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The appeal of a takeout kingdom
朝の観光へ出る前に、コーヒーを一杯買って出発したい。そんなときに候補になるのが、持ち帰りのコーヒーで知られるPassio Coffee(パシオコーヒー)です。2006年にホーチミンで始まり、忙しい人が日常の途中で立ち寄れる店を目指してきました。遠くの有名店へ行くために予定を組むより、ホテルから次の目的地へ向かう途中で利用する。この記事では、その使い方に合うメニューと注文方法、座って休みたい場合の選び方を紹介します。
創業直後の取材を載せた2007年のNgôi Saoの記事によると、最初の店が開いたのは2006年12月27日、ホーチミンのグエンティミンカイ通りでした。創業者のドアン・ディン・ホアン(Đoàn Đình Hoàng)氏は、チュングエンでの仕事も経験した人物です。目指したのは、ベトナムで親しまれるコーヒーを、忙しい生活に合う便利な提供方法で届けること。「ベトナム初」と紹介されることもありますが、持ち帰り文化そのものを一社だけが生み出した、と捉える必要はありません。
ブランド名は「Passion(情熱)」からnを取ったもの。会社の採用ページでも、その言葉遊びが紹介されています。黄緑色の看板で知られ、2024年12月更新のBrandcoatの紹介では全国80店超とされていました。ただし、これは現在の営業店舗数を保証する数字ではありません。2025年12月にTuổi Trẻへ掲載されたブランド案内では、2026年へ向けた刷新としてシンボルをPからNへ変える方針も紹介されました。店を探すときは、以前のロゴ写真だけに頼らず「Passio」の店名と住所を合わせて見ると分かりやすくなります。
Passioを知る鍵は、やはりテイクアウトです。VnExpressの2014年の取材では、初期は20m²未満の小さな店が中心で、持ち帰り向けだったと紹介されています。一方、その記事の時点ですでに、より広い店への展開も報じられていました。店内利用が2017年に初めて始まったわけではありません。2025年末のブランド案内でも、持ち帰りに加えて店内利用と配達を挙げています。さっと買う店と、座って過ごせる店の両方がある、と考えるのが実際の店選びに役立ちます。
日本で出勤前にコーヒーを買う方なら、持ち帰って次へ向かう流れは想像しやすいでしょう。ただ、練乳入りのベトナムコーヒーと、ブラックやカプチーノでは甘さも飲み方も異なります。店の格付けや価格だけで味を決めつけるより、自分がいつも飲む一杯と比べて選んでみてください。初日は定番、気に入ったら次は別のメニューへ。旅の途中で何度か寄るなら、そんな小さな飲み比べも楽しみになります。
Recommended menu
ベトナム式のミルクコーヒーからカプチーノ、冷たいブレンドドリンクまで、選択肢があります。以下の価格は2026年9月28日に確認したホーチミンの01 Đinh Lễ店のbeFood掲載例です。配達メニュー上の単品価格であり、店頭・全支店共通の料金や配送料込みの総額ではありません。まずはコーヒーを飲みたいのか、甘いデザート代わりにしたいのかを決めると、メニューを絞りやすくなります。
Cà Phê Sữa Đá
練乳入りのアイスコーヒーを試すなら、この名前を覚えておくと便利です。01 Đinh Lễ店の掲載例では29,000VND。コーヒーの苦味に練乳の甘さを合わせる飲み物なので、無糖のアイスラテとは違うものとして選びましょう。甘さを控えたいときは「Ít sữa đặc(練乳少なめ)」と相談できます。ブラックがよければ「Cà phê đen đá」が同店の掲載例で25,000VNDです。豆の品種や配合を全商品一律に決めつけず、好みの甘さから選ぶほうが初めてでも注文しやすくなります。
Cappuccino
