サムソンの海に突き出す奇岩ホン・コーザイ、朝夕の光を狙う穴場

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ハノイから車で4時間ほど南、タインホア省のサムソン海岸に、地元の人しか知らなかった岩場が撮影名所として広がり始めています。チュオンレ山の麓から海へ突き出す「ホン・コーザイ」。ベトナムのニュースサイトVietnamNetが2026年7月2日に取り上げ、朝日と夕暮れの光で岩と海が金色に染まる時間帯を狙って、若者や旅行客が三脚を担いで通うようになったと報じました。まだ観光ルートに正式には組み込まれていない、ベトナム人に混じって撮る穴場です。この夏、ハノイやハイフォンから週末の海旅を考えている人にとって、行き先候補が一つ増えます。

目次

ホン・コーザイとは何か

ホン・コーザイは、サムソンのチュオンレ山の南側斜面が海に落ちる場所にある岩の突端です。地元では以前から海辺の散歩や漁の場として使われてきましたが、ここ数年でSNSを通じて知られるようになりました。海に張り出した自然の岩棚が「海に面したバルコニー」のように空と水平線を一望させてくれるのが人気の理由で、加工されていない素の岩肌と海が残っているところに価値があります。VietnamNetの記事では、実際に足を運んだ訪問者の声として、光と影のコントラストが写真に立体感を生むという評価が紹介されていました。

なぜ今、注目されるのか

サムソン自体は北部ベトナムを代表する古参のビーチリゾートで、決して新しい行き先ではありません。三日月形に9kmほど続く砂浜は、チュオンレ山の麓からクアンクー村まで伸びています。海の家やゲストハウスが並ぶ庶民的な海水浴地として、ハノイ近郊の家族連れが夏に押し寄せる定番です。そのなかでホン・コーザイが浮上したのは、整備された広場や人工物ではなく「手つかずの岩と光」を撮りたいという撮影文化の変化が背景にあります。混み合うメインビーチから山側へ少し外れるだけで、人の写り込まない静かな一枚が撮れる。この落差が、写真好きの足を山麓へ向かわせています。

行き方と撮影のタイミング

サムソンはハノイからおよそ180km、ザップバット駅やミーディン駅発の長距離バス、または鉄道でタインホアまで出るのが基本ルートです。移動時間の目安と料金は以下の通りです(為替は1円≈170ベトナムドンの前提で概算、実勢レートは変動します)。

手段 片道料金の目安 所要時間の目安
長距離バス(ハノイ〜タインホア) 10万〜18万ドン(約590〜1,060円) 約3〜4時間
鉄道(ハノイ駅・ロンビエン駅発) 16万〜28万ドン(約940〜1,650円) 約4時間
自家用車・タクシー 約3〜4時間

タインホア市の中心部から海までは16kmほどで、そこからサムソンへはタクシーや配車アプリで移動します。撮影の狙い目は日の出前後と日没前後の30分から1時間。強い日差しの日中より、低い角度の光が岩肌の陰影を引き出します。岩場は滑りやすく手すりもないため、サンダルよりグリップの効く靴が安心です。ベストシーズンは晴天が続く5月から8月で、いまがちょうど旬にあたります。

現地・旅行者の反応

SNSや現地の声を見ると、反応はおおむね三つに分かれます。一つは「メインの海水浴場より静かで、朝は自分たちだけの海を撮れた」という穴場評価。もう一つは、岩まで降りる道が整備されていないため「足元が危ないので子ども連れは注意」という安全面の指摘です。三つ目は地元住民からの視点で、漁や散歩に使ってきた場所に人が増えたことへの戸惑いと、静かな景観がそのまま残ってほしいという声が混じっています。有名スポット化する前の、素朴さが残っている今の空気感を惜しむ声は、旅行者側にも共有されています。

日本人旅行者への示唆

ホン・コーザイ単体をわざわざ目的地にするより、サムソン滞在の朝の1時間に組み込むのが現実的です。日中はビーチや海鮮食堂、夕方に山麓の岩場、というリズムが組みやすい。ハノイからの日帰りは移動だけで往復8時間近くかかるため、1泊してこそ朝夕の光を両方押さえられます。ダナンやフーコックのような整った観光地に慣れた人ほど、こうした未整備の景観は新鮮に映るはずです。ただし観光インフラは庶民的で、英語が通じにくい場面もあります。配車アプリと翻訳アプリ、そして小額紙幣の現金を用意しておくと動きやすくなります。

周辺の見どころとセットで回る

チュオンレ山は、ホン・コーザイだけでなく古都サムソンの信仰と伝説が集まる一帯です。二つの巨岩が重なり夫婦の鳥に見立てられる「ホン・チョンマイ(雄雌岩)」は、忠実な愛の言い伝えで知られるタインホアの象徴。そこから数分の場所には、海の怪物から村を守るため自らの体を二つに割ったという巨人の伝説が残る「ドックオック廟」があり、さらに山上には「コーティエン寺」も点在します。信仰と奇岩と海の眺めを一度の散策でまとめて味わえるのが、この山の魅力です。ホン・コーザイで朝の光を撮ったら、そのまま山を歩いてこれらを巡る半日コースが組めます。

まとめ:次の海旅の一枚に

ホン・コーザイは、観光地として磨き上げられる前の「素のサムソン」を撮れる今が狙い時です。夏の週末にハノイから足を延ばすなら、1泊してチュオンレ山の朝夕の光を押さえ、ホン・チョンマイやドックオック廟とセットで半日歩く。海鮮食堂で昼をとり、庶民的な海の空気を味わう。この夏の旅程に、定番のビーチとは違う一枚を加えたい人に向く行き先です。移動の詳細はこの夏ベトナム国内線が大増便する時期や、乗ること自体が目的になる遺産列車の旅もあわせて検討すると、移動を含めた旅の組み立てがしやすくなります。入国前の準備については7月から復活したベトナム入国時の健康申告も確認しておきましょう。

参照元

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この記事を書いた人

ベトナム・ホーチミン在住3年目|旅行で来るだけでは知ることができない、現地にいるからこそわかるローカル情報を中心に発信していければと思いベトナム旅行の専門情報サイトを立ち上げました。

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