韓国2大紙がフークオックを「家族旅行の新定番」として大々的に特集
韓国の英字紙「The Korea Herald」と「Korea JoongAng Daily(中央日報英語版)」が2026年4-5月にかけて、ベトナム南端の島フークオック(Phu Quoc)を「韓国人家族にとってグアム・サイパンに代わる旅行先」として相次いで特集した。両紙が共通して取り上げたのは、6人家族の往復航空券パッケージが約200万ウォン(約1,350 USD、約20万円)という圧倒的なコスト競争力だ。
韓国から伝統的な家族ビーチリゾートとして人気だったグアムやサイパンに比べ、航空券・宿泊費・現地での食事代すべてがフークオックのほうが安い。フークオックは今や韓国の旅行業界で「ベトナムの済州島」と呼ばれるほど定着しつつある。
韓国人宿泊客が「7割超」のリゾートも——数字が示す存在感
2025年に約430万人の韓国人がベトナムを訪問し、外国人旅行者全体の約20%を占めた。フークオック島に限ると、韓国人はインバウンド旅行者の最大シェアを持ち、2025年上半期の韓国人到着者数は前年同期比38.4%増を記録している。
一部のリゾートでは宿泊客の70%以上が韓国人で占められる状況だ。島内の案内表示はベトナム語・韓国語・英語の順に掲出され、レストランやスパには韓国語対応のスタッフが常駐している。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 韓国→ベトナム旅行者数(2025年) | 約430万人 | 全外国人旅行者の約20% |
| フークオック韓国人到着(2025年上半期) | 前年比+38.4% | 国別1位 |
| 韓国人宿泊比率(一部リゾート) | 70%超 | Korea Herald報道 |
| 6人家族の往復航空券 | 約200万ウォン(約20万円) | グアム比で大幅に安い |
| フークオック2026年1-2月の観光客 | 220万人 | 前年比+57.7% |
家族旅行に選ばれる3つの理由
コストパフォーマンス——航空券も現地滞在費も安い
Korea Heraldの取材で証言した旅行者によると、6人家族の往復航空券パッケージが約200万ウォン。グアムやサイパンの同条件と比較して30-40%安い。現地の食事は1食あたり3-5万VND(約150-250円)から楽しめ、マッサージも1時間20万VND(約1,000円)前後。家族5泊の総費用がグアム3泊と同等以下に収まるケースも報告されている。
キッズ・ファミリー向け施設の充実
フークオックには世界最長の海上3線式ロープウェイ「ホントム・ケーブルカー」(約8km)やアクアトピア・ウォーターパークがあり、子どもが一日中遊べる施設が揃う。夜にはKiss of the SeaやSymphony of the Seaといった花火付きの水上ショーが行われ、家族全員が楽しめるナイトエンターテインメントが定番化している。
プレミア・ヴィレッジ・フークオック(Premier Village Phu Quoc Resort)はオンドイ岬に位置するプライベートプール付きヴィラリゾートで、3世代での滞在に対応。JWマリオット・フークオック・エメラルドベイ(JW Marriott Phu Quoc Emerald Bay)は子ども向けのテーマ空間を設け、キッズケアサービスを提供している。
直行便の就航——仁川から乗り換えなし
2026年4月17日にサン・フークオック・エアウェイズ(Sun Phu Quoc Airways)が仁川-フークオック直行便を就航。ベトジェットエアも定期便を運航しており、乗り換えなしで約5時間半のアクセスが確保されている。フークオック国際空港は4,700万ドルの拡張工事を完了し、ボーイング787やA350といった大型機の受け入れが可能になった。入国審査も従来の18分から6分に短縮されている。
韓国語対応とインフラ——「言葉の壁」を解消
フークオックでは韓国人旅行者の急増に合わせて、ホテル・レストラン・ショッピングエリアの韓国語対応が急速に進んでいる。メニューや案内板はベトナム語の次に韓国語が記載され、英語より先に韓国語が来るケースも珍しくない。K-POPが商業施設で流れ、韓国式チキンやトッポッキを出す屋台まで登場している。
フークオック島は30日間のビザ免除対象エリアで、韓国人はパスポートのみで入島できる。ベトナム本土の45日間ビザ免除とは別枠の制度が適用されるため、パッケージツアーでも個人旅行でも手続きが簡素だ。
業界の声——リゾート運営者と旅行業者
- フークオック島のリゾートマネージャー: 「韓国人ゲストの比率がここまで高くなると、韓国語スタッフの確保が経営上の最優先課題になった。オフシーズンでも韓国からの予約が底堅い」
- 韓国の旅行代理店担当者(Korea Herald取材): 「グアムは2024年以降の航空券値上がりで家族旅行のコスパが悪化した。フークオックは同じ予算で2泊余分に滞在できるため、指名買いが増えている」
- ベトナム観光専門家: 「フークオックは東南アジアのトップリゾート・デスティネーションのひとつに急速に成長しており、今後も勢いは続く」
旅行者への影響——日本人旅行者にとっての選択肢
韓国で火がついたフークオック人気は、日本人旅行者にとっても見逃せないトレンドだ。日本からはホーチミン経由でフークオックへアクセスでき、乗り継ぎ込みで約8時間。2026年には中国が韓国を抜いてベトナム訪問客数1位に返り咲いたが、フークオックに関しては韓国がダントツの存在感を維持している。
日本発のグアム・サイパン航空券も高止まりが続く中、フークオックは「価格と施設のバランスが取れた穴場リゾート」として検討する価値がある。特に3世代旅行やキッズ連れには、プライベートプール付きヴィラ滞在が手ごろな価格で実現できるメリットは大きい。
業界への波及——APEC 2027を控えたフークオックの次の一手
フークオックではAPEC 2027に向けたインフラ開発が進行中で、新規ホテルの建設ラッシュが続いている。ベトナム初のヒルトン温泉リゾートがハロン湾に開業するなど、ベトナム全土で国際ブランドホテルの参入が加速しており、フークオックでも同様の動きが予想される。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 特集メディア | The Korea Herald / Korea JoongAng Daily |
| 直行便 | 仁川→フークオック(Sun Phu Quoc Airways、2026年4月17日就航) |
| ビザ | フークオック島は30日間ビザ免除 |
| ベストシーズン | 11月-4月(乾季) |
| 通貨 | 1 USD ≒ 25,800 VND(2026年5月時点) |
| 日本からのアクセス | ホーチミン経由で約8時間(乗り継ぎ込み) |
よくある質問
フークオックは日本人にもビザ免除ですか?
フークオック島は国籍を問わず30日間のビザ免除が適用されます。ベトナム本土の45日間ビザ免除とは別の制度で、パスポートのみで入島可能です。
韓国以外の国からの観光客も増えていますか?
2026年1-2月のフークオック観光客は前年比57.7%増の220万人で、中国・インド・ロシア・台湾からの到着も急増しています。韓国が最大シェアを維持しつつ、多国籍化が進んでいます。
フークオックの物価はどのくらいですか?
食事は1食あたり150-250円程度から、マッサージは1時間約1,000円前後です。グアムやサイパンと比較して3-4割安い水準で、長期滞在でもコストを抑えやすい環境です。
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引用元:
VnExpress International – South Korean media highlight Phu Quoc’s growing appeal for family travel
VietnamPlus – Phu Quoc becomes new go-to spot for Korean tourists
Travel And Tour World – Phu Quoc emerges as a leading family destination for South Korean tourists