練乳よりもミルクを合わせたコーヒーが好みなら、カプチーノも候補です。01 Đinh Lễ店の「Cappuccino – đá viên」は40,000VNDの掲載例。đá viênは氷入りを示します。温かいものを希望するなら「nóng」の表記があるかを見てください。泡の模様を楽しみたい場合も、写真の商品が温かいタイプなのか、持ち帰りでも同じ仕上げなのかで期待が変わります。日本の店との値段だけの比較より、温度とサイズを揃えて選ぶと納得しやすいでしょう。
Passio Choco Chantilly
以前の記事ではこの名前のチョコレート系ドリンクを紹介していましたが、今回確認した01 Đinh Lễ店の配達メニューには同じ名称は見当たりませんでした。同店には「Choco đá xay」が39,000VNDで掲載されています。đá xayは氷を砕いたブレンドタイプ。チョコレート系を目当てにするならこちらも選択肢ですが、Chantillyと同じ商品・同じ層の仕上げとは限りません。クリーム付きの見た目を楽しみたいときは、利用店の商品写真を見て選んでみてください。
Yogurt smoothie
果物系の冷たい飲み物を選びたい方は、メニューの「Chiller」の欄も見てみましょう。01 Đinh Lễ店ではマンゴー風味の「Mango chiller」が45,000VNDで掲載されています。ただし、果物系のブレンドドリンクをすべてヨーグルト入りと考えるのは禁物です。ヨーグルトの酸味が好きなのか、マンゴーなどの果物の風味が欲しいのかで希望を伝えると選びやすくなります。ヨーグルトを使っているか、甘さを調整できるかは、その商品の説明やスタッフに確認しましょう。
Italian panini
パニーニは、2007年の創業直後の紹介にも登場する、Passioの歴史とつながりのある軽食です。一方、今回確認した01 Đinh Lễ店の配達メニューには掲載がなく、全店で39,000VNDから買えるとは確認できませんでした。朝食も一緒に済ませたいなら、まずその店にパンや軽食があるかを見てから飲み物を決めましょう。セットを選ぶ場合は、含まれるパン・飲み物・サイズを指さして確かめると、単品を別々に頼む場合との違いが分かります。
A local experience on the way to work
朝の散歩にPassioを組み合わせると、名所を巡る時間とは少し違うコーヒー休憩になります。通勤客に利用されてきた背景は、創業時の取材や2014年のVnExpressの現地取材にも表れています。ただし、朝7時から8時半なら必ず同じ光景が見られる、というわけではありません。ホテルに近い店が開いていれば一杯買って出発するくらいの予定なら、わざわざ混雑のために早起きしなくても取り入れやすいでしょう。
持ち帰りでは、飲み物、温度、サイズを選び、「Mang đi(持ち帰り)」と伝えて受け取りを待ちます。手軽に買えることは魅力ですが、提供時間は注文内容や列の長さ次第。とくに氷を砕くドリンクとコーヒーでは準備も違うため、1〜2分で受け取れる前提でツアーや送迎の予定を詰めないほうが安心です。受け取ったら注文内容とふたを確認し、荷物が多ければ持ち運び用の袋が必要かも伝えましょう。
グエンフエ通り(Nguyễn Huệ)やレロイ通り(Lê Lợi)周辺を歩く予定でも、その通りに目的の支店があると思い込まず、出発前に住所まで確認しましょう。今回メニューの例にした店舗は1 Đinh Lễで、別の場所です。朝の一杯のために大きく遠回りするより、宿から目的地までの経路上で営業している店を選ぶのが無理のない使い方。持ち帰ったコーヒーは、落ち着いて立ち止まれる場所や宿へ戻って楽しんでもよく、歩きながら飲むことにこだわる必要はありません。
会員アプリ「Passio Coffee Vietnam」は、ベトナム向けApp Storeの掲載説明で注文・支払い・ポイント機能が案内されています。ただし、今回確認したのは紹介ページで、実際の登録や注文が使えるかまでは検証していません。短期旅行で一度寄るなら、アプリ登録を必須の準備にせず店頭注文から始めるほうが手軽です。何度も利用する場合は、その店で現在使える会員サービスと登録条件を聞いてから選びましょう。
