ベトナムのコーヒー輸出は、2024年10月〜2025年9月の作物年度で84億米ドルを超え、過去最高になりました。ベトナム農業環境省が紹介したVICOFAの集計では、輸出量は150万トン超。前年度比で数量は1.8%増でしたが、金額は55.5%増えました。伸びの中心は量ではなく、国際価格と平均輸出単価の上昇です。
84億ドルは「2025年暦年」の数字ではない
統計を読むときは期間に注意が必要です。84億ドルはコーヒーの2024〜2025作物年度の実績。一方、1月〜12月の2025年暦年輸出は約159万トン、89億ドル超と別に集計されています。どちらも記録的ですが、期間の違う数字を混ぜて増減率を比べることはできません。
単価上昇が輸出額を押し上げた
作物年度の平均輸出単価は1トン当たり5,610ドルで、前年度より52.7%上昇しました。EUは最大市場で、輸出量の47.2%、金額の46.7%を占めました。ドイツ、イタリア、スペインに続き、日本も主要市場の一つです。ただし、輸出額の増加がそのまま全農家の利益増になるわけではありません。肥料、人件費、灌漑、借入、加工・物流の費用や、販売時期によって手取りは変わります。
「EU低リスク国」の意味
旧記事はEUの低リスク分類を品質認定のように扱っていましたが、これは森林破壊防止規則(EUDR)上の国別リスク分類です。対象貨物の検査割合や事業者の確認義務に関係する制度で、個々の豆の風味や品質を保証する称号ではありません。トレーサビリティは重要ですが、認証や産地表示は商品ごとに確認する必要があります。
旅行者が豆を選ぶポイント
輸出記録だけで土産の味は決まりません。Buon Ma Thuotなどで購入する際は、ロブスタかアラビカか、焙煎日、豆・粉の別、配合、保存方法を確認しましょう。苦味と力強さを好むならロブスタ主体、香りや酸味を試したいなら高地産アラビカも候補です。instant coffeeは配りやすさを優先する人に向きます。
数字を自分の判断へつなげる
順位や金額を見るとき、私ならまず調査主体、対象期間、母集団、通貨、暦年か年度かを確認します。全国の成長率が、訪れる店の価格や混雑をそのまま示すわけではありません。旅行計画に使うなら、統計は背景として残し、最終判断は利用日の運賃、宿泊料、営業情報で行う方が現実的です。
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数字を旅行判断へ使う前に
順位や金額は、調査主体、対象期間、母集団、通貨、暦年か年度かで意味が変わります。見出しの数字だけを転記せず、一次資料の表題と注記、発表日、速報値か確定値かを確認してください。全国統計を個別店舗の価格や混雑へそのまま当てはめないことも大切です。
また、この記事が向いている人と向かない人を分けて考えてください。時間、予算、体力、言語、同行者の年齢によって最適な選択は変わります。代替案を一つ用意しておくと、売切れ、雨天、休業、遅延があっても無理な行動を避けられます。


