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A new venture from the founder of The Coffee House
ベトナムでThe Coffee Houseを見かけたことがある人なら、その創業者グエン・ハイ・ニン氏も参加するEvery Half Coffee Roasters(エブリーハーフ・コーヒーロースターズ)が気になるかもしれません。ただし、一人の起業家が立ち上げた店というより、コーヒー業界で経験を積んだチームの新しい挑戦です。投資家DSG Consumer Partnersの2024年の紹介では、チャン・レ・ミン・チュック氏、Phu Vo氏、ニン氏、Nguyen Thanh Giang氏の4人が共同創業者として挙げられています。
物語の出発点は、チュック氏が2016年に始めたEvery Half Bean。コーヒーを好きな人たちが知識や関心を共有するオンラインの場から育ちました。創業チームにはUrban Station CoffeeやThe Coffee Houseで一緒に働いた経験があり、店を運営する力と豆に向き合う知識を持ち寄った背景があります。有名チェーンとの関係だけでなく、もともとはコーヒーを語り合うコミュニティだった、と知るとブランドの輪郭がつかみやすくなります。
2021年にEvery Halfへブランドを改め、公式紹介によると同年6月に最初のロースタリーを開きました。第一号店は232/23 Võ Thị Sáu。2024年の投資家発表ではホーチミン市内8店舗でしたが、2026年9月28日の公式店舗検索には全33件が表示され、内訳はホーチミン30件、ハノイ2件、ダナンの行政区域1件です。最後の1件はホイアンのSilk Village店を指します。グエン・ヴァン・トゥー店やファム・ゴック・タック店も現在の一覧に載っています。一方、旧稿のビンアン・ワーフという店舗名は今回の一覧では確認できず、訪問先には現在掲載されている支店名と住所を使うのが確実です。
DSG Consumer Partnersは2024年8月に投資を公表しました。Every Half自身は「Affordable Specialty」を掲げ、ベトナムのコーヒーを世界へ伝えることを目指しています。ただし、投資を受けたことや海外を目指すことは、すべての人に味が合う証明ではありません。旅行者には、産地や飲み方を選びながら、自分の好きなベトナムコーヒーを探せる店、と捉える方が役に立つでしょう。
Recommended menu
Every Halfでは、豆を選ぶハンドブリューから練乳入りの定番、果実や炭酸と合わせたアレンジまで選べます。まず「豆そのものを比べたい」「ミルク入りで飲みたい」「冷たい一杯で休みたい」のどれに近いかを決めると、専門用語に迷いにくくなります。以下は2026年9月28日に確認した公式掲載メニューの価格です。店舗・時期による変更や、選ぶ豆による差は注文時に確認してください。
Single-origin pour-over
豆の違いを楽しみたいなら、公式表記のHANDBREW/FILTER COFFEEが入口です。豆を選ぶ形式で70,000〜100,000VND。ベトナム産を飲みたい場合は、産地がVietnamの候補を聞き、農園・地域や精製方法を見て選びましょう。同店は海外産の豆も扱うため、すべてがベトナム産とは限りません。ダラットやバンメトートといった地名だけで決めず、「果実のような酸味が好き」「苦みを穏やかにしたい」と一つ好みを伝えると相談しやすくなります。日本の店より必ず安い、味も上、といった比較ではなく、その日の豆と一杯の料金で判断したいところです。
Espresso-based drinks
公式メニューではラテとカプチーノが70,000VND、中煎りのエスプレッソとアメリカーノが60,000VND。季節の浅煎り豆を使うエスプレッソ/アメリカーノは70,000〜100,000VNDと別枠です。同じ「アメリカーノ」でも豆で価格が変わる点を見落とさないようにしましょう。いつものミルク入りを入口にしたい人にはラテが選びやすく、豆を変えられるか聞けば比較の幅も広がります。旧稿のフラットホワイトは今回の掲載表では確認できないため、希望する場合は店頭で尋ねてください。
Cold Brew
