Receiving pensions and social insurance benefits through VNeID, a new option from September 28

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ベトナムで年金や各種の社会保障給付を、身分証アプリのVNeID経由で受け取れる仕組みが2026年9月28日に始まる。政令320/2026/ND-CPに基づく制度で、VNeID上に「社会保障受給口座」を作り、そこへ自分の銀行口座や電子ウォレット、モバイルマネーをひも付けて送金を受ける流れだ。年金の受給者はもちろん、ベトナムで働く日本人や現地採用の駐在員にとっても、給付や補助金の受け取り経路が一つ増える話になる。従来どおりの受け取り方も残るため強制ではないが、行政のデジタル化がまた一段進む節目として押さえておきたい。

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政令320号が定めた「社会保障受給口座」の中身

今回の起点は、政令320/2026/ND-CPが9月28日に効力を持つことだ。ベトナムの複数の経済紙が制度の骨子を伝えている。核になるのは、VNeID上に置かれる「社会保障受給口座」という概念である。これはVNeIDの電子的な本人確認情報の一部として設けられ、利用者が支払い口座・電子ウォレット・モバイルマネーのいずれか一つを統合して、補助金・年金・社会保障の給付やその他の合法的な支払いを受け取れるようにするものだ。

誤解しやすいのは、VNeIDそのものが現金を保管するわけではない点だ。お金はあくまで、ひも付けた銀行口座や電子ウォレットに振り込まれる。VNeIDは本人確認の土台として働き、そこに受け取り先の口座情報を束ねる役割を担う。ひも付けできるのは本人名義の口座に限られ、VNeIDの本人情報と一致していることが求められる。他人名義や情報が食い違う口座は登録できず、なりすましや誤送金を防ぐ設計になっている。

なぜ受け取りの窓口をVNeIDに束ねるのか

ベトナム政府はここ数年、行政サービスをVNeIDに集約してきた。身分証と行政手続きをスマホの中で完結させる方向がはっきりしてきており、年金や給付の受け取りをこの土台に載せるのは、その延長線上にある。

受給者側の利点は、給付ごとにバラバラだった受け取り先を一つの本人確認基盤で管理できることだ。窓口での現金受給や、通帳と印鑑を持ち歩く手間を減らせる。行政側は、受給者の本人性を電子的に確かめられるため、二重受給や不正受給の抑止につながる。デジタル決済が生活に深く根づいたベトナムらしい制度設計だ。

9月に効力を持つ他の制度と一緒に見る

9月はこの政令以外にも生活に触れる制度がいくつか動く。まとめて把握しておくと、在住者の暮らしへの影響を測りやすい。日本円換算は1円=約170VND(2026年9月時点)で計算した。

制度 効力の開始 要点
VNeIDでの年金・社会保障給付の受け取り 9月28日 政令320号。本人名義の口座・電子ウォレット・モバイルマネーを統合して受給
6歳未満の子どものIDカード 9月1日 出生届と同時に連携発行が可能に
虚偽の求人・勧誘への罰則 9月10日 採用での不正行為に5000万〜7500万VND(約29万〜44万円)の罰金

年金受給の電子化に加えて、子どものIDカードの連携発行や求人詐欺への罰金強化が同じ9月に動く点は、行政手続きをデジタルへ寄せる国の意図を映している。とくに求人詐欺への罰金強化は、副業や現地採用で求人を探す在住者の自衛にも直結する内容だ。

考えられる受け止めと、慎重論が残る論点

制度の設計を見ると、受給者にとっての利便は分かりやすい。窓口に出向かず、慣れた口座やウォレットで給付を受け取れる点は前向きに評価できる。一方で、高齢の受給者がスマホ操作に不慣れな場合の支援をどう用意するかは、行政のデジタル化がつねに抱える論点として残る。

