ベトナムコーヒーの世界へようこそ。コンセプトページはこちら
カフェ

PhinDeli完全ガイド|ベトナム式フィンコーヒーの新定番

このカフェの写真をもっと見たい方はPhinDeliのカフェ図鑑ページをご覧ください。

コンビニ発のコーヒー革命

ベトナムのコーヒー文化を語るうえで、PhinDeli(フィンデリ)は外せない存在になりつつあります。2012年にホーチミン市で創業したこのブランドは、ベトナムの伝統的なフィン(アルミ製ドリッパー)で淹れるコーヒーを、現代のライフスタイルに合わせてアップデートした「ネオ・フィンコーヒー」を提案しています。

PhinDeliの特徴は、化学添加物を一切使わないクリーンなコーヒーづくりにこだわっている点です。ベトナムでは安価なコーヒー豆に香料やバターフレーバーを混ぜる製法が一般的ですが、PhinDeliはそうした慣習に真っ向から挑み、豆本来の風味を生かした一杯を提供しています。2021年にはNova Consumer Groupに買収され、資本力を得たことで店舗展開とブランド力が一気に加速しました。

ホーチミン市内を歩いていると、スタイリッシュなオレンジ色のロゴを掲げたPhinDeliの店舗を目にする機会が増えてきました。Tran Hung Dao通りやVo Van Kiet通りといった中心部だけでなく、AEON MALLなどのショッピングモールにも出店しており、観光客にとってもアクセスしやすいカフェチェーンのひとつです。若い世代をターゲットにしたモダンな店内デザインと、伝統的なフィンドリップという組み合わせが、今のベトナムのコーヒーシーンを象徴しています。

おすすめメニュー

PhinDeliを訪れたら、まず試してほしいのがカフェ・スア(Cà Phê Sữa)です。ベトナム式のコンデンスミルク入りコーヒーで、PhinDeliでは39,000VND(約235円)で楽しめます。フィンでじっくり抽出された深煎りコーヒーに、甘いコンデンスミルクがとろりと溶け込む一杯は、ベトナムコーヒーの魅力を最もシンプルに伝えてくれます。

もうひとつの定番が、バクシウ(Bạc Xỉu)。コーヒーよりもミルクの比率が高い、優しい味わいのドリンクです。コーヒーの苦味が得意でない方にもおすすめで、ベトナム人の若い女性にも人気があります。価格帯は39,000〜49,000VND(約235〜295円)程度です。

PhinDeliならではのクリエイティブメニューも見逃せません。ティラミス・フィン(Tiramisu Phin)は、マスカルポーネ風味のフォームをフィンコーヒーにのせた一杯で、デザート感覚で楽しめます。フィン・ユズ(Phin Yuzu)は柚子の爽やかさとコーヒーの苦味が意外なほどマッチする人気商品。さらに、バナナ&アーモンドのフィンコーヒーやマンゴーフィンコーヒーなど、ベトナム産フルーツを活かしたシーズナルドリンクも登場しています。

コーヒー以外にも、抹茶ラテやカカオドリンク、塩レモンドリンク(Chanh Muối)などノンコーヒーメニューも充実しているので、グループでの利用にも困りません。

どこでも出会えるフィンコーヒー

PhinDeliのもうひとつの顔は、インスタントコーヒーブランドとしての展開です。PhinDeliはカフェチェーンとして店舗を構えるだけでなく、コンビニエンスストアやスーパーマーケットでも手軽に購入できるパッケージコーヒーを販売しています。ベトナム全土のコンビニで見かけるPhinDeliの缶コーヒーやドリップバッグは、忙しいベトナム人のデイリーコーヒーとして定着しつつあります。

日本人旅行者にとってうれしいのは、お土産としての使い勝手の良さです。PhinDeliのドリップバッグコーヒーは個包装でかさばらず、スーツケースに入れても安心。パッケージもモダンでおしゃれなので、コーヒー好きの友人へのギフトにぴったりです。空港の免税店よりも、市内のコンビニで買うほうが割安なので、観光のついでに立ち寄ってみてください。

また、ShopeeFood(ショッピーフード)などのデリバリーアプリにも対応しているため、ホテルにいながらPhinDeliのコーヒーを注文することも可能です。朝食前にサクッとデリバリーを頼んで、ベトナムコーヒーで一日をスタートする――そんな過ごし方もおすすめです。

実践ガイド

価格帯:29,000〜59,000VND(約175〜355円)。ベトナムのカフェチェーンの中でもリーズナブルな部類に入ります。Highlands Coffeeとほぼ同価格帯で、The Coffee Houseよりやや安めの設定です。

主な店舗エリア:ホーチミン市1区のTran Hung Dao通り、Co Giang通り、Vo Van Kiet通り、Hong Ha通りなどに店舗があります。AEON MALLにも出店しているため、ショッピングのついでに立ち寄りやすいでしょう。

営業時間:店舗により異なりますが、多くの店舗が朝7時頃から夜22時頃まで営業しています。

注文のコツ:英語メニューが用意されている店舗がほとんどですので、言葉の壁はあまり心配いりません。初めてなら「Cà Phê Sữa Đá」(アイスミルクコーヒー)を注文すれば間違いありません。甘さ控えめが好みなら「ít đường」(イット・ドゥオン=砂糖少なめ)と伝えてみてください。

Wi-Fi・電源:ほとんどの店舗で無料Wi-Fiが利用可能です。電源コンセントも席の近くに設置されていることが多く、スマートフォンの充電にも困りません。

支払い方法:現金のほか、MoMoなどのモバイル決済にも対応しています。クレジットカードは店舗によって対応状況が異なるため、念のため現金も用意しておくと安心です。

まとめ

PhinDeliは、ベトナムの伝統的なフィンドリップコーヒーを現代風にアレンジし、若い世代にも親しみやすい形で提供しているカフェチェーンです。化学添加物を使わないピュアなコーヒーへのこだわり、リーズナブルな価格設定、そしてコンビニでも買えるお土産向け商品と、日本人旅行者にとっての魅力が詰まっています。

スターバックスやHighlands Coffeeのような大手チェーンとは一味違う、ベトナムらしいコーヒー体験を求めるなら、PhinDeliは最有力候補のひとつ。ホーチミン市内の散策中に見つけたら、ぜひ立ち寄って、フィンでゆっくり淹れたコーヒーの芳醇な香りを楽しんでみてください。

ベトナムの活気ともに事業を伸ばしていく。
広告掲載募集中

小島 怜

京都で食品ブランドを運営しながら、これまで乾燥野菜や野菜パウダーなど、素材の魅力を活かした商品づくりに携わってきました。現在はベトナム在住2年目で、現地ではコーヒーの生産現場にも関わり、栽培から加工、味づくりまで一貫して学んでいます。毎日の暮らしの中で、安心して楽しめる食品を届けたいという思いから、生産背景や作り手の顔が見える商品を大切にしています。日本とベトナム、それぞれの食文化の魅力を活かしながら、日常にちょっとした豊かさを届けることを目指しています。

関連記事

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

TOP