46,900ドンの受け取り、Grab運転手が9/12-13アプリオフ

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ホーチミン市を中心に、Grabのドライバーが「9月12日と13日にアプリをオフにして稼働を止めよう」と呼びかけている、という話がベトナムのメディアで報じられた。象徴的に取り上げられているのは、18.5kmの乗車を1本走って手元に残ったのが46,900ドンだけだった、というドライバーの投稿だ。配車アプリを日常的に使う在住者にとっては、その2日間に車やバイクがつかまりにくくなる可能性がある。ここでは配車運賃がドライバーとプラットフォームでどう分配されるのかを、報じられた数字だけで整理し、その2日間の移動をどう組み立てるかを考える。

目次

18.5kmで受け取り46,900ドン、何が問題視されているのか

報道の起点は、Tuoi Treが9月9日に伝えたドライバーの不満だ。GrabBikeの節約プラン(GrabBike Tiết Kiệm)で18.5kmを走り、受け取りが46,900ドンにとどまった。距離で割ると1kmあたりおよそ2,530ドンで、これはガソリン代や車体の消耗、メンテナンス費を差し引く前の、アプリ上の受取額にあたる。ドライバー側の主張は「走った距離と実際の受け取りが釣り合わない」という一点に尽きる。

こうした不満の投稿が複数のドライバーグループで拡散するなかで、「9月12〜13日はアプリを切って抗議しよう」という呼びかけが広がった。ただしTuoi Tre自身も、こうした個別の事例が全体を代表するわけではないと注意を促している。

ドライバーの取り分は乗車ごとにかなり振れる

翌9月10日、Tuoi Treは別の記事で、実際の乗車がどう分配されたかの具体例を示した。いずれも少数の事例だが、同じGrabでも乗車ごとに受け取りの割合が大きく違うことがわかる。以下は各記事に出た数字をそのまま並べたものだ。

ケース 乗車の総額(ドン) ドライバーの取り分 プラットフォーム手数料等
GrabBike節約プラン・18.5km —(非公表) 46,900 内訳は非公表
乗客支払いの一例 37,000 19,500(52.7%) 手数料5,000+任意のRide Cover 2,000ほか
電気自動車・3.98km・4名 47,840 26,650(55.7%) 21,190(44.3%)
ガソリン車・約37km 552,240(道路料金44,000込) 324,457 182,023
電気自動車・短距離 66,000 57,000(86.4%) 8,640(13.6%)

同じ「Grab」でも、受け取りの割合は52.7%から86.4%まで開きがある。ただしこれは条件の異なる少数の事例で、割合を左右する要因を一つに特定できるわけではない。表の金額は各記事が示したままで、通行料や税、任意サービスの分が混ざるため、各行が単純な足し算にはならない点にも注意したい。乗客が支払う額のなかには、ドライバーの取り分から引かれる手数料だけでなく、乗客が任意で選ぶRide Cover(保険相当、この例では2,000ドン)のような項目も含まれる。

Grabは「運営は正常」と説明、両論を並べて読む

一方でGrab側は9月10日、Dan triの取材に対して、アプリオフの呼びかけについて「一部の情報や議論は認識している」としたうえで、直近のサービス運営は通常どおり進んでいると説明した。同社は「サービス品質やドライバーの稼働、プラットフォームに関する指標は安定した水準を保っている」とし、ドライバーには公式チャネルからの情報を確認するよう促した。影響を受けるドライバーの人数など、具体的な規模の言及はなかった。

ただしGrabが語ったのはサービス運営の状況で、手数料の水準や46,900ドンという受け取りが妥当かどうかには踏み込んでいない。つまり現時点では、「一部ドライバーが不満を表明し稼働停止を呼びかけている」という事実と、「運営は正常に回っているというプラットフォーム側の見解」が、別々の論点として並んでいる状態だ。どちらか一方だけを見て「12〜13日は必ず配車が止まる」と決めつけるのは早い。実際に稼働がどの程度細るかは、当日にならないと読めない。

配車料金の内訳と、ドライバー収入を圧迫するもの

配車アプリの手数料は、マッチングや決済、サポート、システム運用といった裏側のコストに充てられるとされる。ドライバーから見れば「引かれている」と映る部分でも、乗客から見ればアプリを開けば数分で車が来る利便性の対価でもある。この二面性を踏まえると、争点は「手数料が高いか安いか」という善悪ではなく、収入の透明性と、燃料や車両コストが上がる局面での取り分のバランスをどう設計するか、という調整の問題として読める。

実際、ドライバーの受け取りを圧迫しているのはプラットフォーム手数料だけではない。燃料価格の変動は毎回の乗車の採算に直結する。ベトナムではガソリンE10の店頭価格が2万ドン台半ばまで上がった局面もあり、1kmあたり2,530ドンという受け取りから燃料代を引くと、手元に残る現金はさらに薄くなる。手数料の数字だけを切り取るより、燃料や整備費まで含めた「1kmの実質収支」で見たほうが、ドライバーの不満の構造は理解しやすい。

配車料金の変化も、この夏続く生活コスト上昇の一部

今回の配車をめぐる動きは、この夏から続く生活コスト上昇の流れとつながっている。自炊派に響く9月からの家庭用ガスの値上げや、口座を持つ人に関わる相次ぐ銀行手数料の改定と同じで、わかりにくい料金の内訳を自分で分解して把握しておくことが、そのまま家計の守りになる。配車料金も、表示された金額の裏でドライバーとプラットフォームがどう分けているかを知っておくと、値上げやサービス変更が起きたときに落ち着いて判断できる。

9月12〜13日、移動をどう組み立てるか

稼働停止が実際にどこまで広がるかは不透明だが、在住者としては「つかまりにくい可能性がある」という前提で予定を組んでおくと安全だ。特に朝夕のピークや雨の時間帯は、平常時でも配車が伸びやすい。以下は当日に慌てないための実用的な備えだ。

備え 具体策
アプリを一本化しない Grab以外の配車アプリも入れておき、つかまらないときに切り替える
時間に余裕を持つ 空港送迎や商談など遅刻できない移動は、通常より早めに手配・出発する
従来型の手段を確認 流しのタクシーやバス、市内なら地下鉄1号線など、アプリに依存しない移動手段を事前に把握しておく
近距離は徒歩も選択肢 1〜2km程度なら歩く前提で、暑さ対策と水分を用意しておく
現金を少し持つ 流しのタクシーやバスは現金が要ることも多いため、小額の現金を財布に入れておく

これらは「配車が止まったら困る」という不安を、事前の段取りで小さくするための備えだ。実際には通常どおり動く可能性も十分にあるため、過度に身構える必要はない。

遅らせられない移動から、代替ルートを一本決めておく

在住者にできることは、9月12〜13日に予定している重要な移動をひとつ選び、その代替ルートを今日のうちに一本決めておくことだ。空港へ向かう、大事な打ち合わせに行くといった「遅れられない移動」だけでも、アプリ以外の手段を先に押さえておけば、当日に配車がつかまらなくても慌てずに済む。手数料の是非をめぐる議論は今後も続くだろうが、利用者にできるのは、料金の内訳を理解したうえで、移動手段の選択肢を一つ増やしておくことだ。

参照元

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この記事を書いた人

ベトナム・ホーチミン在住3年目|旅行で来るだけでは知ることができない、現地にいるからこそわかるローカル情報を中心に発信していければと思いベトナム旅行の専門情報サイトを立ち上げました。

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