ハノイの玄関口ノイバイ国際空港の第2ターミナルで、ベトナム航空が国際線向けにセルフチェックイン端末と自動手荷物預け機を稼働させた。導入は2026年7月20日。これまで有人カウンターの列に並んでいた搭乗手続きを、旅客が自分の手で完結できるようになった。ハノイと日本を頻繁に行き来する出張者や、一時帰国のたびに国際線を使う在住者にとって、派手さはないが体感の大きい変化だ。
島A・Bの端末とカウンターA01・A02の自動預け機が稼働した
導入されたのは、第2ターミナルの島AとBに置かれたセルフチェックイン端末と、カウンターA01・A02に設けられた自動手荷物預け機だ。対象は国際線で、有効な渡航書類を持ち、特別な介助を必要としない旅客が使える。端末で搭乗券を発行し、そのまま自動預け機でスーツケースのタグ付けと預け入れまで済ませる。ベトナム航空のダン・アイン・トゥアン上級副社長は、旅客が「より自立して搭乗手続きを行い、混雑時の待ち時間を減らせる」と説明している。ピーク時間帯の行列を機械側へ逃がす狙いだ。
チェックインは60分前締切、荷物預けは50分前締切
使う側が最初に押さえるのは締め切りだ。チェックイン端末は出発の6時間前に開き、60分前に締め切る。手荷物の自動預けは出発3時間前から50分前までとなっている。締め切りが有人カウンターと同様に早いため、「機械があるから直前でも大丈夫」とはならない。
| 手続き | 受付開始 | 締め切り |
|---|---|---|
| セルフチェックイン端末 | 出発6時間前 | 出発60分前 |
| 自動手荷物預け | 出発3時間前 | 出発50分前 |
手荷物預けのほうが受付開始が遅く、締め切りも早い。荷物を預ける人は、この50分前の壁を基準に空港到着時刻を逆算しておくと安全だ。
タンソンニャットT3・ダナン・福岡に続くノイバイ導入
今回の導入は突然の話ではない。ベトナム航空はすでに国内線でタンソンニャット空港の第3ターミナル、ダナン、フエ(フーバイ)で同種の端末を動かし、国外でもシンガポールのチャンギ、フランクフルト、福岡、名古屋(中部)で自動手続きに対応してきた。日本発ベトナム行きの利用者は、福岡や中部で先に自動端末を経験していた可能性がある。今回のノイバイ第2ターミナル対応で、ハノイ発の折り返し便でも同じ手続きが取れるようになり、往復で操作感がそろった。同社は今後、国内外のさらなる空港へ拡大を検討するとしている。
荷物の少ない出張者はカウンターを飛ばせる、超過手荷物は有人へ
効くのは、荷物が少ない出張者と、手続きの流れを体で覚えている在住者だ。オンラインチェックインを済ませ、機内持ち込みだけで動くなら、そもそもカウンターに寄らず保安検査へ直行できる。預ける荷物があっても、搭乗券発行の列と荷物預けの列が一本化され、混雑時間帯にカウンター前で足止めされる確率が下がる。
一方、初めてベトナム航空の国際線を使う旅行者や、超過手荷物・特別な手荷物がある人、介助が必要な人は従来通り有人カウンターを使うことになる。慣れた層を機械に流して有人カウンターの回転を上げる設計だと理解しておくと、当日の判断を誤らない。なお、ノイバイは時間帯によって国際線出発が集中し、保安検査と出国審査で列が伸びることがある。チェックイン自体が速くなっても、その先の審査で時間を食う構造は変わらない。自動端末で浮いた時間は、審査の余裕に回すくらいの気持ちで動くのが現実的だ。
次の渡越では島A・Bの端末に寄り、50分前から逆算する
当面の要点は、対象が国際線・第2ターミナルであること、締め切りが出発60分前(荷物預けは50分前)であることの二点だ。日本語表示の有無や混雑状況は時期で変わるため、初回はやや早めに着いて端末の位置(島A・B、カウンターA01・A02)を確認しておくと落ち着いて操作できる。荷物を機内持ち込みに収められる出張なら端末でカウンターの列を丸ごと飛ばし、荷物を預けるなら50分前を起点に到着時刻を決めて、保安検査と出国審査の混雑を見込んで早めに動く。
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