ベトナムのカフェで一杯ずつコーヒーを落とす金属のフィルターが「フィン(phin)」です。ペーパー不要で繰り返し使える小さな道具で、自宅でも本場のベトナムコーヒーが淹れられます。形はモカポットに似ていますが、それよりも薄く軽い作りです。軽くて割れにくく、価格も手頃なため、コーヒー豆とセットで贈るお土産として人気があります。淹れる道具そのものを贈れるのが、ほかのお菓子土産にはない魅力です。
フィン式ドリッパーとは?
ペーパー不要で繰り返し使える金属フィルター
フィンは、カップの上に載せて使うベトナム式の金属製コーヒーフィルターです。受け皿、粉を入れる本体カップ、粉を押さえる中蓋、湯気を逃がさない外蓋という数点の部品で構成されます。本体カップの底は平らで、細かな穴が空いた部分がそのままフィルターの役目を果たします。穴からゆっくりとコーヒーが滴り落ちる仕組みで、ロブスタ豆の濃い一杯を抽出するのに向いています。ペーパーフィルターがいらず洗って繰り返し使えるため、現地の家庭やカフェで日常的に使われている定番の道具です。
Why it's chosen as a souvenir
- 軽くて割れにくく、スーツケースに入れても壊れる心配が少ない
- ペーパー不要で繰り返し使えるため、長く使ってもらえる実用品
- コーヒー豆や練乳とセットにすると、本場の淹れ方ごと贈れる
- 価格が手頃で、市場では複数まとめ買いするとさらに安くなる
フィンで淹れる文化が根づくのは、ロブスタ主体の濃いコーヒーを育てる中部高原です。産地の背景やベトナムコーヒー全体の楽しみ方を知っておくと、贈るときの一言にもつながります。


Types and how to choose
フィンは素材・サイズ・蓋の押さえ方式の組み合わせで選びます。誰がどんな場面で使うかをイメージすると選びやすくなります。
Type
| アルミ製 | 軽くて安価。お土産のばらまきや初めての一台に向く |
|---|---|
| ステンレス製 | 丈夫でさびにくく長持ち。見た目もきれいで贈り物向き |
| 1人用サイズ | カップ1杯分を淹れる標準サイズ。自宅使いの定番 |
| 業務用・大容量サイズ | 数杯分をまとめて淹れられる大型。家族用やまとめ淹れに |
Points for choosing
- 素材——軽さと安さ重視ならアルミ、丈夫さと見栄え重視ならステンレスを選ぶ
- 中蓋の方式——上から重みで載せるだけの重し式(gravity press)は留め具がいらず手軽で、挽きたての粉がガスを抜けるすき間が残る。底に回してねじ込むねじ式(screw press)は粉の層の厚みを締めて調整でき、抽出時間が長めになる
- サイズ——一人で楽しむなら1人用、家族や来客用には大容量を選ぶ
- 作りの精度——蓋がカップにきちんと収まり、底の穴が均一に開いているものを選ぶ
Major brands and labels
スーパーや専門店で見かける定番ブランドを知っておくと、品質の目安になります。
| Trung Nguyen フィン | ベトナム最大手コーヒーブランドのフィン。入手しやすく無難な選択 |
|---|---|
| Pelican | フィン専門で知られるブランド。作りの良さで評価される |
| Nguyen Hong | ステンレス製フィンを手がけるメーカー。丈夫さを求める人向き |
Recommended uses and ways to enjoy
基本の淹れ方を覚えれば、贈った相手も自宅でベトナムコーヒーを再現できます。手順を添えて渡すとより喜ばれます。
- カップにフィン本体を載せ、中細挽きのコーヒー粉を入れて中蓋で軽く押さえる
- 少量のお湯を注いで20〜30秒ほど蒸らし、粉全体を湿らせる
- 残りのお湯を注ぎ、外蓋をして数分かけてゆっくり滴り落とす
- カップの底に練乳を入れておけば、定番のカフェスア(ベトナム式ミルクコーヒー)になる
フィンの実力を引き出すには、相性の良いコーヒー豆が欠かせません。淹れずに味わえるコーヒーキャンディを添えれば、贈り物の幅も広がります。


Where to buy and price ranges
観光地の市場から地元のスーパーまで広く手に入ります。市場では値段交渉ができ、複数まとめ買いすると安くなることが多いです。
- スーパー雑貨コーナー——価格が安定していて品質も無難。手軽に買える
- ベンタイン市場・ドンスアン市場——値交渉が可能で、複数買いで割安になる
- コーヒー専門店——作りの良いステンレス製やブランド品が見つかる
- Airport duty-free shops——買い忘れに便利だが種類は限られ価格はやや高め
Price range
素材やサイズで幅があります。目安は次のとおりで、為替により変動します。
| アルミ製1人用 | 約150〜400円 |
|---|---|
| ステンレス製1人用 | About 400–900 yen |
| 大容量・専門店品 | 約1,000円前後〜 |
Tips for making it a souvenir
壊れにくい実用品ですが、贈る相手が使いやすいよう少し工夫すると喜ばれます。
- コーヒー粉や練乳とセットにして、届いたその日に試せるようにする
- 簡単な淹れ方メモを添えると、使ったことのない相手でも迷わず使える
- 中蓋や受け皿などの小さな部品がそろっているか、購入時に確認する
- まとめ買いは市場が有利だが、品質を重視するなら専門店で選ぶ
フィンやコーヒー豆を買いそろえる拠点として、ホーチミンの市場やお土産事情もチェックしておくと買い物がはかどります。

Frequently asked questions
- フィンを使うのにペーパーフィルターは必要ですか。
-
必要ありません。フィンは金属の細かな穴でコーヒーをこす構造なので、ペーパーなしで使えます。使い終わったら粉を捨てて洗い、繰り返し使えるのが特長です。
- 普通のコーヒー粉でも淹れられますか。
-
中細挽き程度であれば淹れられます。細かすぎると目詰まりして落ちにくく、粗すぎると薄くなりがちなので、中細挽きを目安にすると安定します。
- 重し式とねじ式はどちらが良いですか。
-
手軽さ重視なら上から載せるだけの重し式、粉の層を締めて抽出時間を長めに調整したいならねじ式が向きます。重し式は挽きたての粉がガスを抜けるすき間が残るため扱いやすく、Trung Nguyen も自社のカフェで重し式のフィンを採用しています。初めての一台なら重し式から試すのがおすすめです。
- 壊れやすくありませんか。
-
金属製で割れにくく、お土産として持ち帰るのに向いています。中蓋や受け皿などの部品をなくさないよう、まとめて保管しておくと長く使えます。