在住日本人にとっても、給付や還付の受け取りが電子化される流れは無関係ではない。行政のやり取りがVNeIDに集約されれば、窓口ごとに分かれていた手続きを一つの基盤で扱える利点がある。半面、口座のひも付けはVNeIDの登録情報やSIMの名義と一致していることが前提になるため、設定の順番を誤るとつまずきやすい。SIMの名義とアカウント情報を先にそろえておくことが、実務上の備えになる。

金融機関にとっては、電子ウォレットやモバイルマネーの利用が広がる契機になりうる。手数料や通知サービスの改定が続くなか、給付の受け皿として自行の口座を選んでもらえるかは、顧客との接点を保つうえで重みを持つ。

ベトナムで働く日本人は何を確認すべきか

この制度は年金受給者だけの話ではない。ベトナムで社会保険に加入して働く外国人にとっても、将来の給付や各種の社会保障の受け取り経路が電子化される流れの入り口になる。まず押さえたいのは、自分がVNeIDのレベル2アカウントを持っているか、そしてひも付けたい口座が本人名義でVNeIDの登録情報と一致しているかだ。

実務では三つの前提がそろっているかを確認したい。第一に本人名義の銀行口座か電子ウォレット、第二にVNeIDのレベル2登録、第三に登録済みSIMの名義が自分であることだ。名義がずれていると口座のひも付けで弾かれる可能性がある。この制度は任意なので、登録しない人はこれまでどおりの方法で受け取れる。急いで切り替える必要はないが、行政のデジタル化が進むほど、電子経路を用意しておく利点は増していく。

決済とフィンテックへの波及

受給の窓口がVNeIDに束ねられると、ひも付け先として選ばれる電子ウォレットやモバイルマネーの存在感が増す。ベトナムはQR決済が屋台にまで広がる社会で、給付の電子受給はその裾野をさらに固める。銀行にとっては、口座を受給の受け皿として登録してもらえるかどうかが、顧客との接点を保つうえで重みを持つ。

外国人向けサービスの観点でも、本人確認をVNeIDに寄せる流れは無視できない。滞在管理や納税、行政手続きがアプリ内で完結していくと、在住者が使う金融サービスもその基盤に接続する形へと寄っていく。年金・給付の電子受給は、その全体像の一部として位置づけられる。

登録前に手元でそろえておきたいもの

制度を使う可能性がある人は、9月28日を待つ前に足元を整えておくとつまずきにくい。VNeIDアプリのレベル2登録、本人名義の銀行口座か電子ウォレット、そして名義の一致したSIM。この三点がそろっていれば、受給口座のひも付けは進めやすい。

VNeIDまわりの手続きや、名義確認、決済の実務は個別記事にまとめている。全外国人へのVNeID開放については9月28日からVNeIDが全外国人へ、レベル2アカウントの申請手順で、SIM名義の確認と自動ロックの注意点は9月28日からVNeID自動ロック、SIM名義を1414で確認で扱っている。受け取り先になる口座まわりの手数料は8月から銀行手数料が続々、在住者の回避策つき早見表here.

9月28日までにやっておく3つの準備

年金や社会保障給付のVNeID受け取りは、行政のデジタル化がまた一歩進んだことを示す制度だ。任意である以上あわてる必要はないが、電子経路を持っておく価値は今後高まる。次の三つを進めておきたい。ひとつ、VNeIDのレベル2登録を済ませる。ふたつ、受け取りに使う口座や電子ウォレットを本人名義でそろえる。みっつ、SIMの名義を1414のSMS照会などで自分の名前に合わせておく。この下ごしらえがあれば、制度が動き出したあとの手続きは短く済む。給付や還付を受ける立場になったとき、選べる受け取り方が増えている状態を先に作っておくのが賢い。

参照元: VietnamPlus「9月に効力を持つ主な新政策」Thời báo Tài chính Việt Nam「9月28日からVNeIDの社会保障受給口座で年金・給付を受け取れる」

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Author of this article

In my third year living in Ho Chi Minh City, Vietnam. I launched this specialist Vietnam travel information site hoping to share local knowledge you simply can’t get by visiting as a tourist — the kind of thing you only understand by being here.

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