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ベトナム第1四半期の外国人観光客が史上最高の676万人──中国・韓国で40%占有、ロシア163%急増、2026年目標2,500万人へ

ベトナム観光総局は2026年4月、第1四半期(1〜3月)の外国人観光客数が史上最高の676万人に達したと発表した。前年同期比12.4%増となり、四半期単位では観光統計開始以来最高の記録となる。中国と韓国で全体の約40%を占める一方、ロシアが前年比163%増と爆発的な伸びを示し、ヨーロッパ全体でも55.6%増。ベトナム政府は2026年通年で2,500万人の国際観光客を目標に掲げており、この勢いが継続すれば目標達成は現実的な水準に入った。

第1四半期の数字で見る観光ブーム

ベトナム観光総局が発表した2026年第1四半期のデータは以下の通り。月別推移と国別トップ5を整理すると、観光ブームの構造が見えてくる。

項目数値前年比
Q1総観光客数676万人+12.4%
1月245万人+18.5%(観光統計開始2015年以来最高)
2月223万人+17.4%
3月208万人+1.3%(鈍化)
2026年通年目標2,500万人

国別トップ5:中国と韓国で40%を占める

最大の送客国は中国で約140万人。2位の韓国(約133万人)と合わせると全体の約40%を占める構造だ。3位以下はロシア、日本、インドが続く。日本人は第4位の主要送客国として、この観光ブームの重要な一角を担っている。

順位概算数前年比
1位中国約140万人好調(韓国を抜き返す)
2位韓国約133万人継続的に堅調
3位ロシア(3月12万人超)+163.4%(爆発的)
4位日本+39%(3月単月)
5位インド堅調な伸び

ロシアとヨーロッパが爆発的伸び

ロシア人観光客が前年比163.4%増と特筆すべき伸びを示した。背景には、ベトナム政府がロシアを含む12カ国へのビザ免除措置を2028年3月14日まで3年間延長し、最大滞在日数を45日間に拡大したことがある。欧米市場で「安価で安全で45日滞在できる熱帯リゾート」というポジショニングが強まり、長期滞在型の観光需要を取り込んでいる。

ヨーロッパ全体では前年比55.6%増。ドイツ・フランス・イギリス・スペイン・イタリアなどの主要欧州国もビザ免除対象に含まれており、2023年に拡大されたビザ政策の効果が3年目に入って本格的に顕在化してきた形だ。

東南アジア内の激しい競争:フィリピンが69%増

東南アジア内でもベトナムは強い伸びを示しているが、周辺国からの観光客の伸びはさらに強い。マレーシア(+21.5%)、シンガポール(+30.2%)、カンボジア(+41.1%)、インドネシア(+43.9%)、フィリピン(+69.3%)、タイ(+6.5%)と、近隣国からの送客がベトナム観光を支える構図が鮮明だ。

特筆すべきはフィリピンの69.3%増。ホイアン1位・ダナン2位を獲得したTravel+Leisure誌の「世界隠れた名都市」ランキングなど、中部ベトナムの知名度向上が東南アジア域内での認知拡大に貢献している。

関係者の反応:「2,500万人目標は達成可能」

ベトナム観光関係者の声をSNS・業界メディアから整理すると、慎重ながら楽観的な見方が広がっている。

「第1四半期のペースが続けば年間2,700万人にも届く。2,500万人目標は現実的に達成可能」(ベトナム観光協会関係者)

「ロシア市場の163%増は制裁下の中、東南アジアリゾートへの振り替え需要を取り込んだ結果。欧州からの長期滞在型需要も本物」(ホーチミンの旅行代理店)

「3月の伸びが1.3%に鈍化したのは懸念材料。通年目標達成のためにはQ2以降の上積みが必要」(ハノイの観光コンサルタント)

日本人観光客への影響:混雑期と狙い目の時期

日本人観光客は3月単月で前年比39%増と記録的な伸びを示しており、この傾向は2026年通年で継続が見込まれる。一方で総観光客数の増加に伴い、人気観光地の混雑度は上昇している。

特にハノイのフェアモント開業ニャチャンのハイアットリージェンシー開業など国際ホテルブランドの進出が相次ぐ中、ハイシーズン(12月〜2月・旧正月前後)の予約は早めに確定させた方が良い。逆に4月下旬〜5月、9〜10月は比較的空いており、航空券・ホテルともに手頃な価格で確保しやすい。

ビザ政策の最新状況(2026年4月時点)

2026年4月現在、日本人はビザ免除で最大45日間滞在できる。この45日ルールは2028年3月14日まで継続される。対象12カ国にはドイツ、フランス、イタリア、スペイン、イギリス、ロシア、日本、韓国、デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランドが含まれる。フーコック島については30日間ビザ免除の特例措置も別途運用されている。

実用情報:2026年後半に訪問する旅行者へ

項目推奨
狙い目の時期4月下旬〜5月、9〜10月(乾季と雨季の境目で比較的空いている)
混雑ピーク12月〜2月、旧正月前後(最も混雑)
ビザ日本人は45日間まで免除(2028年3月14日まで)
ホテル予約ハイシーズンは2〜3か月前の確定が安全
航空券日本路線はベトジェットがハノイ=静岡便を4月28日就航するなど選択肢拡大中

まとめ:ベトナム観光の黄金時代

676万人という第1四半期の記録は、2026年がベトナム観光の黄金時代の入口であることを示している。ビザ政策の長期的な緩和、ヨーロッパ・ロシアからの本格的な需要流入、東南アジア域内からの送客拡大が複合的に効き、目標の2,500万人は現実的な射程に入った。

日本人にとっては「空いている4〜5月・9〜10月」を狙うか、混雑覚悟でハイシーズンに行くかの選択。どちらを選んでも、ベトナム各地で新しいホテル・レストラン・カフェが続々オープンしており、旅行の選択肢は今が過去最高水準だ。3月の前年比39%増という日本人観光客の伸びは、日本国内でもベトナム旅行熱が本格的に高まっていることを示している。

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