調査会社Momentum Worksの「Southeast Asia Coffee & Tea Chains 2026」によると、ベトナムのコーヒーチェーン市場は2025年に推計7億2,500万米ドルとなり、東南アジアで3番目の規模でした。前年の5億7,200万ドルから27%増えたとされています。ただし、この数字は街の個人店や豆の輸出を含む「ベトナムのコーヒー産業全体」ではありません。
7.25億ドルはコーヒーチェーン部門
同じ報告で、ベトナムの近代的なコーヒー・ティーチェーンを合わせた市場は13億4,000万ドル。東南アジア全体のコーヒー・ティーチェーン市場は99億ドルです。旧記事は99億ドルと7.25億ドルを同じ範囲の市場として並べていたため、対象を分けました。推計手法を伴う民間調査であり、公的な小売統計とも限りません。
店舗数は集計日で変わる
レポート紹介時点ではMilano Coffeeが2,500店超、Highlands Coffeeが2025年末に928店とされました。一方、Jollibee Foodsの後発資料ではHighlandsを985店とする報道もあります。出店・閉店や対象ブランドの数え方で差が出るため、「928店が現在の固定数」とは扱えません。Milanoは小型フランチャイズ、Highlandsは商業施設や都市部の大型店も多く、店舗数だけで売上や人気を比較するのも不十分です。
IPOは検討であって決定ではない
Highlands Coffeeは、ベトナムで3億〜4億ドル規模を調達するIPOを検討していると報じられました。上場時期や条件が確定したという発表ではありません。また、上場検討が日本進出へ直結する根拠もないため、旧記事の推測は削除しました。
旅行者にとっての使い分け
Highlands Coffeeは空港や商業施設で見つけやすく、休憩や待ち合わせに便利です。Milano Coffeeは小規模な街角店が多く、店舗ごとの設備やメニュー差があります。どちらが「本場」かではなく、価格、空調、電源、豆、甘さの調整など目的で選びましょう。土産用のCoffee Beansはチェーン名だけでなく焙煎日と原材料も確認してください。
数字を自分の判断へつなげる
順位や金額を見るとき、私ならまず調査主体、対象期間、母集団、通貨、暦年か年度かを確認します。全国の成長率が、訪れる店の価格や混雑をそのまま示すわけではありません。旅行計画に使うなら、統計は背景として残し、最終判断は利用日の運賃、宿泊料、営業情報で行う方が現実的です。
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数字を旅行判断へ使う前に
順位や金額は、調査主体、対象期間、母集団、通貨、暦年か年度かで意味が変わります。見出しの数字だけを転記せず、一次資料の表題と注記、発表日、速報値か確定値かを確認してください。全国統計を個別店舗の価格や混雑へそのまま当てはめないことも大切です。


