ホーチミンのデザートカフェが進化中|スフレパンケーキ・ケトジェラート・プラントベース菓子

ホーチミンのデザートカフェが新しいフェーズに入った。日本式スフレパンケーキを出す「Sugar Daddy Eatery」、アボカド系ケトジェラートの「Afrocado」、デンマーク技法でベトナム素材を活かす「La Creme」、100%プラントベース生菓子の「Rawberry」。whatsnewasiaが厳選した注目店を、日本人旅行者向けに整理した。

目次

4つの潮流で読み解くデザートカフェシーン

ホーチミンのデザートカフェは、単なるスイーツ店ではなくなっている。健康志向・海外技法の導入・プラントベース・ローカル素材の再発見という4つの潮流が交差し、これまでにないタイプの店が次々と誕生している。

潮流1: ヘルシー志向のジェラート

Afrocadoは「罪悪感ゼロのジェラート」を掲げ、アボカドベースのケトフレンドリーなフレーバーを展開する。フランスのアルチザン技法で仕上げ、ヴィーガン対応フレーバーも複数用意。ダカオ地区(Quan 1)のショップは、健康志向の在住外国人を中心にリピーターが多い。

潮流2: 海外パティシエ技法の流入

Sugar Daddy Eateryは日本式スフレパンケーキとジェラートの組み合わせで人気を集める。トリュフマッシュルーム味やベーコン味、さらにはヌックマム(魚醤)味のジェラートまで用意しており、「甘い×しょっぱい」の境界を攻めている。

La Cremeはデンマークのジェラート技法をベースに、サイゴンフォー味やエッグコーヒー味など、ベトナムの食文化をそのままフレーバーに変換している。

潮流3: プラントベースの本格化

Rawberryは100%植物由来・グルテンフリーの生菓子専門店。2区タオディエンに構え、ソルテッドキャラメルチョコレートケーキやトリプルチョコレートミニケーキが代表メニューだ。動物性素材を一切使わず、見た目も味も妥協しない路線を貫いている。

注目デザートカフェ比較テーブル

店名 エリア コンセプト 看板メニュー
Afrocado Da Kao, Quan 1 ケトフレンドリー・ジェラート アボカドジェラート各種
Sugar Daddy Eatery Cau Kho, Quan 1 日本式スフレパンケーキ×ジェラート トリュフジェラート、ヌックマム味
La Creme Pho Duc Chinh, Quan 1 デンマーク技法×ベトナム素材 サイゴンフォー味、エッグコーヒー味
Rawberry Thao Dien, Quan 2 100%プラントベース生菓子 ソルテッドキャラメルチョコ
Robin Mouquet Le Duan, Quan 1 ベトナム最優秀パティシエの仏菓子 ミルフィーユ、ピスタチオクロワッサン
BINGO Artisanal Bui Vien, Quan 1 手作りビンス×豆腐プリン マンゴー・紫米ビンス
Hoo Gelato Huynh Thuc Khang, Quan 1 低糖ジェラート ピスタチオ、シーソルトキャラメル
Scoopy Ice Cream Nguyen Trai, Quan 1 アルコール入りジェラート ウイスキーアーモンド、シェリーレディ

現地の声

デザートカフェの進化はSNSでも大きな話題になっている。

在住者・旅行者の反応

La Cremeのサイゴンフォー味ジェラートについて、TripAdvisorでは「フォーの味がそのままアイスになっている。パクチーの風味まで再現していて衝撃を受けた」(意訳)という投稿が多い。

Sugar Daddy Eateryのヌックマムジェラートに対しては「最初は引いたけど、食べたら塩キャラメルに近い。甘じょっぱさが癖になる」(意訳)と、挑戦した結果ハマる人が続出している。

Rawberryについては「植物由来だと聞いて期待値が低かったが、通常のケーキと変わらないテクスチャー。むしろ後味が軽くて好み」(意訳)という声が目立つ。

フード業界の視点

ホーチミンのPier Dessertが「予約制×限定10名」という希少性で話題を作ったのに対し、今回紹介した店舗群は「日常使いできるデザートカフェ」として定着しつつある。特にAfrocadoとHoo Gelatoは、昼食後の軽いデザートとして在住外国人のルーティンに組み込まれている。

