店・全席で同じ条件とは限らない。173 Võ Thị Sáu店の訪問記にも、コンセントのない席が登場する。短い休憩なら空いている席で十分でも、充電や作業をしたい場合は、注文前に使える席を聞くほうが落ち着いて過ごせる。

4. 日本人観光客のための実践ガイド

Katinatをより快適に楽しむために、日本人旅行者に役立つ実践的な情報をまとめた。

おすすめ店舗
初めてなら、観光の動線にある中心部の店舗が使いやすい。公式サイトには91 Đồng Khởiの代表店舗と、158 Đồng Khởiの「Đồng Khởi 2」が載っている。「ドンコイ店」だけで探すと別の店へ向かうことがあるので、番地までメモしておこう。グエンフエ通りでは105 Nguyễn Huệの店舗と、68A Nguyễn Huệの「Oscar」が候補になる。散歩の途中に寄るなら中心部、川辺で過ごす時間を取りたいならBến Linh Đôngと、目的を分けて選ぶのがおすすめだ。

営業時間
営業時間は支店ごとに異なり、全店共通の6:30〜23:00とは案内できない。たとえばAEON MALL Bình Dương Canary内の店舗は、施設の店舗案内で10:00〜22:00と表示されている。路面店と商業施設内の店を同じ時間で考えないことが大切だ。早朝や夜遅くに訪れる場合は、目的の支店名で確認しよう。公式店舗一覧には各店の電話番号もあり、173 Võ Thị Sáu店は028 7309 1891と掲載されている。

注文のコツ
公式メニューには英語の商品名もある。ベトナム語の発音が難しければ、商品名を指してからサイズとアイス・ホットを伝えればよい。サイズ表示はS・Lで、商品によって一方だけのものもあるため、Mサイズがある前提で注文しないようにしよう。Mê Sữa Đáなら「Mê Sữa Đá, size S」と画面を見せるだけでも選んだ商品を伝えやすい。甘さを控えたいときは「Less sugar」または「Ít đường」、氷少なめなら「Ít đá」。調整できる範囲は飲み物によるので、希望を伝えてから注文を確定するとよい。

支払い方法
カードやQR決済を使いたい場合は、注文前にレジの対応表示を確認しよう。QRコードがあっても、自分の使っている決済アプリで支払えるとは限らない。ベトナムドンの現金も用意しておくと、会計の段階で慌てずに済む。予算を考えるなら、SのMê Sữa Đáが39,000VND、Lのピーチティーが65,000VNDというように、飲みたい商品とサイズを決めておくと分かりやすい。

混雑を避けるなら
「午前中なら必ず空いている」とは考えないほうがよい。173 Võ Thị Sáu店の2024年12月の訪問記では、日曜の午前10時には満席だったと報告されている。これはその日の様子で、現在いつも同じ混雑という意味ではないが、人気店をゆっくり楽しむなら予定を詰めすぎないほうがよい。飲み物だけが目的なら近くの別支店、内装や眺めが目的なら時間に余裕を持って目的の店へ、という使い分けができる。下の予約案内はハノイの98 Phố Huế店で、ホーチミンの店舗とは別。ソルトコーヒーの販売を保証するものではない点にも注意したい。

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ソルトコーヒーをハノイでも飲みたい人向けに。AutoReserveで予約できるKatinatは、ハノイのフエ通り店です。

予約できる店舗:98 Huế(ハノイ・ハイバーチュン区)。記事で紹介したドンコイ通り店とは別の店舗です。

5. まとめ

Katinat Coffee & Tea Houseは、2016年のドンコイ通りから広がり、2024年のブランド刷新を経て、コーヒーとお茶の両方を楽しめるチェーンになった。ミルクコーヒーの定番だけでなく、ココナッツやレモンフォーム、フルーツティーといった選択肢がある。店を選ぶ楽しさも大きく、観光の途中に寄る中心部の店と、建築や川の景色を目当てに訪れる店では、一杯の過ごし方も変わる。

初めてなら、ドンコイ通りやグエンフエ通りで、街歩きに都合のよい支店をひとつ選んでみよう。定番のMê Sữa ĐáをSサイズで試すのも、暑い日の休憩にピーチティーを選ぶのもよい。公式メニューで価格とサイズを見てから向かえば、現地では席や街の景色を楽しむ余裕ができる。話題の商品をすべて追うより、その日の気分に合った一杯を選ぶ。そんな使い方が、旅の途中のKatinatにはちょうどいい。

🗺️ Katinat Saigon Kafeの基本情報・看板メニュー・地図・口コミは店舗ガイド(カード)でまとめています。

🗺️ ほかのカフェとも比べたいなら、ベトナムの人気カフェ30店 徹底比較ガイドで一覧から探せます。

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この記事を書いた人

ベトナム・ホーチミン在住3年目|旅行で来るだけでは知ることができない、現地にいるからこそわかるローカル情報を中心に発信していければと思いベトナム旅行の専門情報サイトを立ち上げました。

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