FEATURE
05
ハノイはフォー発祥の地。旧市街の路地には、何十年も続く名店が今も現役で営業しています。ミシュラン掲載の実力店から、地元民だけが知る隠れた名店まで、厳選した8選をご紹介します。

鶏肉がのったフォーは、「Pho Ga(フォーガー)」とよばれ、牛肉のフォーよりもあっさりとした味わいが特徴です。店によっては鶏肉の部位を選ぶことができます。

| ベトナム語メニュー | 英語名メニュー | 内容 |
|---|---|---|
| TAI | MEDIUM RARE BEEF | 半生の牛肉 |
| CHIN | WELL DONE | よく煮込んだ肉 |
| NAM | PLATE BEEF | バラ肉などの脂身が多い肉 |
| GAU | BRISKET BEEF | 牛の胸肉(赤身と脂身どちらも入った部位) |
| TAI LAN | BEEF STIR FRY | 炒めた牛肉 |
牛肉のフォーは「Pho Bo(フォーボー)」とよばれ、牛骨などからとった出汁が濃厚で、ツルツルとした麺によく合います。
牛肉の調理方法によってメニュー名が異なります。ベトナム人に人気なのは、生肉がのった「TAI(タイ)」で、スープで湯通しします。茹でた肉よりも柔らかいため、食べやすいです。生肉に抵抗がない方はぜひ試してみてください。

四角い餅のようなフォーを揚げたものに、野菜と肉のあんかけがのったフォーです。ハノイのチュックバック周辺は、揚げフォーの有名店が多く、少し変わったフォーを楽しみたい方は必見です。

炒めたフォーに野菜や肉がのった、焼きそばのような風味で日本人にも食べやすいです。
店によっては、油っぽいものもありますが、ジャンキーな風味がまた魅力。スープに入ったフォーよりも濃厚で食べ応えがあり、ガッツリとお腹を満たしたいときにおすすめです。
| 比較項目 | ハノイ | ホーチミン |
|---|---|---|
| スープの色 | 透明・澄んでいる | やや濁り・濃厚 |
| 味の傾向 | あっさり・繊細 | 甘め |
| 麺の太さ | やや細め | 太め |
ベトナム在住の日本人の間でも「フォーを食べるならハノイ」と言われるほど、ハノイはフォーの名店が多いです。
店舗によりますが、ホーチミンのフォーは甘めに対して、ハノイのフォーはあっさりと繊細です。
目を覚ましたい朝に、ランチをさくっと済ませたいとき、お酒を飲んだ後など様々な場面で口にしたくなるのがハノイのフォーです。
| 店名 | 特徴 | 価格帯 | エリア |
|---|---|---|---|
| Pho Gia Truyen Bat Dan | ガイドブック掲載店・牛肉フォー | 50,000〜60,000ドン | 旧市街 |
| Pho 10 Ly Quoc Su | 牛肉フォー | 50,000〜130,000ドン | 旧市街 |
| Pho Thìn 13 Lo Doc | 創業45年・炒め牛肉が特徴 | 60,000~120,000ドン | ハイバーチュン他 |
| Pho Minh Thuy 66 Thụy Khue | 炒め牛肉のフォー | 50,000~100,000ドン | タイホー |
| Pho Tam | 牛肉のフォー | 50,000~150,000ドン | バーディン |
| Pho Tu Trang A Tra | 鶏肉のフォー・手打ち麺 | 50,000~100,000ドン | バーディン |
| PHO GA VM17 | 鶏肉のフォー・観光客向け | 50,000~120,000ドン | ドンダー(文廟前) |
| Pho Cuon 31 | 揚げフォー | 80,000~100,000ドン | タイホー |
ハノイNo.1とよばれるほどの旧市街の老舗名店です。2024年にミシュランガイド掲載が決まり、地元民や観光客で日々賑わっています。
牛肉の旨みがきいたスープは余計なものが一切なく、牛肉の量は驚くほどたっぷり。狭くて暑い店内もローカル感があってむしろ最高です。
朝は大行列になることもありますが、売り切れ次第で閉店になることもあるため、早めに行くことをおすすめします。
住所:49 P. Bat Đan, Cua Đong, Hoan Kiem, Ha Noi, ベトナム
営業時間:6:00〜10:00 18:00~20:30
旧市街にある、観光客や地元民から絶大な支持を集める名店です。
人工添加物を使わず、牛骨を何時間も煮込んで自然な甘みと旨みを引き出したスープは、飲むたびにじわっとくる美味しさ。
本店のほかにも市内複数店舗に展開していますが、本店の味は格別です。朝6時から営業しているので、ハノイ観光の朝食にぜひどうぞ。
住所:10 P. Ly Quoc Su, Hang Trong, Hoan Kiem, Ha Noi
営業時間:6:00〜22:00
価格帯:50,000〜130,000ドン


ローカル店ではありますが、店内が清潔で英語表記メニューがあり、外国人でも入りやすいお店です。店員さんがいつも丁寧に接客してくれるため、気持ちよく食事ができます。
こちらのおすすめは、炒めた牛肉がのっている「Pho Tai Lan(フォー タイ ラン)」です。胡椒がきいているので、苦手な方は翻訳アプリなどを使って「胡椒抜き」をオーダーしてみてください。
住所:66 Đ. Thuy Khue, Thuỵ Khue, Tay Ho, Ha Noi 100000 ベトナム
営業時間:6:00~14:00