座って飲むなら「Uống tại chỗ(店内で飲む)」と伝えます。持ち帰りで知られるブランドだからこそ、休憩が目的の日は客席の写真を先に見ておくと役立ちます。冷房、Wi-Fi、電源の有無を全店共通とは考えず、必要なものをその支店で確認しましょう。暑さを避けたいなら室内の空席を、次の予定まで短く休みたいなら入口に近い席を、という選び方もできます。テイクアウトだけが正解ではなく、その日の動きやすさに合わせて利用できるのが大切です。
Practical guide
How to find a store
地図で「Passio Coffee」と検索し、店名に続く通り名と番地を見ます。例えば01 Đinh Lễ店と97 Đinh Tiên Hoàng店は別店舗で、数字や似た響きの通り名を省くと取り違えやすくなります。緑系の看板は目印になりますが、地図の営業表示や最近の店舗写真も合わせて確認してください。現在地からの経路を表示し、徒歩で寄れる距離か、次の予定と逆方向ではないかを見てから決めると無駄な移動を減らせます。
Budget guide
上記の01 Đinh Lễ店の掲載例では、ブラック25,000VND、ミルクコーヒー29,000VND、アイスカプチーノ40,000VNDなど。ココナッツコーヒーには59,000VNDの掲載もあり、飲み物すべてが55,000VND以内というわけではありません。フードやサイズ変更も含め、注文する商品の合計で予算を決めましょう。支払いは現金も用意し、カードやMoMoなどの電子決済を使いたい場合は対応を先に確認すると、会計で慌てずに済みます。
Ordering tips
言葉に迷ったら、メニューの商品名を指して、温度と持ち帰り・店内利用を順に伝えましょう。冷たいものは「đá」、温かいものは「nóng」です。サイズはその店の表示から選び、必ずS・M・Lの3種類があるとは考えないでください。「Ít đường(砂糖少なめ)」は甘さの希望を伝える言葉ですが、練乳入りなら「Ít sữa đặc(練乳少なめ)」のほうが具体的です。すでに混ぜてあるベースなど、調整できない商品もあるので、注文時に相談しましょう。
Hours
営業時間は支店ごとに確認が必要です。2026年9月28日に確認したGrab Dine Outの97 Đinh Tiên Hoàng店の掲載時間は、毎日6:15〜16:45でした。早朝に使える候補でも、夜まで営業するとは限りません。この時間は掲載情報であり、臨時休業や変更がないことまで保証するものではありません。朝のツアー前や夕食後に寄るなら、チェーン全体の営業時間ではなく、行く支店の当日の表示を見ておきましょう。
Recommended timing to visit
朝の移動に組み合わせるなら、出発時刻から逆算して受け取りに余裕を持たせましょう。ゆっくり話したい日には、時刻だけでなく席の広さやその場の混み具合を優先します。午後14〜16時なら必ず空いている、という保証はありません。ひと休みのつもりが慌ただしくならないよう、座れる店か、閉店が近くないかを先に見るのがコツです。
Summary
Passio Coffeeは、ホーチミンで持ち帰りのコーヒーを広めてきたチェーンのひとつです。創業時の小さな店から、店内で飲む店や配達へと使い方も広がってきました。旅行者にとっては、特別なカフェ巡りの日だけでなく、朝の出発前や移動の合間に一杯を組み合わせやすい存在です。店の雰囲気を楽しみたい日には、客席のある支店を選ぶ使い方もできます。
最初はカフェ・スア・ダーを試すか、いつものカプチーノを選ぶか。その日の気分で一杯を決め、支店の住所・営業時間・価格を確かめれば、準備はぐっと具体的になります。無理に通勤ラッシュへ飛び込む必要も、アプリを入れる必要もありません。ホテルの近くや散歩の途中で寄れる店を見つけて、自分の旅のペースに合うコーヒー休憩を楽しんでみてください。
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