水出しのコーヒーを楽しむ系統で、掲載メニューにはNitro Coldbrewが60,000VND、トニックを加えたものが65,000VNDで載っています。Nitroは窒素を使ったタイプで、普通のアイスコーヒーと同じ注文名ではありません。果実を合わせたものもあり、Dark Purpleは桑の実を使う80,000VNDの一杯です。豆の香りを知りたいならまずアレンジのないもの、果実の風味も楽しみたいなら組み合わせたもの、と目的を分けると選びやすくなります。どれも必ず酸味が弱い、無糖、と決めつけないことも大切です。
Vietnamese Robusta specialty
Every Halfが力を入れるのがFine Robustaです。公式メニューでは、Fine Robustaを使う黒コーヒーのCà phê đenと練乳入りのCà phê sữaがともに50,000VND。特別な別メニューを頼まなくても、定番の飲み方から試せます。また、販売豆のĐắk Lắk Honeyはダクラク産TR4種、ハニー精製、中深煎りと具体的に紹介されています。「ロブスタだから苦いだけ」と決めず、産地・精製・焙煎まで見ると違いを探せます。まず黒で豆の印象を確かめるか、飲み慣れた練乳入りとの違いを見るか。好みに合わせて入口を選んでください。
Seasonal creative drinks
創作系を選ぶなら、掲載メニューのNEW CROP欄にあるEspresso Sparklingも候補です。65,000VNDで、Fine Robusta Cư M’gar、Liberica Quảng Trị、Arabica Sơn Laという豆の選択肢が示されています。季節や収穫に合わせた企画は、同じ名前がいつまでも続くとは限りません。限定という言葉だけで選ばず、使う豆、甘さ、果汁や炭酸の有無を聞くと、自分が楽しみたい一杯かを判断できます。コーヒーカクテル風の見た目でも、酒入りかどうかは名称だけでは決めないようにしましょう。
The world of specialty coffee
ベトナムの生産の中心はロブスタです。米国農務省の2026年の報告でも、2025/26年度の生産推計は9割以上をロブスタが占めています。ただ、生産量が多いことと、一杯の品質が低いことは同じではありません。Every Halfの面白さは、ロブスタを含めて産地や作り方を見える形で扱い、その違いを飲み手に伝えようとしている点にあります。他のチェーンにはできない、と持ち上げるより、普段飲んでいる豆を別の角度から知る機会として楽しむのがよさそうです。
公式紹介では農家と直接協力し、収穫後の加工を支援する方針を掲げています。DSGの投資時の説明にも、ラムドン、ダクラク、ディエンビエンなどからの調達や、新しい品種の苗づくりが登場します。ブランドの農園訪問記では、ソンラとディエンビエンで試験されたStarmayaにも触れています。気候への適応や生産の継続は、単なる宣伝文句で終わらせず、どの地域・どの品種の取り組みなのかを見ると理解しやすくなります。店で豆を選ぶときも、産地名に加えて品種や精製方法を一つ聞いてみると、生産の話が目の前の一杯につながります。
空間を楽しみたい場合は、ブランド名だけでなく支店を選びましょう。公式の店舗紹介では、217 Nguyễn Văn Thủは持ち帰り向けのコーヒーコーナー、19A Ngô Văn Nămは1990年代のサイゴンの家を改装した店、と説明されています。一方、Thảo ĐiềnにはRoasteryを名乗る店舗があります。全店で焙煎機が動き、その様子を間近で見られるわけではありません。焙煎が目当てならロースタリーの支店へ、散歩の途中で一杯買うならコーナー型へ、というように目的を分けると期待とのずれを減らせます。
バリスタとの相談も楽しみの一つです。公式には店頭バリスタの研修に少なくとも6か月を充てると説明されていますが、全スタッフの英語対応や、エアロプレス・サイフォンの常設までは確認できませんでした。特定の器具が目当てなら、先にその支店へ確認しましょう。注文では「Vietnamese beans, please(ベトナム産の豆をお願いします)」「Less acidity(酸味は控えめに)」など、希望を短く伝えるだけでも入口になります。忙しい時間に詳しい説明が難しければ、商品名や産地の表示を控え、後で公式の豆紹介を読む方法もあります。