ハノイの中心地、LotteCenterや日本大使館から歩いて行ける「Pho Tam」は地元の人でにぎわっている人気店で、筆者が何度も通っているお気に入りのお店でもあります。
おすすめは炒め肉の入った「Pho Tai Lan(フォータイラン)」です。濃厚な出汁と牛肉、香草・ねぎがたっぷりと入ったフォーは、あっさりとした印象のフォーのイメージを覆す一品です。
朝だけでなくランチや夜もやっていますので、観光の合間にぜひ訪問してみてください。
住所:23 P. Lieu Giai, Lieu Giai, Ngoc Ha, Ha Noi 11106 ベトナム
営業時間:6:00~14:00 17:00~21:00
ハノイのフォーといえば「フォーティン」を思い浮かべるほどの有名店。ひげのおじさんの看板がトレードマークで、ハノイ市内にも数店舗、日本の池袋にも展開している大人気店です。
フォーティンといえば、牛肉を玉ねぎ・ニンニク・生姜と炒めた「Pho tai Lan(フォー タイ ラン)」です。牛肉をスープで湯通しするのではなく、炒めることで香ばしさと旨みを最大限に引き出しています。
スープは濃厚で、食べ応えがあるフォーは日本人でも食べやすいです。
同じような看板の店がハノイ市内にはたくさんありますが、偽物である可能性が高いので注意しましょう。
住所:
【本店】13 Lo Đuc, Hai Ba Trung, Ha Noi
【ミーディン店】1st Floor, CT9 Building, My Dinh – Me Tri Urban Area, My Dinh 1 Ward, Nam Tu Liem District, Hanoi
営業時間:店舗による

地元民だけでなく、在住日本人にも人気な鶏肉のフォーのお店です。鶏肉の部位を選べ、席について紙に書いてオーダーします。鶏肉が柔らかく、あっさりとしたスープと麺によく合います。
店内はローカル感があり、観光客には少々ハードルが高いと感じるかもしれませんが、味だけでなく本場の雰囲気を味わいたいという方はぜひ試してほしいです。
住所:289 P. Kim Ma, Giang Vo, Ba Đinh, Ha Noi
営業時間:6:30~13:00頃まで

観光地「文廟」のそばにあるフォー屋さん。観光客向けのお店でパクチー無しやベジタリアンメニューも選択できるのがうれしいポイントです。
生姜がきいたあっさりとしたスープとフォーがマッチしています。甘辛いタレと一緒に食べる「Pho Tron (フォー チョン)」もおすすめで、ナッツや鶏肉、野菜とフォーの相性が抜群です。
住所:2RHP+QP Van Mieu – Quoc Tu Giam
営業時間:6:30~22:00頃まで

揚げフォーといえば「Pho Cuon 31」とよばれるほどの有名店。パリッとした揚げフォーとトロトロのあんかけがよく合います。
個人的に、こってり系の揚げフォーは朝よりもランチや夜のビールのお供がおすすめです。1人では多いため、2~3人でシェアするのがよいでしょう。
住所:31 P. Ngu Xa, Truc Bach, Ba Đinh, Ha Noi
営業時間:9:00~22:30頃まで

テーブルに調味料(ニンニク酢・唐辛子・ライム)があっても、最初は何も加えずにスープを一口飲んでみてください。
フォーは、出汁が繊細なため、そのまま楽しむのが基本です。その後、少しずつ自分好みに調整してみましょう。

「クアイ(Quay)」とよばれる揚げパンをトッピングして、フォーのスープに浸して食べるとまた格別です。多くの店では、別で注文する必要があり、5,000ドン(約30円)が相場です。
店員さんからすすめられる場合があるので、食べたことがない場合はぜひ一度チャレンジしてみてください。
あっさりしたフォーがぐっと食べごたえのある一杯になります。
バジル・コリアンダー・ネギなどのハーブは、少しずつ加えながら味の変化を楽しむのがおすすめです。入れすぎると、せっかくのスープの風味が飛んでしまいます。
Q. ハノイでフォーはいくらで食べられますか?
A. 地元の名店なら50,000〜70,000ドン(約300〜430円)が相場です。ミシュラン掲載店でも1杯60,000ドン前後で食べられるのがハノイの魅力です。
高級レストランであれば、150,000~200,000ドン(約1,000~1,200円)ほどするものもあります。ローカル店が苦手な場合はまずは、ホテルや観光客向けのレストランで試してみましょう。
Q. ハノイのフォーを食べるベストな時間帯はいつですか?
A. 多くの名店は早朝から営業し、昼過ぎには売り切れて閉店するところも多いため、朝に食べるのがおすすめです。地元民と同じ時間帯に食べることで、本場の雰囲気も楽しめます。
Q. ハノイのフォーにはどんな種類がありますか?
A. 大きく分けると「TAI(レア牛肉)」「CHIN(よく煮た牛肉)」「NAM(バラ肉)」の3種類が基本です。初めての人はTAI NAM(レアと煮込みの合わせ)を選ぶと、食感の違いを一度に楽しめます。
Q. ハノイのフォーはベジタリアンでも食べられますか?
A. ハノイ市内にはベジタリアン専門のフォーを提供する店も増えてきています。特に観光地周辺の旧市街エリアはよく見られるので、事前に調べておくとよいでしょう。
コメント