日本人旅行者へのガイド

ホーチミンのデザートカフェ巡りは、食事の合間に挟みやすいのが利点だ。Quan 1エリアに集中しているため、ランチ後にLa Creme → Afrocado → Sugar Daddy Eateryと回れば3軒で所要2時間ほど。

日本との価格比較

メニュー ホーチミン価格 日本での参考価格
ジェラート(ダブル) 65,000 – 85,000 VND(約540 – 710円) 500 – 800円
スフレパンケーキ 89,000 – 120,000 VND(約740 – 1,000円) 1,200 – 1,800円
プラントベースケーキ 75,000 – 95,000 VND(約625 – 790円) 800 – 1,200円

日本と比べると3〜5割安い。特にスフレパンケーキは日本の有名店の半額近い水準で、クオリティは遜色ない。

ダナンのサードウェーブコーヒーと合わせて、ベトナム中南部のカフェ・デザート巡りルートを組むのも面白い。

業界への波及

ホーチミンのデザートカフェ市場は、3つの方向に分岐しつつある。

  • 「高単価×予約制」のガストロノミー路線(Pier Dessertなど)
  • 「日常使い×健康志向」のヘルシー路線(Afrocado、Rawberry)
  • 「SNS映え×驚きフレーバー」のバイラル路線(La Creme、Sugar Daddy)

この分岐は東京のスイーツ市場と酷似している。日本のパティシエがベトナムに進出するケースも増えており、Robin Mouquetの成功は「ベトナム最優秀パティシエ」(Tatler 2025選出)という評価が示すとおり、技術力を持つ外国人パティシエがベトナムで高く評価される土壌ができていることを意味する。

アーバンブリューズ RMIT店のような大学キャンパス内カフェが「コーヒー+軽食」で学生市場を押さえているのに対し、デザート特化型はやや高い年齢層(25〜40代)と在住外国人を取り込んでいる。

実用情報テーブル

店名 住所 営業時間 価格帯 アクセス
Afrocado 31 Dinh Tien Hoang, Da Kao, Quan 1 10:00 – 22:00 55,000 – 85,000 VND ベンタイン市場からGrab 5分
Sugar Daddy Eatery 345/29 Tran Hung Dao, Cau Kho, Quan 1 10:00 – 22:00 65,000 – 120,000 VND ブイビエン通りから徒歩8分
La Creme 84 Pho Duc Chinh, Quan 1 10:00 – 22:00 55,000 – 80,000 VND ベンタイン市場から徒歩10分
Rawberry 52 Do Quang, Thao Dien, Quan 2 9:00 – 21:00 75,000 – 120,000 VND タオディエン中心部、Grab 15分
Robin Mouquet 17 Le Duan, Quan 1 8:00 – 20:00 80,000 – 150,000 VND 統一会堂から徒歩5分
BINGO Artisanal 189Bis Bui Vien, Quan 1 11:00 – 23:00 45,000 – 75,000 VND ブイビエン通り沿い
Hoo Gelato 47 Huynh Thuc Khang, Quan 1 10:00 – 22:00 50,000 – 75,000 VND ベンタイン市場から徒歩8分
Scoopy Ice Cream 7/12 Nguyen Trai, Quan 1 12:00 – 22:00 55,000 – 80,000 VND ベンタイン市場から徒歩7分

まとめ

ホーチミンのデザートカフェは「安くて甘い」だけの時代を終え、ヘルシー志向・プラントベース・海外パティシエ技法が混ざり合う新しいステージに入った。日本人旅行者にとっては、東京のスイーツ店と同等かそれ以上のクオリティを、半額近い価格で体験できる機会だ。次のホーチミン旅行では、食事だけでなくデザートの時間も計画に入れてほしい。

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この記事を書いた人

ベトナム・ホーチミン在住3年目|旅行で来るだけでは知ることができない、現地にいるからこそわかるローカル情報を中心に発信していければと思いベトナム旅行の専門情報サイトを立ち上げました。

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