日本で浅煎りやシングルオリジンを飲む人も、いつもの基準を持って試せます。二人で比べるなら、片方だけ練乳を入れるより、同じ抽出方法で豆を変える方が違いを捉えやすくなります。逆に、旅先では甘いコーヒーを気軽に飲みたい、という選び方も自然です。専門店だから詳しく語らなければならないわけではありません。気に入った一杯の豆と飲み方を覚えて帰れれば、それだけでも次のコーヒー選びに役立ちます。
Practical guide
Access
ホーチミン中心部の候補には、Ngô Văn Năm店(19A Ngô Văn Năm)とNguyễn Văn Thủ店(217 Nguyễn Văn Thủ)があります。ただし、ドンコイ通りのどこから出発するかで距離は異なり、両店を同じ感覚の徒歩圏と考えない方がよいでしょう。暑さや雨も含めて地図の経路を確認してください。焙煎所のあるThảo Điền店は01 Đường số 10で、中心部の店舗とは別の目的地です。ハノイやホイアンにも公式掲載店があるため、旅程の都市名から絞り込むこともできます。
Budget guide
公式掲載価格では、黒コーヒーや練乳入りなら50,000VND、ラテなら70,000VND、豆を選ぶハンドブリューなら70,000〜100,000VNDが目安です。軽食を添える場合、Hoàng Thế Thiện店のbeFood掲載メニューにはDaily croissantが65,000VNDで出ています。ラテにこのクロワッサンを添える想定なら135,000VND。ただし、パンの価格はデリバリー掲載例で、店頭や他支店でも同額とは限りません。「日本の半額」を前提にするより、飲み物だけか軽食込みかで予算を分け、会計前に合計を確認すると安心です。
How to make the most of it
初めてなら、ベトナム産の候補を一つ聞き、飲み方と予算を伝えて選ぶところから始めましょう。熱いコーヒーは少し冷めてからもう一口飲むと、最初とは違う香りや酸味に気づくこともあります。Every Halfは過去にStarmayaのカッピング会を案内しており、学ぶことが好きな人は新しい開催告知を探す楽しみもあります。ただし、過去のイベントが現在も毎日あるわけではなく、焙煎見学も常時保証されたサービスではありません。見学が主目的なら、支店と実施日時を確かめてから向かいましょう。
Coffee beans as a souvenir
公式通販では、たとえば100% FINE ROBUSTA ĐẮK LẮK HONEYが150,000VND、ドリップバッグ10袋のミックス箱が185,000VNDで掲載されています(2026年9月28日確認)。豆の値段は銘柄と容量で変わるため、すべて200gで同じ価格帯とは考えないでください。気に入った店内の一杯と同じ豆か、家の器具に合う挽き方にできるかを聞くと、帰国後にも楽しみやすくなります。相手がミルを持っていないなら、ドリップバッグも選択肢です。海外産の商品もあるので、ベトナム土産として産地を重視する場合は、ブランドの所在地ではなく袋の原産地表示を確認しましょう。
Hours
2026年9月28日の公式店舗検索では、上で紹介したNgô Văn Năm、Nguyễn Văn Thủ、Thảo Điềnの各店はいずれも7時〜21時30分の掲載です。22時までと考えて遅く出かけないようにしてください。ハノイのChâu Long店は7時30分開店とされ、全店で同一ではありません。朝なら必ず空いているとも限らないため、落ち着いて飲みたい日は席や注文待ちを見て決め、長く相談したい場合は時間に余裕を持って訪れるとよいでしょう。
Summary
Every Half Coffee Roastersは、The Coffee Houseなどで経験を積んだチームが、豆の産地や生産の背景を伝えながら育ててきたブランドです。ベトナム産をじっくり試すことも、練乳入りやラテを気軽に飲むこともできます。「専門店だから難しい」と構えず、まずは飲みたい味と予算を決めるだけで十分です。
訪れるなら、行きやすさだけでなく、その支店で何を楽しみたいかまで考えると選びやすくなります。短い休憩、豆の飲み比べ、焙煎への関心、お土産探しでは、向く店や注文が少しずつ違います。好みに合ったら、豆の名前と飲み方を一つ持ち帰る。その小さな発見が、ベトナムのコーヒーをもう少し知りたくなるきっかけになるはずです。
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