世界遺産ハロン湾を抱えるクアンニン省で、2026年9月25日の夜に中秋の大規模イベントが開かれる。目玉は、巨大なランタンを載せた山車が海沿いの道を練り歩くパレードと、湾を背に上がる約10分の花火だ。会場はバイチャイ地区の海岸通り一帯。ちょうど中秋節の満月(旧暦8月15日)にあたる日で、避暑地として日本人にもなじみのあるハロンが、この夜だけ光の祭りに変わる。北部を旅する予定があるなら、日程をこの夜に寄せる価値がある。
9月25日夜のハロンで何が起きるのか
ベトナムの主要紙VnExpressによると、パレードは9月25日の午後7時半に始まる。ランタンで飾ったバギーや専用のトラックが巨大なランタンの模型を運び、海沿いの道を隊列で進む。あわせて獅子舞と龍の舞、路上パフォーマンスが繰り出され、供え物を囲んで開く中秋の宴「お供え開き(ファーコー)」も行われる。主催はサングループで、この催しは2年連続の開催になる。
山車に載る造形は、神獣や花、鳳凰、亀といったおなじみの縁起物に加えて、今年は聖ジオン(タインジオン)と玉兎(月のうさぎ)という新しいキャラクターが加わる。聖ジオンはベトナムの建国神話に登場する英雄で、伝統と新味を混ぜた顔ぶれだ。
花火はバイチャイの灯台エリアから
夜のクライマックスは花火だ。打ち上げはバイチャイの灯台周辺で行われ、高い位置で多彩な効果を見せる高空花火が、およそ10分間続く見込みだ。ハロン湾の水面と夜空を背景にした花火は、この土地ならではの眺めになる。パレードの熱気からそのまま花火へとつながる構成で、夜の時間帯に見どころが凝縮している。
コースと時間を先に押さえる
当日は人出が集中するため、どこで何が起きるかを先に把握しておくと動きやすい。VnExpressが伝えた主な情報を整理した。
| Item | Details |
|---|---|
| Date | 9月25日(旧暦8月15日・中秋の満月) |
| Parade start | 午後7時半 |
| 主なコース | キークアン海岸通り、ハロン通り、VUI-Fest Ha Long、Sun Elite City(バイチャイ地区) |
| 山車の造形 | 神獣・花・鳳凰・亀に加え、聖ジオンと玉兎の新キャラ |
| Fireworks | バイチャイ灯台エリアから、約10分の高空花火 |
| Organizer | サングループ(2年連続) |
バイチャイはハロン湾クルーズの発着地に近く、ホテルも集まる区域だ。パレードのコースが海岸通り沿いに設定されているため、宿を海側にとると移動の負担を抑えやすい。
現地の期待とにぎわい
クアンニンの観光関係者は、中秋の連休を狙った送客の柱としてこのイベントに力を入れている。2年目に入り、地元では恒例行事として定着し始めた雰囲気がある。SNS上では、光る山車と湾の花火を一度に撮れる夜として、写真愛好家からの反応が先行している。
家族連れにとっては、獅子舞やお供え開きといった中秋らしい体験を子どもと味わえる場になる。旅行者からは、ハノイから足を延ばした先で本格的な中秋の祭りに出会えるのはありがたい、という受け止めが聞かれる。地元の飲食店にとっても、夜の人出は書き入れ時だ。
ハノイからの日帰り・一泊で組む中秋
この夜をどう旅程に組み込むかが、日本人旅行者にとっての実利になる。ハノイからバイチャイまでは高速道路が通り、車でおよそ2時間半前後の距離だ。午後にハノイを出て夕方にハロン入りし、パレードと花火を見て一泊、という流れが無理なく組める。中秋の満月にあたる日なので、湾のクルーズを昼に入れて夜の祭りにつなげる使い方もできる。
混雑を避けたいなら、パレード開始の午後7時半より前に海岸通りへ出て場所を確保したい。花火はバイチャイ灯台側で上がるため、その方角が開けた位置を選ぶと見やすい。9月下旬の北部は日中と夜の気温差があるため、羽織るものが一枚あると夜の観覧が楽になる。
同じ時期の中秋スポットと比べる
中秋はベトナム各地で祭りが立つ時期で、ハロンはそのなかでも湾と花火という組み合わせが際立つ。北部の内陸では巨大提灯で知られる催しがあり、ホーチミンでは民話をモチーフにした灯籠が寺で灯る。行き先を選ぶ段階で、海の中秋か、内陸の提灯行列か、南部の民話の灯かを見比べておくと、旅の色合いを決めやすい。
北部で巨大提灯を目当てにするなら中秋のトゥエンクアンに数十万人、巨大提灯129基と宿500カ所が規模を伝えている。南部の民話の灯りは高さ3mの巨大カエルが天に訴える、ホーチミンの祠で灯る中秋の民話で扱った。ハノイに滞在しつつ中秋の雰囲気を味わうなら5 Hanoi cafés for Mid-Autumn photos, without waiting for the full moonis worth reading as well.
この夜をハロンで過ごすなら
9月25日のハロンは、光る山車のパレードと湾の花火が一晩に重なる特別な夜になる。旅程に組むなら、ハノイを午後に発ってバイチャイで一泊、午後7時半のパレード前に海岸通りへ出て観覧位置を確保し、そのまま灯台側の花火を眺める流れが手堅い。中秋の満月の日という巡り合わせも含めて、北部を旅するこの時期ならではの選択肢だ。海側のホテルを早めに押さえ、夜の冷えに備えた上着を一枚加えておけば、準備は十分整う。
